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J1リーグ全チーム戦力診断2024〜Part2 FC東京・東京V・町田・川崎F編〜

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川崎バイエルン観戦日記を12月に更新するという怠け者ムーブを発揮したので、今季の目標は観戦日記は早めに書く事です…。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、毎年恒例、J1全20チームの戦力診断やります。

 

 

 

今年も例年通り、各ポジション+総合評価を五つ星で査定してみます。1回につき4チームずつを5回に分けて更新。順番はシンプルに最も北の札幌から順に南下していく形でお届けします。去年までは3チームを6回編成だったんですけど、今年は2チーム増えましたのでね。

あくまで私個人の見解ですので、おそらく「いやそうじゃねーだろ」的に思う部分も多々あるかと思いますが、そこは「そういう見方もあるのね」くらいのご感覚でお楽しみ頂ければと。最後までお付き合いください!

 

 

 

Part1→札幌鹿島浦和

Part2→FC東京東京V町田川崎F

Part3→横浜FM湘南新潟磐田

Part4→名古屋京都G大阪C大阪

Part5→神戸広島福岡鳥栖

 

【スタメン表の記号】

★=移籍加入選手

▲=レンタルからの復帰選手

■=ルーキー

 

※情報は2月12日時点での情報で記述しています。

 

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FC東京

 

監督:ピーター・クラモフスキー(2年目)

ホームスタジアム:味の素スタジアム(東京都調布市),国立競技場(東京都新宿区)

胸スポンサー:東京ガス(電気・ガス業)

ユニフォームサプライヤー:ニューバランス

 

 

【昨季の成績】

J1リーグ:11位(勝点43:12勝7分15敗/得点42 失点46 得失点差-6)

ルヴァン杯:ベスト8

天皇杯:4回戦敗退

 

【主な移籍情報】

入団

GK 波多野豪←長崎(復帰)

MF 高宇洋←新潟

MF 荒木遼太郎←鹿島(レンタル)

MF 遠藤渓太←U・ベルリン(レンタル)

FW 小柏剛←札幌

 

退団

GK ヤクブ・スウォビィク→コンヤスポル

MF 渡邉凌磨→浦和

MF 塚川考輝→京都(レンタル)

MF アダイウトン甲府

MF 青木拓矢→未定

 

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【予想システム】

→4-2-1-3

アルベル監督時代は4-1-2-3を採用する事が多かったが、クラモフスキー監督の就任以降は清水や山形での監督時代と同様に4-2-1-3を採用している。トップ下は荒木や松木が入りそうだが、昨季の渡邉の起用法を見ると遠藤や小柏をトップ下で使う可能性も。

 

GK★★★★☆

 

GKに足元の技術も求められる中、セービングでは圧倒的な実力を持っていたスウォビィクから野澤大志ブランドンが守護神の座を奪い、日本代表入りを果たすほどにブレイク。レンタルから復帰した波多野も元々J1で正GKを張っていた時期があるだけに、ハイレベルなGK争いが期待できる。

 

DF★★★★☆

 

選手の出入りが多かった今オフだったが、DFに関しては控え選手をレンタルで出したくらいで大きな変化はなし。昨季途中に白井康介を補強したSBは左右共に多彩な人材を擁しいる。CBに関しては今季も森重真人への負担は大きくなりそうに見えるだけに、かつての渡辺剛のような台頭を岡哲平(←明治大学)には期待したい。

 

MF★★★★☆

 

ボランチには新潟で素晴らしいパフォーマンスを見せていた高の獲得に成功。ボランチには既に原川力小泉慶松木玖生といった多彩な人材も顔を揃えるだけに、1パターンに留まらない組み合わせの幅も期待できる。渡邉の退団という痛手は負ったが、トップ下にはレンタルながら荒木を獲得。鹿島ではやや伸び悩んだが、よりアタッカー然としたタイプが求められる現体制との相性は良さそう。

 

FW★★★★☆

 

