2024年にワイがヘビロテした曲ランキング(体感)第1位、なんて野蛮にECSTASY / GLAY
どーもこんばんは
さてさて、毎年恒例、J1全20チームの戦力診断やります。
今年も例年通り、各ポジション+総合評価を五つ星で査定してみます。1回につき4チームずつを5回に分けて更新。順番はシンプルに最も北の鹿島から順に南下していく形でお届けします。札幌が降格して仙台も山形もいないので、鹿島がJ1最北クラブとなるのは2007年以来だそうで。
あくまで私個人の見解ですので、おそらく「いやそうじゃねーだろ」的に思う部分も多々あるかと思いますが、そこは「そういう見方もあるのね」くらいのご感覚でお楽しみ頂ければと。最後までお付き合いください!
Part5→神戸、岡山、広島、福岡
【スタメン表の記号】
★=移籍加入選手
▲=レンタルからの復帰選手
■=ルーキー
※情報は2月6日時点での情報で記述しています。
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★ACLE 25/26出場予定
監督:吉田孝行(4年目)
ホームスタジアム:ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
胸スポンサー:楽天モバイル(通信業)
ユニフォームサプライヤー:アシックス
【昨季の成績】
ルヴァン杯:3回戦敗退
天皇杯:優勝
ACLE:リーグステージ3位(現在進行中)
富士フイルム杯:準優勝
【主な移籍情報】
入団
DF 本山遥←岡山
DF カエターノ←コリンチャンス
DF 小池裕太←横浜FM
MF 橋本陸斗←YS横浜
退団
GK 髙山汐生→愛媛(レンタル)
DF 菊池流帆→町田
DF 初瀬亮→シェフィールド・W
MF 中坂勇哉→未定
MF 山口蛍→長崎
【予想システム】
→4-1-2-3
システムは今季も4-1-2-3で通すだろう。とはいえ昨季は大迫勇也不在時には「大迫不在時のパターン」のような戦い方をしっかり仕込んでいたのは見事なところ。大迫不在時には4-4-2をオプションとして用いることもある。
GK★★★★★
少し前までは波のあるGKという印象もあったが、前川黛也も十分にJリーグトップクラスのGKの仲間入りを果たした。今季はE-1選手権もあるだけにそれを機に日本代表に再び食い込んでいく事も現実的な目標だろう。新井章太、オビ・パウエルオビンナと控えGKの層も厚く、新人のウボングリチャードマンデー(←福知山成美高校)にとっても刺激的な環境のはず。
DF★★★★★
山川哲史とマテウス・トゥーレルのCBはリーグ屈指のコンビになっており、どう悲観視しても神戸が大崩れするイメージは湧かない。酒井高徳が君臨する右SBには岡山から本山、そしてフリーになった松田や小池を確保して厚みを増した。ただ左SBは本多勇喜は守備面では何の不満も無いチョイスになるが、初瀬が抜けた事でサイド攻撃は少し考え直す必要があるかも。
MF★★★★☆
加入以降苦しんでいた扇原貴宏がアンカーで圧巻のパフォーマンスを披露。井手口陽介もフィットに少し時間がかかったが、後半戦はMVP級とも言えるような活躍を見せて2冠に貢献した。井出遥也や中盤起用も多い宮代大聖、途中出場メインの佐々木大樹を含めて、山口蛍退団のダメージを最小限に抑えられるだけの質は揃っている。齋藤未月は今の戦い方ならアンカーよりインサイドハーフか。
FW★★★★★
大迫勇也と武藤嘉紀を揃えている時点で★5以外の評価をつけようがない。2023年は大迫、2024年は武藤がJリーグMVPに輝き、浦和や名古屋への移籍が報じられた武藤の去就も残留という形で決着がついた。インもアウトもありませんでしたが、宮代にスーパーサブのパトリッキや佐々木、WG起用を見出した広瀬陸斗など大迫不在時の選択肢も多い。
