RK-3はきだめスタジオブログ

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J1監督名鑑2025 Part2

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ハーランドってメディアによってはホーランドよね

 

どーもこんばんは

 

さてさて、いよいよ2025明治安田J1リーグが開幕しました!

 

という訳で今回からは毎年恒例、J1監督名鑑やっていきます。開幕戦はとうに終わってしまいましたが…。

毎年恒例全4回でのお届け。そして毎年恒例、監督名鑑ですけど別に戦術的志向は大して語っておりません。てへぺろ。肩肘抜いてお読みくださいませ。

 

 

 

Part1→鹿島、浦和、柏、FC東京、東京V

Part2→町田、川崎F横浜FM横浜FC、湘南

Part3→新潟、清水、名古屋、京都、G大阪

Part4→C大阪、神戸、岡山、広島、福岡

 

 

Jリーグ開幕ガイド作りました!是非覗いていってください!

 

いつぞやに更新した歴代ベスト監督&ワースト監督をクラブ別に考えてみた連載はこちら

 

いつぞやに更新したOB監督登用ランキングはこちら

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ

 

 

黒田剛

(FC町田ゼルビア)

 

 

生年月日:1970年5月26日

国籍:日本

現職:2023年〜(3年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ3位(2024:町田)

過去に率いた主なチーム:青森山田高校(1995-2022)

過去の主な実績:J2優勝(2023:町田)など

★J2月間優秀監督賞(2023年2・3月,2023年5月:町田)

☆J1月間優秀監督賞(2024年2・3月:町田)

 

サイバーエージェントが本格的にクラブ運営に乗り出し、人件費を増強して発展速度に一気にギアを入れるキーマンとして指名したのが高校サッカーであらゆるタイトルを獲得し続けた男だった。大学卒業から青森山田の監督を務めるまでは星野リゾートでホテルマンを務めるなど異色のキャリアを持つ。「勝つ、ではなく、負けない」を信条とするが、昨年はそれがそのままタイトルとなった著書が発売された。

プロの舞台でどれだけやれるのか注目されたが、町田に於いても「勝つ=守れること」「原理原則の徹底」「みんなが失点0に価値を感じて、1失点にアレルギー反応を起こすチームにならないと」といった要素をチームに徹底し、1年からJ2優勝とクラブ史上初のJ1昇格を達成すれば、2年目は最終節まで優勝を争う大躍進を見せた。言葉の影響力を大切にし、思いついたフレーズはもちろんテレビ番組やチラシ、広告に至るまでミーティングで使える言葉を運転中の車を停車させてでもスマホにメモを取る。昨季は町田のスタイルも物議を醸した事も重なり言葉が論争を呼ぶ事もあったが、琴線に響く言葉を探す作業を欠かさず行っている。本人曰く「大学のキャッチフレーズはチームつくりに活かしやすくて面白い」との事。

青森山田のイメージが強いが出身は高校までは北海道で過ごし、大学は大阪。名前は「つよし」と間違えられがちだが「ごう」で、車のナンバーもそれに因んで「5」を選ぶ。チーム内では青森山田時代から囁かれていた天然疑惑に加えて方向音痴疑惑まで出始めた。

 

 

 

長谷部茂利

(川崎フロンターレ)

 

 

生年月日:1971年4月23日

国籍:日本

現職:新任

Jリーグ最高成績:J1リーグ7位(2023:福岡)

過去に率いたチーム:ジェフユナイテッド千葉(2016.7-12※暫定監督)、水戸ホーリーホック(2018-2019)、アビスパ福岡(2020-2024)

過去の主な実績:J1昇格(2020:福岡),ルヴァン杯優勝(2023:福岡)など

★OB監督(1997)

☆J1月間優秀監督賞(2023年7月,2023年9月,2024年6月:福岡)

★J2月間優秀監督賞(2020年9月:福岡)

2022年当ブログ選出 クラブ別ベスト監督ランキング企画:水戸1位・福岡1位

 

