2024年にワイがヘビロテした曲ランキング(体感)第2位、ジャンヌ・ダルクによろしく / サザンオールスターズ
どーもこんばんは
さてさて、毎年恒例、J1全20チームの戦力診断やります。
今年も例年通り、各ポジション+総合評価を五つ星で査定してみます。1回につき4チームずつを5回に分けて更新。順番はシンプルに最も北の鹿島から順に南下していく形でお届けします。札幌が降格して仙台も山形もいないので、鹿島がJ1最北クラブとなるのは2007年以来だそうで。
あくまで私個人の見解ですので、おそらく「いやそうじゃねーだろ」的に思う部分も多々あるかと思いますが、そこは「そういう見方もあるのね」くらいのご感覚でお楽しみ頂ければと。最後までお付き合いください!
Part5→神戸、岡山、広島、福岡
【スタメン表の記号】
★=移籍加入選手
▲=レンタルからの復帰選手
■=ルーキー
※情報は2月5日時点での情報で記述しています。
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監督:長谷川健太(4年目)
胸スポンサー:トヨタ自動車(自動車メーカー)
ユニフォームサプライヤー:ミズノ
【昨季の成績】
ルヴァン杯:優勝
天皇杯:2回戦敗退
【主な移籍情報】
入団
GK シュミット・ダニエル←KAAヘント
DF 宮大樹←福岡
MF 浅野雄也←札幌
MF 原輝綺←清水
退団
GK ランゲラック→メルボルン・V
DF 井上詩音→仙台
DF ハ・チャンレ→大田(レンタル)
MF 倍井謙→磐田(レンタル)
FW パトリック→金沢
【予想システム】
→3-4-2-1
名古屋以前は4バックのイメージが強かった長谷川監督だが、名古屋では2022年の途中から一貫して3バックを採用しており、編成もそれに準じたものになっている。今季もWボランチ+2シャドーの3-4-2-1とアンカーを置いて2トップを配する3-3-2-2を併用していくだろう。
GK★★★★☆
ランゲラックというあまりにも絶対的な存在が退団した事はクラブにとって分岐点にもなり得るが、ランゲラックの後釜となる大物としてもシュミットを獲得した事で影響は最小限に抑えられた。とはいえシュミットは負傷離脱となり前半戦を棒に振る可能性が高いが、元々正GK級の実力を有する武田洋平が控えている事もあり、まだ緊急事態というほどの状態ではない。
DF★★★★☆
昨季は中谷進之介、藤井陽也、丸山祐市が同時に抜けた事で守備陣の再編を迫られ、世代交代を託されたDF陣は個々で明暗が分かれたが、その中で三國ケネディエブスがE-1選手権の代表入りも狙えるほどの覚醒を見せたことは大きい。新たに獲得した宮や佐藤瑶大(←浦和)も覚醒余地を残した選手と言えるだけにもう一皮剥けたいところ。なんと言っても3CBとWBのレギュラーを張れる原の獲得は非常に大きい。
MF★★★★☆
長らく稲垣依存問題を抱えていたボランチだがここに来て競争が激化。昨季は稲垣祥と椎橋慧也のWボランチが手応えと安定感を見せていた中、大卒ルーキーの加藤玄がキャンプからすこぶる高い評価を得ており開幕スタメンをも予想されている。加えて今季は森島司もボランチでの起用が念頭に置かれている。和泉竜司や内田宅哉らの存在を踏まえると、場合によってはアンカー+インサイドハーフの形を採用する可能性も。
FW★★★★★
パトリックは退団したが、名古屋在籍時に圧倒的なパフォーマンスを見せたマテウスが電撃復帰。ユンカー然り山岸祐也然り、抱えているタレントのパワー感はリーグ屈指と言えて、戦力だけで言えば★5と言えるのは去年の同じ。とはいえ昨季は潤滑油的な貢献も大きかった永井謙佑以外にとっては不完全燃焼なシーズンとなっただけに、負傷明けのマテウスを含めて彼らがどれだけトップフォームに近い輝きを見せられるか。ユンカーも2023年のようにもう少し稼働率を増やせれば…。
総合★★★★☆
名古屋にとって改革的な意味合いを持っていたのは2024年だったでしょうから、今季は2024年のチームをベースにどれどけ上積みしていけるか…というところでしょう。特に原や浅野を獲得した動きは去年のチームにより精度と推進力を加えていきたい狙いがあったと思いますし、やろうとしていることへの一定の手応えと、それゆえの諸問題の解決…みたいなところはテーマとしてあったんだろうなと。CBは三國ともう一枚出てきて欲しいみたいなところも含めてそれは感じました。
