サッカーの時間だあああああああああ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第1節(開幕戦)、ガンバ大阪 vs セレッソ大阪の一戦です!
【Jリーグをもっと楽しめる(かもしれない)、2025Jリーグ開幕ガイド作りました!是非お使いくださいませ!】
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Part1→鹿島、浦和、柏、FC東京
Part2→東京V、町田、川崎F、横浜FM
Part3→横浜FC、湘南、新潟、清水
Part4→名古屋、京都、G大阪、C大阪
Part5→神戸、岡山、広島、福岡
【オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ!】
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1970年、この場所で行われたイベントは日本人を世界に近づけ、人類に将来への夢と希望を抱かせ、そして敗戦から戦前以上の進化を遂げた「日本」を見せつけました。「EXPO」と銘打たれた国際的なそのイベントは日本の歴史を語る上でもシンボル的なイベントとなり、そのシンボルたる太陽の塔はいつしか、この街のアイコンとなっていった……それは戦後の日本経済にとって、そして大阪にとって、最も重要な場面の一つだったのでしょう。
1993年、その「万博」の名を冠したスタジアムで華々しく幕を開けたのは「Jリーグ」という新しい概念。その舞台に立った青と黒の戦士達はそこから紆余曲折もあれば、歓喜に沸いた年も悲嘆に暮れた年もありながらもその歩みを止めず、いつしか隣にはピンクを纏った大阪の集団も現れた。この国のサッカーが急加速的に発展していく中、かつて人類が夢を見たこの場所で、フットボールは野球文化が根強くなるこの街のもう一つの文化として日常に喜怒哀楽を与えています。
2025年、あの日から55年が経ち、再び大阪には人類の夢と希望が踊る。
そしてあの日から32年が経ち、その2つのチームが激突する姿は「日本で最も熱いダービー」とも呼ばれるようになった。
万博が再び大阪に帰ってくる今年、新年の始まりと共に開幕を迎える最後のシーズンとなる今年、その対決は太陽の塔が見下ろすパナソニックスタジアム吹田で、2つの大阪が相対する刺激的な瞬間から幕を開けます。さあ!2025明治安田Jリーグ、開幕です!!
両チームスタメンです。
昨季はリーグ戦4位で天皇杯準優勝。昨季は届かなかったモノに手をかけたいガンバは今季も4-2-3-1システムを継続し、昨季終盤を怪我で離脱した宇佐美貴史も復帰を果たしました。左WGには新加入の奥抜侃志が入り、ダワンが抜けたボランチにはネタ・ラヴィ、そして坂本一彩が抜けたトップ下には高卒ルーキーの大物・名和田我空がいきなりスタメンに抜擢。ガンバで高卒ルーキーが開幕スタメンを飾るのは2018年の福田湧矢以来となりました。ベンチには新加入の佐々木翔悟、レンタルから復帰した唐山翔自と南野遥海も名を連ねた一方、ウェルトンやファン・アラーノ、山田康太がベンチを外れています。
4シーズン率いた小菊昭雄監督が退任し、新たにアーサー・パパス監督が就任したセレッソは昨季は何度かシステム変更がありましたが今季は4-2-3-1でスタート。レオ・セアラが抜けたCFには新加入のラファエル・ハットンが起用され、横浜FMから獲得した畠中槙之輔もCBでスタメン。新加入の中村拓海とチアゴ・アンドラーデ、復帰した中島元彦もベンチに名を連ね、そして香川真司はボランチとして先発出場です。
なお、今シーズンからリーグ戦登録メンバーは18名から20名に増員されている為、最大9名までベンチ入りが可能となっています。
本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。
ダービーの時間だああああああああああ!!!!!!!!!!#ガンバ大阪#大阪開幕#Jリーグ開幕 pic.twitter.com/UscYBCbJID
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年2月14日
今日の試合はフライデーナイトJリーグ、2018年以降恒例となった金J開幕として、J1からJ3までを含めた全体の開幕戦としてこの試合だけが2月14日に行われます。金J開幕戦を行うのはガンバは初めて、セレッソは2019年以来2回目となりました。
本日の試合のゲストにはミャクミャク、吉村洋文大阪府知事、そしてWEST.の小瀧望氏が来場。大阪・関西万博の年に大阪ダービーで開幕することに因んだキャスティングが実施されました。既にチケット完売とこの試合は全員にブランケットが配布される他、新たな施策として場外に「青黒横丁」と称したグルメスペースを展開。オープニング記念トークショーには播戸竜二氏も実施され、ヒュンメルの臨時ショップも営業します。
本日現地観戦です!スポーツ観戦日記はまた!