「福岡の5年周期ジンクス」をきっちり守って昇格を果たし、J1に復帰すれば5年周期ジンクスを破壊して8位に大躍進。2023年にはクラブ創立28年目にして初のタイトルをアビスパにもたらすなど、文字通り福岡の英雄となった名将は今季から川崎の監督として新たな挑戦を選んだ。守備的な監督という印象を持たれる事も多いが、あくまで福岡や水戸の時は「守備が強固とか、そういう色や長所を持った選手が多かったからそのようにチームをつくっただけ」との事で、規律は落とし込みつつも基本スタンスは既存選手やクラブのスタイルを重視するタイプ。

引退後はプロゴルファーへの道を目指した事は有名な逸話だがそこでは大成せず、神戸在籍時の先輩で当時神戸の強化部長だった和田昌裕氏(現:金沢GM)を頼りスカウトに入る形でサッカー界に戻った経緯がある。日本ゴルフツアー機構のHPには現在もプロフィールが残っており、更新前には「趣味:サッカー」と書かれていた。福岡のホーム最終戦で点を決めてベンチに駆け寄ってきた紺野と抱擁した際には「構えて私じゃなかったらどうしようと思ったんですけど。これまでも恋愛も含めてそういう思いをしてきたので」と語ったが、あの武田修宏にあのヴェルディで一番モテていたと言われているだけに発言の信憑性が疑われている。

川崎のJFL時代に所属したOB監督だが他にも川崎と縁は多く、昨季まで川崎を率いた鬼木達監督とはS級ライセンス同期で海外研修の際には2週間ほど同部屋で過ごした盟友関係にあり、図らずも「鬼木フロンターレ終戦の相手が来季から川崎の監督を務める長谷部監督のアビスパ終戦」という数奇な巡り合わせも起こっている。そもそもヴェルディ川崎でデビューしている為、プロとして最初のホームが川崎と等々力だった。

 

 

 

ティーブ・ホーランド

(横浜F・マリノス)

 

 

生年月日:1970年4月30日

国籍:イングランド

現職:新任

過去に率いた主なチーム:クルー・アレクサンドラ(07/08-2008.11)

 

監督経験はイングランド3部のクレー・アレサンドラで1年ほどだが、コーチングスタッフとして屈指の実績を持つ名参謀。ストーク・シティのユース監督を務めた後、09-10よりチェルシーリザーブチームの監督を経てトップチームのアシスタントコーチに就任。クラブの性質から目まぐるしく監督が入れ替わる中でチームに残り続ける立場でヴィラスボアス、ディ・マッテオベニテスモウリーニョヒディング、コンテといった錚々たる面々と仕事を重ねており、15-16シーズンにはモウリーニョ解任時に1試合のみ暫定監督を務めたリザーブ監督としては国内優勝、コーチ時には11-12にチャンピオンズリーグ優勝を経験している。

2013年からはチェルシーと兼任する形でサウスゲート監督が就任したイングランドU-21のヘッドコーチに就任し、2016年にサウスゲートがフル代表の監督になると自身もチェルシーを退団してイングランド代表ヘッドコーチに。30年近くベスト8より上に行けない時代が続いたイングランドの呪縛を解くロシアW杯4位、2度のEURO準優勝に貢献し、サウスゲートの退任でチームが解散したことを機に初の海外仕事で監督としてのキャリアに挑戦する。

マリノスはポステコグルー監督以降、監督人事はポステコグルーのチームでコーチングスタッフを務めた人間で徹底していたが今年は路線変更。ポステコ路線では見なかった3バックや2トップの導入やコンバートの実行も行い、より守備にもフォーカスするなど独自路線が窺える。右WBにコンバートした宮市亮には「カイル・ウォーカーと呼ぼうと思う」とコメント。

 

 

 

四方田修平

(横浜FC)

 

 

生年月日:1973年3月14日

国籍:日本

現職:2022年〜(4年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ11位(2017札幌)

過去に率いたチーム:北海道コンサドーレ札幌(2015.7〜2017)

過去の主な実績:J2優勝(2016:札幌)、J1昇格(2022,2024:横浜FC)など

★J2月間最優秀監督賞(2022年2・3月,2024年6月,2024年8月:横浜FC)

