こっそりひっそりBlue Skyはじめたよ
どーもこんばんは
さてさて、毎年恒例、J1全20チームの戦力診断やります。
今年も例年通り、各ポジション+総合評価を五つ星で査定してみます。1回につき4チームずつを5回に分けて更新。順番はシンプルに最も北の札幌から順に南下していく形でお届けします。去年までは3チームを6回編成だったんですけど、今年は2チーム増えましたのでね。
あくまで私個人の見解ですので、おそらく「いやそうじゃねーだろ」的に思う部分も多々あるかと思いますが、そこは「そういう見方もあるのね」くらいのご感覚でお楽しみ頂ければと。最後までお付き合いください!
Part3→横浜FM、湘南、新潟、磐田
【スタメン表の記号】
★=移籍加入選手
▲=レンタルからの復帰選手
■=ルーキー
※情報は2月12日時点での情報で記述しています。
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監督:ハリー・キューウェル(新任)
ホームスタジアム:日産スタジアム,ニッパツ三ツ沢球技場(共に神奈川県横浜市)
胸スポンサー:日産自動車(自動車メーカー)
【昨季の成績】
J1リーグ:準優勝(勝点64:19勝7分8敗/得点63 失点40 得失点差+23)
ルヴァン杯:ベスト4
天皇杯:3回戦敗退
ACL23-24:決勝トーナメント進出(現在進行中)
富士フイルム杯:優勝
【主な移籍情報】
入団
GK ポープ・ウィリアム←町田
DF 加藤蓮←東京V
DF 渡邉泰基←新潟
MF 山村和也←川崎
退団
GK オビ・パウエルオビンナ→神戸
GK 一森純→G大阪(復帰)
DF 角田涼太朗→カーディフ・C
FW 杉本健勇→磐田(復帰)
FW 西村拓真→セルヴェットFC(レンタル)
【予想システム】
→4-1-2-3
2019年からは一貫して4-2-1-3システムを採用していたが、キューウェル監督を迎えた今季は中盤を逆三角形に変更。新たなシステムにトライする。始動時からシステムを変更していたのてわ結果論ではあるが、西村退団のダメージをシステム変更で軽減させるような形に。
GK★★★☆☆
昨年は高丘陽平の電撃退団をレンタルで緊急補強した一森が圧倒的なパフォーマンスを見せたが、一森の完全移籍切り替えは叶わず、代わりに町田のJ2優勝に貢献したポープを獲得。高丘にせよ一森にせよ、これまでマリノスでは必ずしもJ1での実績が豊富じゃないGKを台頭させてきた実績があるが、その為にもまずは特異なスタイルに馴染む必要がある。
DF★★★★☆
東京Vから左SBの加藤を獲得。昨季は負傷により棒に振る形になった小池龍太や小池裕太が復帰してくればSBの層は相当厚いものになる。CBは渡邉を新潟から獲得したが、角田が海外挑戦に伴い退団する事に。特に昨季は守備陣の怪我人続出で苦しみ、畠中槙之輔がどのタイミングで戻ってこれるかもポイントになる。
MF★★★★☆
今季は昨季までの三角形システムではなく逆三角形のシステムにトライする。そんな中でアンカー候補として山村、インサイドハーフの候補として天野を韓国から復帰させたが、昨季のシステムではトップ下は実質FWだった事もあり、今季はより一層中盤の構成力が問われる。
FW★★★★★
西村こそ退団したが、それでも破壊力抜群の顔触れが揃う。昨季得点王を獲得したアンデルソン・ロペス、WGのエウベルとヤン・マテウスの破壊力はもう語るまでもない。ただ、水沼宏太、井上健太、植中朝日、宮市亮とWGの層は文句ない反面、ロペスの控えを担えるCF不足は否めない。そこで村上悠緋がどれだけ存在感を出せるか。
総合★★★★☆
まず注目はやはりキューウェル監督がどれだけやれるか。前任のマスカット監督は監督としてキャリアも積んでいましたし、それこそポステコグルー監督からの引き継ぎはメルボルン・ビクトリーでも同じ事をやっていた。それを監督としては初挑戦となるキューウェル監督がしっかりと繋げるかどうか。結局のところはそれが全てでしょう。また、去年も一昨年も最終的にはチームスタイルが確立されているがゆえに補強ビジョンが明確になっている事で上手くサイクルを回していますが、毎年のように主力を複数失って、積み上げと後退を慌ただしく繰り返しているように見えるのは少し気になるところではあります。
監督:山口智(4年目)
ホームスタジアム:レモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)