大枠を作る作業は昨季のテーマでしたから、今季はタレントの割に得点が少なかった昨季を踏まえて実績あるタレントがそれに見合った働きを出来るかどうかという事と、守備がより重厚感を持てるかどうかという事。そして元々マテウスの代わりに獲った森島を中心に組み立てた戦い方にマテウスを戻す化学反応が吉と出るか凶と出るかというところでしょうか。マテウス売った金で森島やらなんやら獲ってマテウスフリーで戻したのは豪腕すぎるけど…。
監督:曺貴裁(5年目)
ホームスタジアム:サンガスタジアム by KYOCERA(京都府亀岡市)
胸スポンサー:京セラ(電子機器メーカー)
ユニフォームサプライヤー:プーマ
【昨季の成績】
ルヴァン杯:2回戦敗退
天皇杯:ベスト4
【主な移籍情報】
入団
DF 須貝英大←鹿島
DF パトリック・ウィリアム←リオ・アヴェ
MF 奥川雅也←アウクスブルク
FW 長沢駿←大分
退団
MF 金子大毅→磐田
MF 鈴木冬一→横浜FM
FW 豊川雄太→大宮
FW 宮吉拓実→山口
【予想システム】
→4-1-2-3
3バックのチームとの対戦時には3-4-2-1を用いる事もあるが、曺貴裁監督体制でのサンガは2021年から4-1-2-3を一貫して採用し続けている。とはいえ昨季後半戦からはポジション毎の役割に少し変化も。特に中盤3枚の役割は三者三様感が増した。
GK★★★★★
昨季はクソンユンがあまりにも圧倒的なパフォーマンスを見せたと同時に、そのクソンユンが欠場した終盤には圧倒的な活躍を見せたクソンユンと十分ポジションを争える程の働きを太田岳志が見せた。クソンユンが開幕に間に合わなさそうなのは気かがりだが太田のパフォーマンスに不安はなく、圍謙太朗も擁しているのはなかなか贅沢な布陣。
DF★★★☆☆
ディフェンスリーダーとしてDFラインの統率を鈴木義宜が握るようになってから大幅に守備が安定。新加入のウィリアムがフィットしてくればかなり強固になってくる。レンタル延長した宮本優太の起用位置はウィリアムの出来次第か。宮本然り、SBの福田心之助や佐藤響の成長も著しいだけに、長期離脱を余儀なくされた麻田将吾や波の多いアピアタウィア久のCBの奮起にも期待したい。
MF★★★☆☆
これまでは中盤は強度をベースにした人選が行われていたが、昨季途中からはアンカーに福岡慎平、川﨑颯太と組むインサイドハーフに平戸太貴を配置してボール保持の選択肢を持てる人選にシフトした。米本拓司も完全移籍に切り替え、新外国人ペドロの評判もPSM愛媛戦では上々。問題は昨季後半も平戸の有無がチャンス創出に大きな影響を及ぼしていた為、平戸以外にちゃんはメイクをこなせる人間を擁立できるかどうか。
FW★★★★★
昨季は前半戦の低迷時でも原大智や豊川雄太などFWは一定の計算が立ってたが、平戸や福岡と共に後半戦からレギュラーになったマルコ・トゥーリオが日に日に躍動感を見せ、夏に獲得したラファエル・エリアスが大ヒット。レンタルだったエリアスも完全移籍移行し、3トップはJリーグの中でも屈指の破壊力になったと思う。更にムリロ・コスタや成長著しい平賀大空も控え、新たに長沢も獲得。極め付けに欧州で活躍した奥川まで復帰。FWの顔触れはサンガ史上最強と言える。
総合★★★☆☆
オフが始まった当初は豊川や金子が相次いで退団したり、レンタル移籍で外に出ていた選手が軒並み完全移籍に切り替わるなど、選手層としてサイズダウンを危惧する状況から始まりましたが、終わってみれば良いオフになったと思います。
やはり昨季の後半戦から固まったレギュラーはレンタル組を含めて全員の残留に成功した事で、それ以降の作業は穴埋めや補充ではなくプラスアルファを考えた選手補強ができるようになった。新外国人選手の補強もそうですが、サイドの選手層に厚みをもたらせる須貝やレギュラー計算ではなくとも他のFW陣と少し異なるタイプの長沢の補強は選択の余裕があったからできた人選だとも思いますし。その上で奥川まで帰ってきた……海外に行った選手がお金出せなくて他所のJクラブに持っていかれる事例が少なくない中で奥川を戻せた事は、もし仮に奥川が期待通りの活躍ができなかったとしてもクラブとして意味のある事だなと。