さぁ!!開幕じゃい!!!
序盤から攻勢に出て、前でポイントを作っていたのはセレッソの方でした。
試合はいきなり動きます。7分、奥田勇斗の縦パスをハットンが潰れて香川が繋ぎ、最後は左サイドの北野颯太が流し込んでセレッソがいきなり先制。ガンバはハットンと香川のところに人が吸い寄せられる形になり、北野へのチェックが甘くなる結果に。
2025シーズン、ファーストゴールは北野颯太🌸
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年2月14日
完璧な崩しでセレッソ大阪が先制点!
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第1節
🆚 G大阪vsC大阪
🔢 0-1
⌚️ 7分
⚽️ 北野 颯太(C大阪)#Jリーグ開幕 pic.twitter.com/bUUmPE6ABp
ガンバは昨季のような、奪うよりもコースを切ることを優先したゾーンディフェンスというよりは、チーム全体としてハイプレスを仕掛けていくような守備をやろうとしていましたが、サイドに人が寄ったところをサイドチェンジでかわされる、或いはサイドで縦と横を切った時に斜めを斬られる展開が続き、しばし劣勢が続いていきます。
11分には阪田がサイドから半田陸をかわすと、阪田と北野のパス交換に翻弄されて最後は阪田が決定的なシュート。これはGK一森純がスーパーセーブで阻止するも、セレッソ優位の時間帯が続いていきました。
そんな中でもガンバは中央で名和田がキレのある動きを見せ始め、山下が右サイドで良い形でボールを受けるような場面を作れるようになると、前での時間が担保でき始めたことでプレスも少しずつ整理できるようになり、陣形もコンパクトに落ち着き始めたことで攻撃が回り始めるように。
22分にはネタラヴィのパスに宇佐美がシュートに持ち込み、24分には名和田のロングスルーパスから山下がシュートまで持っていきますが、キム・ジンヒョンの好セーブや畠中の好対応を前に同点ゴールには至らず。
しかし31分、右サイドでボールを持った宇佐美を半田が中央でフォローして粘ると、スルーパスに飛び出したのはネタラヴィ!!昨季は怪我にも悩まされたイスラエル代表MFのシュートはGKの右手をすり抜けてゴールイン!ネタラヴィは3年目の開幕戦にして待望のJ1初ゴール!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年2月14日
🏆2025明治安田J1リーグ 第1節
🆚セレッソ大阪
⌚31分
⚽ #ネタラヴィ
見逃し配信は▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/cmHuKWaYRL#大阪ダービー#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/Ka3W0OZyKi
前半終了間際にもガンバはサイドから2度ほどチャンスを作りますがいずれも決め切れず。しかしプレスが全くハマらずに押され続けた序盤に対し、前線でリズムを作れるようになってからは流動的な攻撃が展開され、希望も持たせる展開で前半を終えます。
しかし惨劇としか表現できない現実にガンバが苛まれたのは後半の出来事でした。
後半開始から1分にも満たない時間でルーカスフェルナンデスがクロスを入れると、一度は福岡将太が弾くもこぼれ球を北野がシュート。ブロックに入ったネタラヴィに当たってコースが変わったボールにGK一森は反応できず勝ち越し点を許すと、更に52分には左サイドに寄っていたガンバを嘲笑うようにセレッソはセレッソ陣内からガンバの右サイドに攻撃を仕掛けるとまたも阪田がカットインからシュート。これも一度は中谷進之介がブロックしますが、こぼれ球を香川に押し込まれて1-3。これで香川はダービー初ゴールという事に。
勝ち越しゴールはまたも北野颯太!