ユニフォームサプライヤー:ペナルティ
【昨季の成績】
J1リーグ:15位(勝点34:8勝10分16敗/得点40 失点56 得失点差-16)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:ベスト8
【主な移籍情報】
入団
GK 真田幸太←三重(復帰)
DF 髙橋直也←関西大学
DF 鈴木雄斗←磐田
FW 根本凌←栃木(復帰)
FW ルキアン←福岡
退団
DF 石原広教→浦和
DF 山本脩斗→引退
MF 中野嘉大→横浜FC(レンタル)
FW タリク→未定
FW 大橋祐紀→広島
【予想システム】
→3-1-4-2
曺貴裁監督時代から長年3バックを採用しており、山口監督就任後は3-4-2-1ではなく3-1-4-2を一貫してスタートのフォーメーションとしている。基本的に今季も主力が抜けたポジションに即戦力を獲得しているので、変更するとは考えにくい。
GK★★★★☆
現役韓国代表のソン・ボムグンの昨季の活躍は退団した谷晃生を補って余りあるだけのプレーを見せ、ソン・ボムグンの負傷時にゴールマウスを守った富居大樹も第2GKながら月間MVP(10月)を受賞するなど圧巻のパフォーマンスを披露。今季も磐石の布陣と言える。
DF★★★☆☆
昨季の残留の最大功労者と言ってもいいキム・ミンテを完全移籍に切り替える事が出来た事は間違いなく大きなポイント。3バックを採用するチームだけに、その真ん中を固める事の重要性は計り知れない。複数ポジションをこなせる石原の退団は痛手だがC大阪移籍が囁かれた畑大雅は残留し、より攻撃性のある鈴木雄斗も補強した。
MF★★★☆☆
田中聡が復帰した事で、キム・ミンテの獲得と共に昨季後半戦はセンターラインが劇的に改善されていた。アンカーの控えとして重宝された奥野耕平も完全移籍に切り替わり、基本的には昨季と同じ面子で挑む。コンディションに苦しんだ小野瀬康介が通年でプレーできるかどうかも重要。
FW★★☆☆☆
町野修斗の退団以降に台頭した大橋とFW起用となった阿部浩之のコンビがバッチリハマっていた中で大橋が広島に引き抜かれる事に。それでもルキアンを獲得し、J2で出場機会を増やした根本を復帰させた。ディサロ燦シルヴァーノ、福田翔生、鈴木章斗のうち、誰か一人でもブレイクしてくれれば……。
総合★★★☆☆
石原と大橋を抜かれた事はやっぱり痛いですが、ただ石原が抜かれる可能性はクラブとして数年前からある程度予想していたでしょうし、大橋に関してはそもそも彼も町野の退団から出場機会を伸ばした選手ですし、上述した既存戦力にそれを期待する必要がある。そういう事を踏まえれば、キム・ミンテや奥野の完全移籍移行であったり、抜けたポジションへの即戦力補強など、やるべき事とベターなムーブは遂行したように思います。如何にスターが出てくるサイクルを今季も繰り返せるかどうかでしょうか。
監督:松橋力蔵(3年目)
ホームスタジアム:デンカビッグスワンスタジアム(新潟県新潟市)
胸スポンサー:亀田製菓(菓子メーカー)
【昨季の成績】
J1リーグ:10位(勝点45:11勝12分11敗/得点36 失点40 得失点差-4)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:ベスト8
【主な移籍情報】
入団
GK 吉満大介←山口
DF 遠藤凌←いわき
MF 宮本栄治←いわき
MF 長谷川元希←甲府
退団
DF 渡邉泰基→横浜FM
DF 田上大地→岡山
MF 高宇洋→FC東京
MF 三戸舜介→S・ロッテルダム
FW グスタボ・ネスカウ→未定
【予想システム】
→4-2-3-1
アルベル監督時代から4-2-3-1を一貫して採用しており、今季も特に変える理由はなさそう。ただ、小野も加えるとFWのタレントが増えた事もあるので、オプションとしての4-4-2を採用する機会もあるかもしれない。
GK★★★☆☆
小島亨介は近年の著しい成長には目を見張るものがあったが、J1でも通用する事をしっかりと示してみせた昨季は遂に日本代表招集も果たした。控えにも阿部航斗、新たに山口から獲得した吉満と実力者が揃う。
DF★★★☆☆
渡邉が退団したが、新たにJ2で台頭した遠藤を補強。新潟のCBは多岐に渡るタスクが要求されるので最初は戸惑う可能性もあるが、まずは時間をかけてでも新潟のサッカーに慣れていきたい。両SBは今年も右の藤原、左の堀米、両サイドの新井で回す形に。
MF★★☆☆☆