簡単に「上位」「タイトル」を目指す…とはさすがに言えませんが、少なくとも「とりあえず残留」を目標の一丁目一番地に置く戦力ではなくなったんじゃないでしょうか。まさしくここが「J1クラブになれるかどうか」の分岐点になってくると思います。
★ACL 25/26出場の可能性あり
監督:ダニエル・ポヤトス(3年目)
ホームスタジアム:パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)
胸スポンサー:パナソニック(家電メーカー)
【昨季の成績】
ルヴァン杯:2回戦敗退
天皇杯:準優勝
【主な移籍情報】
入団
DF 佐々木翔悟←千葉
MF 名和田我空←神村学園
MF 奥抜侃志←ニュルンベルク
FW 南野遥海←栃木(復帰)
FW 唐山翔自←熊本(復帰)
退団
GK 石川慧→甲府
DF 松田陸→神戸
MF 福田湧矢→東京V
MF ダワン→北京国安
FW 坂本一彩→ウェステルロー
【予想システム】
→4-2-3-1
ポヤトス体制当初は4-1-2-3にトライしていたが、昨季はアンカーを廃してWボランチを置く4-2-3-1に変更。ジェバリや林大地のコンディションが不明瞭な時期が多いことを踏まえれば当面は宇佐美ゼロトップシステムが今季もメインか。倉田や岸本など起用位置が変わりそうな選手もちらほら。
GK★★★★★
マリノスから復帰した一森純がマリノス時代から2年連続で優秀選手賞を受賞。ポヤトスサッカーとの相性も抜群によく、昨季は文字通りMVP級のパフォーマンスを見せた。一方で怪我にも苦しんだ東口順昭はガンバ移籍後初めて控えGKの立場となったが、久々の出場となった天皇杯では下位カテゴリー相手とはいえ出色の働きを見せるなど実力はまだ健在。30代が2人、10代が2人と20代がいない異例のGK体制で、ユース上がりの2人には東口と一森から多くを吸収してほしい。
DF★★★★★
中谷進之介は個人としての活躍は勿論だが、CBのパートナーの能力をより引き出すという意味でも大きかった。三浦弦太や福岡将太はその恩恵を存分に受けたと言えるし、新加入の佐々木翔悟にも助けになるはず。SBに関してはレギュラーは半田陸と黒川圭介の左右はリーグでも屈指だと思うが、半田の海外移籍の可能性を踏まえると層の薄さは気になるところ。MFからDF登録に変わった岸本武流は今季は右SBがメインか。
MF★★★★☆
2年目の美藤倫にある程度の目処は立ったとはいえ、それでもダワン離脱のダメージは、ダワンが鈴木徳真やネタ・ラヴィとの補完関係を築いていたことを踏まえても甚大と言える。今季は倉田のボランチ起用を考えていると言うが、ダワンの役割を誰かが担うか、或いはアプローチを変える事で対応するのかは気になるところ。トップ下は名和田が想定より早く戦力になりそうな部分は楽しみ。
FW★★★★★
ポヤトス監督が獲得を望んでいた「9番タイプ」の獲得は負傷離脱中の林以外に加える事ができず、その林やジェバリが安定的に動けていないところは不安点。一方、タレントだけを見れば新たにWGとして獲得した奥抜など実力者は多く揃えており、伸び悩む食野亮太郎やレンタル帰りの唐山や南野次第で火力が一気に増す伸び代は残している。後は宇佐美が去年ばりのパフォーマンスをどこまで維持できるか。
総合★★★★★
ダワンと坂本の退団により昨季と比べて戦力ダウンしてしまった事は確かでしょう。ダワンは中盤の構成に於いて多大なる貢献をしましたし、坂本も二桁得点のみならず数字にならない部分での貢献も非常に大きかった。いわばキーマンが2人抜けたという部分もあり、それに代わる選手を新たに獲得した訳ではないので、まずはそこの問題をどうにか解決しなければならないのは大前提です。
とはいえキーマン2人の退団というインパクトほど悲観すべきか?と言われればそうとも思っておらず、なんやかんやでJの中では上位のタレント力は確保できていると思います。中谷-鈴木-宇佐美でセンターラインがしっかりと固まっているのはチームビルディングに於いてすごく助けになる要素ですし、特に後ろの安定とビルドアップを組み立てる上でのベースは昨季の不振時にも担保されていましたから、そこをポヤトスガンバにとってのスタート地点としてシーズンに入れるのはポジティブな部分。後は新戦力や復帰組、食野や林のような不完全燃焼組がその個性をチームで表現できるだけの状態に戻ってこれるかどうかですね。特に林次第では9番問題の解決になるポテンシャルはあるでしょうし…。