☆J1月間最優秀監督賞(2023年5月:横浜FC)

★J2優秀監督賞(2024年:横浜FC)

2022年当ブログ選出 クラブ別ベスト監督ランキング企画:札幌3位

 

様々な役職で23年間過ごした札幌を離れて2022年から監督に就任した横浜FCでは昇格→降格→昇格と4年連続で別カテゴリーでの戦いとなっているが、降格した2023年も順位以上のパフォーマンスは発揮していただけにソリッドな守備をベースにしたチームを造る手腕に疑いの余地はなく、2016年には札幌でもJ1昇格を果たしている為、途中就任の2015年を除けばJ1昇格率100%を継続中。今となっては新たなる昇格請負人感も出てきた。今季こそは2017年の札幌以来となるJ1残留を横浜の地で達成したい。

日本人監督としては異色のキャリアを辿っており、プロ選手としてのキャリアはないが指導者志望の意思を持っていた事から順天堂大学から筑波大学大学院へ進学すると、大学院では後にJFA会長となる田嶋幸三氏研究室に所属し、その縁から1996年からスカウティング担当として日本代表チームに帯同。アジアカップ1996から最終予選、そしてフランスW杯までの日本代表の歴史そのものを実体験として経験しており、札幌のスタッフに就任したのも札幌の監督に就任した岡田監督の誘いによるものである。2018年からはミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下で学び、いわば岡田武史とミシャの薫陶を受けた事になる。

前述の田嶋氏や岡田氏然り人脈も多彩で、幼稚園と小学校の途中までは岡野雅行、大学時代は名波浩と同級生(受験番号が一つ違い)だった他、中学ではマツコ・デラックスと同級生で当時はよく喋る仲だったという。また直接の知り合いではないが、隣町に住んでいた木村拓哉は友達の友達の間柄で「ジャニーズに入ったカッコいいやつがいる」という認識はデビュー前からあったとの事。

 

 

 

山口智

(湘南ベルマーレ)

 

 

生年月日:1978年4月17日

国籍:日本

現職:2021年9月〜(5年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ12位(2022:湘南)

★J1月間優秀監督賞(2022年6月,2023年10月,2024年7月,2024年10月:湘南)

 

 

2022年も2023年も2024年も前半戦は苦しみ残留争いに巻き込まれたが、いずれも後半戦に巻き返す形で残留を果たした。特に昨季終盤は結果・内容共に見事な内容で上位陣からの勝点も稼いでおり、月間最優秀監督賞も3シーズン半で4回受賞。3シーズン連続で月間優秀監督を受賞したのは山口監督とスキッベ監督の2人のみである。システムは3-1-4-2(3-3-2-2)で一貫しており、2022年は町野修斗、2023年は大橋祐紀、そして2024年には鈴木章斗と福田翔生と、誰かが抜けても毎年誰かしらのFWがブレイクしているのは圧巻。現役時代は「史上初めて現役高校生としてJリーグに出場した選手」という記録を持っており、黄金時代のDFリーダーとして多くのタイトルを獲得したG大阪でのCBのイメージが強いが、市原でプレーしていた当時は左MFなど攻撃的MFとしての出番も多い。吉村光示吉村圭司、声優の小野大輔は小学校のサッカークラブのチームメイト。

軽快かつユーモアを交えた話術にも定評があり、やべっちスタジアムの企画「デジっちが行く!」では選手との卓球企画に参加する、自らもカメラを持つなど協力的。ベルマーレの公式YouTubeチャンネルで配信されている対談企画「山口智と7人の刺客」も好評でだが、2年でやっとあと一人まで到達するなど随分スローペースな企画となっている。なお関西弁のイメージが強いが出身は「高知のクソ田舎(本人談)」。息子は高校卒業までG大阪ユースでプレーしており、明神智和がコーチを務めるチームで遠藤保仁加地亮の息子とチームメイトで、奇しくも全員父親と同じポジションだった。

Part3につづく

 

 

ではでは(´∀`)