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年2月14日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第1節
🆚 G大阪vsC大阪
🔢 1-2
⌚️ 46分
⚽️ 北野 颯太(C大阪)#Jリーグ開幕 pic.twitter.com/KafVWelNHs
香川真司ここにあり!
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年2月14日
開幕スタメン、大阪ダービーで見事なゴールを奪う💥
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第1節
🆚 G大阪vsC大阪
🔢 1-3
⌚️ 52分
⚽️ 香川 真司(C大阪)#Jリーグ開幕 pic.twitter.com/USP00yichh
それでもガンバはその直後、ネタラヴィのパスを宇佐美がダイレクトでフライスルーパスを送ると、名和田のタッチを挟んで半田がクロス。ファーサイドに流れたボールを黒川圭介が抑えの効いた見事なミドルで1点差に迫りますが、64分には右サイドから北野のFKを田中駿汰に合わせられ、反撃ムードが一瞬にして水泡に帰す悲惨な展開に。
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年2月14日
🏆2025明治安田J1リーグ 第1節
🆚セレッソ大阪
⌚54分
⚽ #黒川圭介
見逃し配信は▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/5kSQOO6DDb…#大阪ダービー#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/bWXvic9l6s
セットプレーからの追加点で突き放す🌸
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年2月14日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第1節
🆚 G大阪vsC大阪
🔢 2-4
⌚️ 63分
⚽️ 田中 駿汰(C大阪)#Jリーグ開幕 pic.twitter.com/bkgobgi8kU
その後、ガンバは名和田を下げて倉田秋を投入した事を皮切りに、73分にはジェバリを投入して宇佐美をトップ下に。終盤には唐山と南野を左右のWGとして投入する形で反撃を見せます。
ガンバ自体が完全に間延びしていた状況が、倉田のライン間をフォローする動きとジェバリという収めどころを設けた事、宇佐美が後ろと前線の間に入れるようになった事で、少し攻めの形を作れる時間帯は増えてはいきましたが、89分の半田のクロスに南野が合わせた場面もGKキム・ジンヒョンに阻まれ、唐山の鋭い突破も得点には繋がらず。
逆にアディショナルタイムには相手のスローインを福岡が処理し切れなかったところを途中出場の中島に突かれ、最後は頼みの綱の中谷まで中島に翻弄されるように失点。
昨季はシーズン平均失点を1点以下に抑えた鉄壁の守備陣は完全崩壊。攻撃は全く悪かった訳では無くともリズムを掴めた時間は限定的で、待ち望んだ晴れ舞台の末路はプライドをガタガタにされた末に屈辱と不安だけが残る結果となりました。
まあもう、皆さん友人知人となりSNSなりで散々話されているとは思いますが…やはりこの試合の大きな要素としては、想像以上にガンバが去年から戦い方を変えてきた…というところでしょう。今季は昨年よりもハイプレス、より前線でボールを奪い切ることを目指す…とは確かにキャンプの時点からコメントとして出ていましたが、それは「今季はそういうニュアンスも足していく」というマイナーチェンジ的な話ではなく、少なくとも開幕戦を見る限りは「今季はそっち方面に舵を切る」とも形容できるほど大きな変更でした。少なくとも昨季にダワンが請け負っていたタスクはかなり大きなものだったので、それを担保する為には「明確なダワンの代わりを見つける」か「守備戦術の解釈を変更してダワンのタスクを分散する」の二択になるので、それで後者を選んだ…という事なんだと思います。