アダイウトンは退団したが、昨季はジョーカーとして俵積田晃太が台頭。そこに去就が注目されていた遠藤と、海外クラブを含めた争奪戦となった小柏のW獲得は衝撃的でさえあった。特に遠藤と仲川輝人はクラモフスキー監督がコーチを務めて優勝した2019年のマリノスで共闘しているだけに共通言語も有しているはず。CFはディエゴ・オリヴェイラがいる時点で強力とはいえ、小柏もCFタイプではないだけにポスト・ディエゴには懸念も。

 

総合★★★★☆

 

最終節から2日後という爆速のタイミングで高の獲得を発表するなど早い段階から積極的な動きを見せていたFC東京。渡邉の退団は痛手ではあったとしても、渡邉がプレーしていたポジションにはそれぞれ即戦力を獲得できていますし、原川の完全移籍への切り替えも含めてフロントとしては計画通りのオフを過ごせたように思います。やろうとしているスタイルに対して、整合性のとれたスカッドになったのかなと。

 

 

 

東京ヴェルディ

 

監督:城福浩(3年目)

ホームスタジアム:味の素スタジアム(東京都調布市),国立競技場(東京都新宿区)

胸スポンサー:日本瓦斯(エネルギー販売業)

ユニフォームサプライヤー:アスレタ

 

 

【昨季の成績】

J2リーグ:3位(勝点75:21勝12分9敗/得点57 失点31 得失点差+26)

天皇杯:3回戦敗退

 

【主な移籍情報】

入団

DF 袴田裕太郎←大宮

MF 見木友哉←千葉

MF 山田楓喜←京都(レンタル)

MF 翁長聖←町田

FW 山見大登←G大阪(レンタル)

 

退団

DF 加藤蓮→横浜FM

MF 北島祐二→福岡(レンタル)

MF 中原輝→鳥栖

MF 梶川諒太→藤枝

MF 小池純輝→新宿

 

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【予想システム】

→4-1-2-3

昨季と同じく、4-1-2-3をベースしながらオプションとして4-4-2を併用していく形になる思われる。ただ、今季の加入選手の顔触れを見ると、補強計画はやはり4-1-2-3の採用を前提として進められている印象。

 

GK★★★☆☆

 

近年のJ2で間違いなくベストキーパーの1人であるマテウスが、FWのクオリティがグンと引き上がるJ1の舞台でどれだけやれるかは見もの。そこを一つの楽しみにしているJリーグファンは必ずしもヴェルディファンだけじゃないだろう。

 

DF★★☆☆☆

 

翁長、袴田と実力者をきっちりと補強。河村匠(←いわき)も期待できるが、何よりもG大阪への移籍が報じられた宮原和也の慰留に成功させた事は大きかった。左SBと比べて右SBが宮原頼みになっている事は懸念材料だが、複数ポジションをこなせるDFが多い事はポジティブな要素。

 

MF★★☆☆☆

 

長年注目株と目されていた見木の獲得に成功した事は今オフの移籍市場でもサプライズの一つだった。複数クラブによる争奪戦が噂されていた森田晃樹の慰留にも成功し、いわばJ1で見てみたかった選手が中盤に揃った形となる。実際にJ1でどこまでやれるかは蓋を開けてみないとわからない部分が大きいが、伸びしろも大きい。

 

FW★★☆☆☆

 

初年度のインパクトを超えられていない山見、定位置を掴めそうで掴めなかった山田、ポテンシャルは誰もが認めるところながらそれを活かしきれていない木村勇大(←京都)といった再起をかける選手をレンタルで確保。染野唯月のレンタル延長にも成功し、J3→J2と1年毎に階段を上ってきている永井颯太(←いわき)も獲得した。個々が持つポテンシャルとストーリー性を見れば、もうロマンに溢れまくった3トップが見れそう。

 

総合★★☆☆☆

 