総合★★★★★
「黄金期」と胸を張って言える成績をここ2年で出していますし、胸を張って言えるだけの戦力、スカッドを作ってきたのは言うまでもないでしょう。特に昨季は大迫不在時にどうする?という問題を、天皇杯やACLを通じて「大迫の穴を埋める」のではなく「大迫がいない時用のパターンを用意する」というやり方で解決したのはお見事でした。未だにACLとJリーグの二冠を達成したチームは存在しませんが、現実的に狙えるチームになりつつあると思います。
ただ、今季は補強が思うように進まなかった中で山口、菊池、そして初瀬が抜けた事で、選手層という意味では少し薄くなってしまった感覚はあります。そこで松田や小池を拾ってきた事は本多をヒットさせた神戸だけに期待できる部分ではありますが、サイズダウン感は多少あるのかなと。
監督:木山隆之(4年目)
胸スポンサー:GROP(人材派遣)
ユニフォームサプライヤー:ペナルティ
【昨季の成績】
J2リーグ:5位(勝点65:17勝14分7敗)
ルヴァン杯:3回戦敗退
天皇杯:3回戦敗退
【主な移籍情報】
入団
GK 佐々木雅士←柏(レンタル)
DF 立田悠悟←柏
DF 加藤聖←横浜FM
FW ブラウンノア賢信←徳島
退団
GK 堀田大暉→岡山
DF 高木友也→徳島
DF 本山遥→神戸
MF 早川隼平→浦和(復帰)
【予想システム】
→3-4-2-1
木山監督は基本的に3-4-2-1をメインに採用する監督で、岡山でもそのままそれを実践し、今回のJ1挑戦という結果に結びつけた。ボランチと江坂を除くシャドーは横一線に近いレギュラー争いが期待できそう。
GK★★★☆☆
昨季加入したブローダーセンは早速全試合に出場してJ1昇格の立役者となった。横浜FC時代にもJ1でもハイパフォーマンスをしっかりと見せているので不安の余地は無い。ブローダーセン加入前に正GKを担った堀田の退団は痛いが、新たに有望株の佐々木をレンタルで確保。
DF★★☆☆☆
ソリッドな戦術を志向する木山体制で3バックも守備組織として成長を見せていて、練度の向上がそのままJ1昇格に繋がった事は間違いない。一方、やはりJ1は攻撃側のクオリティがグッと上がるので、J1の攻撃の猛威に耐えられる強度を持っているかどうかは未知数。既存戦力も新加入の立田や工藤考太(←浦和)もポテンシャルが試される。
MF★★☆☆☆
ボランチの選択肢は多い。竹内涼、藤田息吹、田部井涼に加え、キャンプでは大卒ルーキーの藤井海和の評判も上々で、神谷優太もシャドーからボランチにポジションを移して調整している。昨季は藤田を軸に前半戦は竹内、後半戦は田部井が組み合わされていたが、今季は意図的に組み合わせを固定しない形にする可能性も。
FW★★★☆☆
J2で台頭したブラウンノアやレンタルで獲得した佐藤龍之介(←FC東京)などを新たに加えたが、なんと言ってもシャドーとして江坂を獲得した事は大きなサプライズ。アタッカーは多彩なキャラクターが揃っているだけに大物パサーを引っ張ってきた補強は見事だった。後はロマン砲・ルカオが本当にスーパーになれるかどうか。
総合★★☆☆☆
本山のステップアップは近い将来ある程度予想されたことではあったので仕方ない部分はありますが、主力の多くを残した上でスカッドの拡張に成功したと思います。何よりクラブとして初めてのJ1かつ個々の選手で見てもJ1経験は多くない中で江坂のようにスター性を持つ選手の獲得は「J1で戦うという事」みたいなメッセージを内外に発する事ができる。これって仮に江坂が期待通りの活躍をできなかったとしてもメンタル的なところで結構侮れない部分だと思うんですよね。J1仕様になるんやみたいな意志というか…。