で、試合を通じての感想は…ダービーという要素を抜きにして考えれば、狙いというか「まあ言わんとしていることはわかる」と。最終的には「ダービーで5点取られた」という事実が全てを無にした部分はありますが、少なくとも前半に関してはポジティブな場面もあり、ポジティブな流れで前半を終えることもできた。しかし後半の展開がそれを証明したように、言わんとしている事はわかれども「1ミリ計算が狂ったら全て崩壊するぞ」という事も同時にハッキリしたなと。
でも個々が極端に悪かったか?って言えばそうとも思わないのよ。名和田唐山南野の若手組はそれぞれ見せ場作って、宇佐美山下倉田ジェバリ辺りも個人としては悪くなかった。奥抜も右に移してから少し良くなったし。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年2月14日
それだけに一つ狂えば全部狂うみたいな、世の定理を突きつけられたようなというか。
一応ガンバとしては、無闇に奪いに行く、ボールホルダーから徹底的に刈り取るというよりはコースを切る守備をより高い位置で、より圧縮して制限しにいくような形でやる事で、ボールを奪うというより相手のミスを誘発する…みたいなタイプのプレスの掛け方と言えるでしょう(試合後には奥抜の守備強度が批判されたりもしましたが、それは奥抜自身の強度というよりも「コースを切る事」に意識が向きすぎた結果のような気もしますし)。そこは去年培ったゾーンディフェンス的な考え方も残しながらの応用とも言える部分だと思いますし、ハイプレスをする時にどのポジションの選手がチャレンジに出るか、逆にどのポジションの選手はは行かないか…というような事はちゃんと決めてはいたと思います。
あくまでハイプレスを敢行するのはサイドの選手と2トップ。例えばこの日の左サイドなら相手陣内であれば縦のコースを奥抜が、中のコースを宇佐美か名和田が切り、これが自陣内なら縦を黒川、中を奥抜がケアするような形で追い詰める。そうすると黒川と奥抜の間に斜めのコースができるんですね。この逃げ場を意図的に作る事で、このコースに無理なパスを出させる。するとボランチでネタラヴィか鈴木がそのまま回収できるので、ハイプレスでパスミスを誘発したところからそのまま攻撃を展開する事ができる。言ってしまえば、相手がガンバのボランチにパスを出してしまうようなプレスをかける事が開幕戦で垣間見えた今季のハイプレスの基本的な狙いなんだろうなとは想像しています。
そういう意味ではおそらく最も理想的なシーンが22分の宇佐美のシュートシーンに至るまでの流れで(公式のハイライトにも載ってる)、この場面では奥抜が相手の右SBを追い込んでGKにバックパスを出させたんですが、ここでGKキム・ジンヒョンの選択肢のうち、CBへのコースはそれぞれ宇佐美と山下が、ボランチへのコースは名和田がケアしており、中央のスペースをネタラヴィが埋めるようなポジションを取っていました。GKが山下がチェックしていた方のCBである畠中にパスを出した時、山下が縦のコースを切りながら名和田がバックパスのコースを切る。結果、畠中は唯一のコースとなっていた斜めのルートにワンタッチパスを出し、そのままインターセプトしたネタラヴィがツータッチで左サイドに展開。最後はGKに阻まれましたが、宇佐美がシュートに持ち込む…というスムーズな攻撃に繋がった場面がありました。ガンバのハイプレスの狙いを「高い位置で縦と横のコースを制限する事で斜めに雑なパスを出させ、それを中央で待つネタラヴィか鈴木に回収させて攻撃に繋げる」と解釈すれば、狙いが一番形になったシーンが22分のシーンと言えるでしょう。
その狙い自体や有用性、ダワンが抜けた事を踏まえた対応としては理解できるので、これそのものを否定するつもりはありませんが、一方でプレスの連動や守備のポジションの取り方にズレが一つでも生じた時、或いは相手の攻撃アプローチに計算外が生じた時には一気に瓦解する脆さを見せた事は試合を見れば火よりも明らかでした。要はミリ単位に気を配らなければならないくらいに難しい事をやろうとしているのは確かでしょう。