主に昨季の新潟のボランチは高と、高とコンビを組む選手をローテーションで回していた。やはりキーマンの1人であった高が退団したダメージは大きいだろうし、三戸も海外へと旅立った。それでも宮本と長谷川を迅速に補強し、特に甲府から長谷川を引き抜いてこれた事はチームのブランド価値の向上を示した部分でもあったと思う。
FW★★☆☆☆
事前報道も全くなかっただけに小野の獲得は大きなサプライズではあったが、新潟のやっているサッカーを踏まえた時、小野の獲得は実に理に適った補強だったと言える。ただ小野の主戦場はFWというよりはトップ下か。鈴木孝司にしても谷口栄斗にしても、数字以上の貢献も大きいのは承知としてももう少し数字を増やしたい。
総合★★★☆☆
高、三戸、渡邉が退団したダメージはあると思いますが、主力が抜けたポジションにただ単に同じポジションの選手というだけでなく、しっかりとスタイルに合いそうな同ポジションの選手を確保してきたところは新潟がハッキリとしたスタイルを作っているがゆえの産物だったと思います。そこはクラブとしての財産みたいな基盤なのかなと。昨季は文句なし。ただそれも2年残ってこそ本物みたいなところもあるので、今年こそ勝負みたいな気持ちで頑張ってほしいですね。
監督:横内昭展(2年目)
ホームスタジアム:ヤマハスタジアム(静岡県磐田市),静岡エコパスタジアム(静岡県袋井市)
胸スポンサー:ヤマハ発動機(機器メーカー)
ユニフォームサプライヤー:アドミラル
【昨季の成績】
J2リーグ:準優勝(勝点75:21勝12分9敗/得点74 失点44 得失点差+30)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:3回戦敗退
【主な移籍情報】
入団
DF 高畑奎汰←大分
MF 平川怜←熊本
MF ブルーノ・ジョゼ←グアラニFC
FW マテウス・ペイショット←A・ゴイアニエンセ
退団
MF 山本康裕→松本
MF 鈴木雄斗→湘南
MF ドゥドゥ→千葉
MF 遠藤保仁→引退
FW 後藤啓介→RSCアンデルレヒト(レンタル)
【予想システム】
→4-2-3-1
昨季はスタートは一貫して4-2-3-1システムを採用しており、今季の補強の顔触れもそれに基づいた人選と言える。オプションとして他のシステムを試す事はあったとしても、基本システムを変更する理由は現時点では特になさそう。
GK★★★☆☆
八田直樹(→引退)、梶川裕嗣(→鹿島)という実力おる控えGKがチームを去ったが、レンタルながら新たに坪井湧也(←神戸)を獲得。そしてなんと言っても川島永嗣という特大のサプライズ補強が実現した。近年のチームを支えた三浦龍輝とのポジション争いも注目だが、川口能活GKコーチと共に若手GKへの影響は間違いなく大きい。
DF★★☆☆☆
昨季の戦いを通じてリカルド・グラッサは凄みが増した印象。新たにJ2・J3の注目株を迎え、現有戦略の鈴木海音や森岡陸を含めて全体的にフレッシュな顔触れとなりポテンシャルの高さは期待大だが、同時に鈴木雄斗の退団もあり経験の薄さも否めないだけに、松原后や小川大貴の働きも重要になってくる。
MF★★★☆☆
実に多彩な顔触れを揃えた。ボランチにせよ2列目にせよ外国籍選手+日本人選手をそれぞれ獲得しており、各ポジションに3番手候補まで計算できている状況。注目株と目されていた平川も獲得し、スタメンだけでなくジョーカー役を誰にするかを考えるのも楽しそう。外国籍2人がハマれば相当強くなる可能性も。
FW★★★☆☆
外国籍選手の合う・合わないには実力以外のフィット感も絡んでくるのたまに難しい側面もあるが、その中でもペイショットは前評判も上々。ジャーメイン良もその可能性を持ち合わせる選手だが、どちらにしても明確なエースFWは固定できる状況にしたい。韓国から日本に返り咲いた石田雅俊(←大田)にも期待。
総合★★★☆☆
昨年にJ1昇格を果たした事で、結果的に補強禁止処分はよりお金が必要になる昇格後まで「予算をプールしておく」みたいな形になりました。結果論ではありますが、ある種の永いギャンブルを制したような感覚なのかなと。ドゥドゥや鈴木雄斗の退団など痛手もありましたが、文字通り「増強」という言葉がしっくりくるオフになりました。これでブラジル人が全員ヒットしたら躍進もあり得るやも。少なくとも2022年のJ1挑戦時よりはパワーを感じる編成になったなと。
Part4(名古屋グランパス、京都サンガFC、ガンバ大阪、セレッソ大阪)はこちら!
ではでは(´∀`)