他のJ1クラブと比べた時に、予算上の制約やクラブ規模でのディスアドバンテージはある中では「やるべきことはやった」と言えるオフだったと思います。特に前線はレンタルが多いので来年以降の不安なんかを言えばキリがないですが、特にもかくにもまず今年残らなければならない。それを踏まえた時に、選手起用も配置に選択肢を多く持たせられるようなスカッドを作れたのはよかったかなと。後はJ1経験の薄い選手も多いので、そこのギャップにどう慣れていくか…という部分もありますが、城福監督にとってもやりがいの大きい面子になっているのでは。

 

 

 

FC町田ゼルビア

 

監督:黒田剛(2年目)

ホームスタジアム:町田GIONスタジアム(東京都町田市),国立競技場(東京都新宿区)

胸スポンサー:サイバーエージェント(IT企業)

ユニフォームサプライヤー:アディダス

 

 

【昨季の成績】

J2リーグ:優勝(勝点87:26勝9分7敗/得点79 失点35 得失点差+44)

天皇杯:4回戦敗退

 

【主な移籍情報】

入団

GK 谷晃生←G大阪(レンタル)

DF 昌子源←鹿島

MF 柴戸海←浦和(レンタル)

MF 仙頭啓矢←柏

FW ナ・サンホ←FCソウル

 

退団

GK ポープ・ウィリアム横浜FM

DF 太田宏介→引退

DF 藤原優大→浦和(復帰)

DF 翁長聖→東京V

MF 松井蓮之→川崎(復帰)

 

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【予想システム】

→4-4-2

昨季同様にオーソドックスな4-4-2と予想したが、昨季も3バックを採用する試合もあり、今季のインアウトは3バックを睨んで?と見る向きもある。計算に入っていると思われる選手数が膨大ゆえに、実際にどのシステムを採用するかは少し読みにくい。

 

GK★★★★☆

 

昨季の守護神だったポープは退団したが、J2で大活躍した山口瑠伊(←水戸)、そしてレンタルではあるが東京五輪正GKの谷を補強した。谷は試合勘こそ不安はあるが実力は申し分なく、ポープ以前に正GKを務めていた福井光輝も控える。GK陣はJ1でも有数の顔触れに。

 

DF★★★☆☆

 

CBには元日本代表の昌子、コソボ代表のドレシェヴィッチ(←カラギュムリュク)を補強し、チャン・ミンギュも合わせれば相当強力な顔触れと言える。J1経験の豊富なクラブではないだけに、昌子は居るだけでも意味を与えられる部分はあるだろう。一方でSBは林幸多郎(←横浜FC)獲得は大きいが翁長の退団も痛い。CBと比べれば少し層は不安だが、3バック前提の編成の可能性もある。

 

MF★★★☆☆

 

既存戦力に加え、新たにJ1経験豊富な選手からJ2で台頭した選手まで大量補強。ボランチも2列目も凄まじいボリューム感となった。特に下田北斗らがいるところに仙頭や柴戸が加わったボランチの構成力には期待が持てる。ザッと印象で計算してもレギュラー候補と目されている選手がベンチ外になる状況も出てきそうなので、逆に開幕後にレンタル放出で整理する可能性すらある。

 

FW★★★★☆

 

エリキとデュークの2トップは言うまでもなくJ1級の2トップしか言いようがなかった。エリキは序盤戦は怪我で離脱が続くが、藤尾翔太や荒木駿太を完全移籍に切り替えに成功し、新たにオ・セフンも補強。2列目を兼ねるナ・サンホや藤本一輝(←大分)らも迎え入れただけに、2トップでも1トップ2シャドーでも選択肢は多い。

 

総合★★★☆☆

 

まぁ…昇格組離れしたというか、J1初挑戦とは思えぬというか、さすがサイバーエージェント、恐ろしい補強っぷりだったなと。特に昌子と谷の獲得は、両者とも出場機会が減っていたという事情はありながらも、彼らを獲得できたという事実自体がステータスとして大きな部分もあると思いますし。これだけ選手を大量獲得とするとそれゆえの難儀さも出てくるでしょうが、昨季もそうだったように黒田監督はそういうところの運用と整理は得意な作業でしょうし、今の町田がどこまで行けるかは今季のJ1の大きなポイントでしょう。