監督:アーサー・パパス(新任)
ホームスタジアム:ヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)
胸スポンサー:ヤンマー(機械メーカー)
ユニフォームサプライヤー:ミズノ
【昨季の成績】
ルヴァン杯:3回戦敗退
天皇杯:準々決勝敗退
【主な移籍情報】
入団
DF 中村拓海←横浜FC
FW 中島元彦←仙台(復帰)
FW ラファエル・ハットン←ECバイーア(レンタル)
退団
GK ヤン・ハンビン→FCソウル
DF 鳥海晃司→千葉
MF カピシャーバ→清水
MF 清武弘嗣→大分
FW レオ・セアラ→鹿島
【予想システム】
→4-2-3-1
昨季は4-1-2-3システムを採用してシーズンに入ったが、後半戦からは4-2-3-1と3-4-2-1を並行するような形になっていった。田中駿汰の存在もあって3バック的な形をとる瞬間は出てきそうだが、スタートの形としてはメンバー的にも4バックをベースに組み立てられていきそう。
GK★★★★☆
キム・ジンヒョンもすっかり17年目。正GKでは無かったシーズンが2010年のみと考えると恐ろしい安定感であり、もはや脱帽する他ない。とはいえ今季はヤン・ハンビンと清水圭介(→HYOGO)という実力者2人が同時に抜けたが、新たに福井光輝(←町田)を獲得したのは迅速な仕事だったとはいえ、
DF★★★☆☆
畠中の補強は実力だけを見れば間違いないし、パパス監督とのパイプ役も期待できそうなところは大きな強み。とはいえ近年はコンディションに問題を抱えている事が多く、通年でどういうパフォーマンスができるかを読みにくいところは悩ましい部分がある。一方、舩木翔や西尾隆矢が存在感を発揮するようになったのはポジティブなところ。後は新加入の中村を含め、SBでガッと抜け出してくる選手が出てきて欲しい。
MF★★★★☆
田中駿汰と奥埜博亮でボランチがバシッと固まっているのは強み。平野佑一や喜田陽に加えて新たに松本凪生(←山形)も復帰させたが、この2人の安定感は今年も拠り所になりそうで、ミドルゾーンの軸がしっかり固まっているところは2列目に揃う多彩なタレントを活かしやすくなるという意味でも助けになっている。今季は香川真司はトップ下に戻るか?
FW★★★★☆
WGのタレントはルーカス・フェルナンデスのような外国籍から北野颯太のような若手まで、スピードタイプからテクニックタイプまで多彩な人材が揃う。仙台から満を持して復帰した中島も彩りをもたらせるだろう。一方、基本的にレオセアラのフィニッシュで完結するチームだっただけに絶対的エースの退団は大打撃。ブラジル人FWを2人獲得した事は「どちらかが当たれば…」という思いはあるのだろうが…。
総合★★★★☆
そもそも大岩剛監督が就任するかどうかというところから始まって、実に動きの多いオフになったなと。小菊昭雄監督からパパス監督に代わって、パパス監督がルーツ的にイメージされるポステコグルーっぽいサッカーを目指すのかそうじゃないのかは蓋を開けてみて…というところもあるでしょうが、去年と比べるとやっぱり不安の方が勝る状況ではあるのかなと。レオセアラのインパクトが強いですけど、カピシャーバや鳥海の退団もあったりしましたし。
セレッソの場合、ここ2シーズンはやっぱり「ゴールの前にレオセアラにどう繋ぐのか」というシステムを作っていたと思うので、そのレオセアラが抜けた以上は今年は別のルートを作り直す必要がある。その作業をイチから始めるとなると安産ではないと思いますが、一方でその過程でゴールへの道筋を複数作れるようになれば得点パターンが去年より劇的に増える可能性は秘めているので、良くも悪くも今季のセレッソがどちらに転ぶのかは面白いポイントになるんじゃないでしょうか。ジョルジーニョ……。
【Part5(ヴィッセル神戸、ファジアーノ岡山、サンフレッチェ広島、アビスパ福岡)につづく】
ではでは(´∀`)