それでも相対的にはJ1の中で劣る戦力値である事は確かですが、戦力として上積みになるような補強をしてきた辺りはやるべき仕事はやったと言えるでしょう。初めてのJ1に挑むチームに大事なのはとにもかくにも早く勝点3を取る事。昇格組はレベル差は数年J1に居続けないと簡単に埋まるものでもないので、まずは心理的なハードルを一つずつ超えながら体力をつくる時間をつくる事。クラブとしてのポテンシャルはこれまでの初昇格組と比べても上の方でしょうから頑張って欲しいところですね。
★ACL 25/26出場予定
監督:ミヒャエル・スキッベ(4年目)
ホームスタジアムエディオンピースウィング広島(広島県広島市)
胸スポンサー:エディオン(家電量販店チェーン)
ユニフォームサプライヤー:ナイキ
【昨季の成績】
ルヴァン杯:ベスト8
天皇杯:ベスト8
ACL2:決勝トーナメント進出(現在進行中)
【主な移籍情報】
入団
GK チョン・ミンギ←水原FC(レンタル)
MF 菅大輝←札幌
MF 田中聡←湘南
MF 井上潮音←横浜FC
FW ジャーメイン良←磐田
退団
MF 青山敏弘→引退
MF 松本泰志→浦和
FW ピエロス・ソティリウ→APOEL FC
【予想システム】
→3-4-2-1
スキッベ体制では3バックをメインとしつつキャンプでは4バックのオプションを検討する事が多かったが、志知の退団や菅の獲得を踏まえると今季はオプション導入より3-4-2-1で2チーム分作れるチームを整備する方に重きを置きそう。
GK★★★★★
遂にベストイレブン選出を果たすなど、リーグ屈指のGKとなった大迫敬介を擁する時点で盤石。広島での活躍と共に、現状は鈴木彩艶が抜け出した代表の守護神争いも巻き返したい。控えにも田中雄大、川浪吾郎と実力者を揃えているが、全北現代で正GKを務めた経験を持つチョン・ミンギも獲得して控えの層も厚くなった。
DF★★★★★
佐々木翔、荒木隼人、塩谷司の3バックはJリーグ史に名を連ねるレベルのトリオとなった。その3人に食い込める存在として期待された中野就斗が右WBでブレイクした事でこの3バックの誰かが欠けた時への不安はあったが、昨季に新井直人を獲得した事で中野を右WBとCBの両方で計算できる状況を作れたのは相当大きい。大型補強を行った今季もDFには新顔を迎えなかったのは信頼ゆえだろう。
MF★★★★★
松本泰志の退団は完全に想定外だったが、同時に「移籍するなら欧州」とも思われていた田中聡を引き抜いた事も予想外だった。松本も田中も今オフの大型移籍トップ5に入ってくる移籍だったのでは。田中のみならず札幌を契約満了になった菅やチームに無い特徴を持つ井上も獲得し、仙波大志(←群馬)も試合経験を積んで復帰。昨夏に補強した川辺駿とアルスランといい出番を増やしつつある中島洋太朗といい、1年で一気に増強を遂げた。
FW★★★★☆
CFには外国籍選手が複数在籍していたが、昨夏に加入したパシエンシアも含めて一気に退団しFW事情に再編の気配が漂う中、争奪戦を制して人気銘柄となっていたジャーメインの獲得に成功。より多くのチャンスが見込める広島で更なる飛躍を目指したい。京都への移籍が噂されながらも残留した満田誠は昨年はポジションが定まらなかったが、今季はシャドーがメインになってくるか。
総合★★★★★
社長が「いち地方クラブではなくJリーグを引っ張っていく存在になる」と豪語したのは昨年のホーム最終戦スピーチでの出来事でしたが、まさしくその言葉を体現するようなオフであり、今までは叶わなかったその野心が実現するクラブになった事を証明するようなオフでした。松本こそ退団したものの、田中聡とジャーメインという今オフの注目銘柄2枚獲りは衝撃すらありましたし、菅をすかさず確保するようなフットワークの軽さも見せてきた。外国籍選手が一気抜けたFWだけ少し層が薄くなった感はありますが、オフの補強は100点に近い仕事だったと言えるでしょう。