 

 

 

川崎フロンターレ

 

監督:鬼木達(8年目)

ホームスタジアム:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(神奈川県川崎市)

胸スポンサー:富士通(総合ITベンダー)

ユニフォームサプライヤー:プーマ

 

 

【昨季の成績】

J1リーグ:8位(勝点50:14勝8分12敗/得点51 失点45 得失点差+6)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

天皇杯:優勝

ACL23-24:決勝トーナメント進出(現在進行形)

 

【主な移籍情報】

入団

DF 三浦颯太←甲府

DF 丸山祐市←名古屋

DF ファンウェルメスケルケン際←NECナイメヘン

MF 山本悠樹←G大阪

FW エリソン←サンパウロFC

 

退団

DF 山根視来→LAギャラクシー

DF 登里享平C大阪

MF 山村和也横浜FM

FW 宮代大聖→神戸

FW レアンドロ・ダミアンコリチーバ

 

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【予想システム】

→4-1-2-3

基本的にはこれまで通りの4-1-2-3だろうが、キャンプではその他のシステムも試しているとも言われており、選手の配置も含めて様々な可能性が予想される。一昨年に採用する事があった4-2-3-1や3バックもオプションとして考えられていそう。

 

GK★★★★☆

 

昨季は上福元直人の獲得によりチョン・ソンリョンとの2頭体制となり、今季もその形が予想される。ただチョン・ソンリョンは試合毎の波が否めない部分もあり、選手寿命の長いGKとはいえ、上福元や安藤駿介を含めて高齢化は気掛かり。それだけに早坂勇希には目に見えた台頭が欲しいところ。

 

DF★★★★☆

 

大きくメンバーが入れ替わる形となった。日本代表デビューを果たした三浦、実績抜群の丸山、オランダで結果を残したファンウェルメスケルケンを獲得した一方、川崎黄金期に於いて重要な役割を担っていた山根、万能型として重宝された山村、そしてクラブの象徴的な選手でもあった登里が退団し、否が応でも守備陣は再編という事になる。SBの層には不安が残るがCBは多様なタイプを揃えているので組み合わせ方は楽しみ。

 

MF★★★★☆

 

ジョアン・シミッチ(→サントス)は退団したが、ゼ・ヒカルド(←ゴイアス)とパトリッキ・ヴェロン(←バイーア)のブラジル人コンビに加え、ガンバで台頭した山本、そしてレンタル先で試合経験を積んだ松井蓮之(←町田)が復帰。海外移籍の噂もあった脇坂泰斗も残留した。特にブラジル人の2人が当たれば、黄金期に近い構成力を取り戻せるポテンシャルはあるかもしれない。

 

FW★★★★☆

 

ダミアンはある程度予想の範疇ではあったが、宮代の流出は川崎にとっても想定外だったはず。タレントは今季も間違いなく揃っているが、家長昭博やゴミス、小林悠がどこまでトップフォームを維持できるかの不安もある。一方、昨季はルーキー山田新の台頭もあり、新外国人のエリソンの前評判はかなり良い。★は4としたが、4というよりは3にも5にもなり得ると表現出来る。

 

総合★★★★☆

 

昨季は黄金期を過ごした一つのサイクルは明確に終わった一年だったと思います。その上で今季のオフの動きは、黄金期の文脈を継続しながらチームを作り直すという点ではフロントとして勝負には出た印象です。そういう意味では、大きくメンバーが入れ替わった今季の編成がどちらに転ぶかはちょっと時間が経たないとわからない部分は多いのかなと。登里と山根の退団はさすがに誤算だったと思いますが、結果的にそれは川崎にとって退路を断つような形にもなったのでは。

 

 

 

Part3(横浜F・マリノス湘南ベルマーレアルビレックス新潟ジュビロ磐田)こちら

 

 

ではでは(´∀`)