この試合、ガンバにとって最初の誤算はセレッソのWGが想像以上にカットインを多用してきた事でした。ガンバはそれこそ前述の22分のシーンのようにパスを出させる事を目的にしたパスコースの切り方、逆に言えば空け方をしていた訳ですが、セレッソはルーカス・フェルナンデスにせよ阪田澪哉にせよそのコースに対して少々強引でもドリブルでの突破を試みてきた。こうなってくると中央に待機する事が前提だったボランチとCBがどうリアクションすればいいのか。セレッソがここで上手かったのがハットンが常に中央に留まる事で中谷と福岡を牽制するような立ち位置にいた事と、北野が常に衛星みたくハットンやカットインしてきたWGの動きに合わせたポジションに走っていた事でした。ガンバのCBは常にハットンと1対2の状況を作っていましたが、サイドの選手が切り込んできた時に一気に形勢は2対2となり、そこに北野が絡むと3対2になる。しかし…例えばガンバの左からルーカスにカットインされると、黒川を完全に振り切ってフリーになったWGを放置する訳にも行かないので中谷や福岡が釣り出されてしまう。そうすると中央の数的不利に対応する為に半田がスクランブル的に中に絞らざるを得なくなり、今度は反対サイドの阪田を加えた3対2を維持されてしまう。その連鎖の末に守備者のポジショニングがぐちゃぐちゃになってしまえば待つ結末は混乱だけ。気がつけば半田が左サイドで振り切られているみたいなシーンまで出てきたのはその表れでしょうし、秩序の崩壊と昨季強調されていたコンパクト感からかけ離れた間延び感に繋がっていく……個人の責任とはとても言えないですが、その結果として「去年の中谷なら絶対にやらなかったようなディフェンス」が頻発してしまったところはあったなと。誰か行くべきなのか、行った時のフォローをするのはSBなのかボランチなのか、或いはいっそ行かないのか。そこの整理が一つ歯車が狂うとぐちゃぐちゃになってしまう。それが立ち上がり20分くらいのガンバでしたし、前半の後半は整理と感覚に少し慣れた感はありましたが、後半に改めて歯車が狂うと同じ現象が起こってしまったのがこの試合の全てでした。
ガンバがそういう難しい事をやろうとしてスクランブル状態に陥っていた反面、セレッソは最前線のハットンが常にガンバの両CBを制限しながら起点となりつつ、田中駿汰と香川真司がミドルゾーンでボールを捌きまくりながら適切なフォローを入れていく。そうする事で2列目の3人が自由に動ける状況を作る。難しい事をやろうとして壊れたガンバに対して、セレッソの攻め方は突き詰めてシンプルであると同時に、2列目の前後にいるFWとボランチが2列目がシンプルにプレーできるスペースと土壌を担保する働きを見せた。これがセレッソとして準備してきたものなのか、セレッソの強みとガンバの弱みが噛み合った結果なのかはわかりませんが、試合前からは想定外でも試合の噛み合わせとしては十分に起こり得る結果だったかなと。
前述のように、ダービーという要素を抜きにして考えれば…「3点差で負けた」という結果のインパクトにしては美点はあったと思います。
前半の後半は良い攻撃のリズムも作る事ができていましたし、宇佐美や名和田が中央でポイントを作りながらワイドにスペースを探る攻撃には昨季からの継続性も見られた。後半もジェバリという落とし所を作って宇佐美をトップ下に戻してからのリズムは回復したりもした。名和田を筆頭に唐山や南野の若手は見せ場を作りましたし、宇佐美やジェバリ、倉田に山下も悪いパフォーマンスでは無かったと思います。批判が集まっていた奥抜も右サイドに移してからは可能性を感じさせるシーンがありましたし、この試合に出ていた選手の個人としてのパフォーマンスはそこまで悪い訳では無かったという感覚も同時にあるんですよね。だからこそ、今のガンバがやろうとしている事は寸分の狂いを許さないほどハイリスクな事で、リスクを減らしながら効果に繋げられるかどうか、或いはそのリスクを受容してでも取り組んだ方がいいことなのかどうかはもう少し見てみないと是非を判断できないところはあるのかなと…。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第1節(開幕戦)
オープニングゲームとして行われた大阪ダービーは後半に一挙4得点を叩き出したC大阪が圧勝。神戸が引き分け、町田と鹿島も敗れた為、昨年の上位5チームのうち勝利したのは町田の対戦を逆転勝利で制した広島のみとなりました。
今季は20チーム中新体制を発足させたチームが8チームいますが、そのうち勝利を収めたのはFC東京、柏、川崎、そして前述のC大阪の4チーム。昇格組は横浜FCが敗れた一方、岡山が京都相手にJ1初試合にて初勝利を、清水が2年前のプレーオフを因縁に抱える東京Vに勝利して幸先の良いスタートを切っています。
この週末すっごいバタついてたのわたし
ではでは(´∀`)