新スタジアムを手にした広島にとっての去年と今年はまさしく「舞台は整った」とでも言うべきシチュエーションです。これまで主力を引き抜かれ続けてきたチームは主力をプロテクトできるチームとなり、そして遂に2チーム分作れるようなチームになった。ACLとの2冠も非現実的とは言えないスカッドになったと思います。何かしらのタイトルは獲らねばならないよね、という戦力値まで持ってきた事がクラブにとってすごく進歩と呼ぶべき状況だろうなと。
監督:金明輝(新任)
ホームスタジアム:ベスト電器スタジアム(福岡県福岡市)
胸スポンサー:新日本製薬(化学製品メーカー)
ユニフォームサプライヤー:ヨネックス
【昨季の成績】
ルヴァン杯:3回戦敗退
天皇杯:3回戦敗退
【主な移籍情報】
入団
DF 上島拓巳←横浜FM
DF 志知孝明←広島(レンタル)
MF 見木友哉←東京V
MF 名古新太郎←鹿島
FW 藤本一輝←町田
退団
DF 宮大樹→名古屋
DF 亀川諒史→山口
MF 前寛之→町田
FW 佐藤凌我→磐田
【予想システム】
→3-4-2-1
金監督の鳥栖時代は4バックの年と3バックの年がそれぞれあったが、諸々の記事を読むと今季はトップ下を置く4バックの形になってきそう。長谷部体制の後半はほぼ3バックで固定していたが、小田や前嶋は元々4バックをやっていた時に獲得したSBなので移行はスムーズか。
GK★★★☆☆
村上昌謙と永石拓海の正GK争いは今や毎年の楽しみのようになり、福岡の見どころの一つになっている。昨季終盤に負傷離脱となった永石も順調に戻ってきつつある模様。新たに獲得した小畑裕馬(←仙台)もこの争いに食い込めるポテンシャルのある選手。
DF★★★☆☆
元々守備のタレント力よりも組織的な守備で守るチームであるだけに、長谷部体制で培った守備のベースを新体制がどこまで継承できるか、或いは意識としてのベースを持ちながら違う解釈を加えていくのかは注目ポイント。上島に安藤智哉(←大分)を補強し、更に志知もレンタルながら復帰した事で、4バックを2セット組める陣容になった。
MF★★★☆☆
鹿島でレギュラーを担っていた名古の引き抜きはサプライズ。今季はトップ下を置く形も予想されているが、名古や見木の補強はそういう意味でも非常に大きく、岩崎悠人や紺野和也といった強力なWGとの連携も良さそうで的確な補強だったと言える。ボランチに関しては前があまりにも絶対的な存在だっただけにダメージは拭えないだろうが、昨季は松岡大起が大車輪の活躍を見せ前述の見木然り秋野央樹(←長崎)も加えて組み合わせの選択肢は広がった。
FW★★★☆☆
前半戦に旋風を巻き起こしたザヘディは長続きせず、ベン・カリファは殆ど稼働できなかった。ウェリントンは数字に表れない貢献が大きかったのは確かとはいえ数字がなかなか伸びず。とはいえタレントの火力の強さは間違いない。昨季より中盤でのチャンスメイク力が増し、フィニッシャーとして特化できるかどうかが鍵。
総合★★★☆☆
言うまでもなく福岡にとってはクラブ史のターニングポイントとなるシーズンでしょう。長く良い時期を紡いだ長谷部監督が退任して迎えるシーズンですので、今年の結果と内容は「アビスパがクラブとして強くなった」のか「長谷部体制だから良かった」のかが示される事になる。5年を長期体制と言うのかどうかは人によって感覚が分かれるでしょうが、こういう形での監督交代に苦労しがちなのは欧州ビッグクラブでも同じ事ですし。
それを踏まえた上で補強はフロントとして素晴らしい動きを見せたと思いますし、見木を移籍金払ってスパッと引き抜いた事であったり、福岡が鹿島のレギュラーを引き抜くなんて数年前まで信じられない事だった訳ですから、クラブとしての体力が強くなっている事は一つ示せたのかなと。面子だけで言えば福岡史上一番揃ったと言えるんじゃないでしょうか。
ではでは(´∀`)