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J1監督名鑑2024☆PART2

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でも一時期ロングスロー憧れて練習してた時期あるのよな

 

どーもこんばんは

 

さてさて、いよいよ2024明治安田J1リーグが開幕しました!

 

という訳で今回からは毎年恒例、J1監督名鑑やっていきます。開幕戦は終わってしまいましたが…。

毎年恒例全4回でのお届け。そして毎年恒例、監督名鑑ですけど別に戦術的志向は大して語っておりません。てへぺろ。肩肘抜いてお読みくださいませ。

 

 

 

Part1→札幌鹿島浦和FC東京

Part2→東京V町田川崎F横浜FM湘南

Part3→新潟磐田名古屋京都G大阪

Part4→C大阪神戸広島福岡鳥栖

 

 

 

Jリーグ開幕ガイド作りました!是非覗いていってください!

 

いつぞやに更新した歴代ベスト監督&ワースト監督をクラブ別に考えてみた連載はこちら

 

いつぞやに更新したOB監督登用ランキングはこちら

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

城福浩

(東京ヴェルディ)

 

 

生年月日:1961年3月21日

国籍:日本

現職:2022年6月〜(7年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ準優勝(2018 広島)

過去に率いた主なチーム:富士通サッカー部(1996)、U-17日本代表(2005-2007)、FC東京(2008-2010.9,2016.1-7)、ヴァンフォーレ甲府(2012-2014)、サンフレッチェ広島(2018-2021.11)など

過去の主な実績:AFC U-17選手権(2006 U-17日本)ナビスコ杯優勝(2009 FC東京)、J2優勝(2012 甲府)、J1準優勝(2018 広島)、J1昇格プレーオフ優勝(2023 東京V)など

★J1月間優秀監督賞(2019年8月 広島)

☆J2月間優秀監督賞(2022年10月,2023年10月 東京V)

当ブログ選出 クラブ別ベスト監督ランキング企画 甲府1位

 

ネットスラング的に「JFK」という愛称で呼ばれていたら、いつの間にかちょっと公式っぽくなっていたJリーグでもお馴染みの熱き知将がJ1に帰ってくる。これまで甲府や2018年の広島など、前評判が決して高いとは言えないチームで結果を出してきた名将の手腕は不振に陥っていた緑の名門でも例に漏れず、2022年の途中就任からヴェルディファンでさえも一度は諦めた瞬間のあったJ1復帰を16年ぶりに果たしてみせた。試合中は喜怒哀楽を全身で表し、ある種の名物ともなった「JFKポーズ」は完全に小田和正である。

若手登用の思い切りの良さと慧眼を有しており、過去に甲府では佐々木翔、広島では荒木隼人や大迫敬介を抜擢しており、特にFC東京時代は長友佑都権田修一米本拓司といった若手選手を次々とレギュラー起用してナビスコ杯優勝を果たしていただけに、優秀な育成組織を持ちつつ、他クラブで出番の少ない選手が多く集まるヴェルディとの相性は良い。ただし、キャリアとしては東京ガスからFC東京に在籍しており、FC東京のプロ化とJリーグ入りするまでの過程に携わった人間でもあるだけに、ヴェルディの監督就任は相応の驚きを持って受け取られていて、自身もその事については「自分の経歴を考えたら、ヴェルディに何しに来たんだと思われても仕方ない状況」と語っていた。FC東京時代にレギュラーに抜擢した当時大卒ルーキーだった長友とは師弟関係で、昨季の天皇杯FC東京と対戦した試合後には挨拶に訪れた長友に「絶対J1に上がって戦うから、お前絶対に(現役を)やれよ」と声をかけたが、お互いにその約束を果たして2024年を迎える事に。

 

 

 

黒田剛

(FC町田ゼルビア)

 

 

生年月日:1970年5月26日

国籍:日本

現職:2023年〜(2年目)

Jリーグ最高成績:J2リーグ優勝(2023 町田)

過去に率いた主なチーム:青森山田高校(1995-2022)

過去の主な実績:J2優勝(2023 町田)など

★J2月間優秀監督賞(2023年2・3月,2023年5月)

 

サイバーエージェントが本格的にクラブ運営に乗り出し、人件費を増強して発展速度に一気にギアを入れるキーマンとして指名したのが高校サッカーであらゆるタイトルを獲得し続けた黒田監督だった。青森山田の監督としてはインターハイを2回、U-18プレミアリーグと高校選手権を3回ずつ制覇し、柴崎岳を筆頭に室屋成や菊池流帆、松木玖生を育成してきた。

昨季は高校サッカー屈指の名将がプロの舞台でどれだけやれるのか注目されたが、町田に於いても「勝つ=守れること」「原理原則の徹底」「みんなが失点0に価値を感じて、1失点にアレルギー反応を起こすチームにならないと」といったポイントを叩き込み、首位を独走してのJ2優勝とクラブ史上初のJ1への挑戦権を得た。ロングスローの多用やマリーシア要素の強いチームスタイルに賛否両論になる事も多く、町田の成り上がりも手伝って若干ヒール役になってしまっている部分は否めないが、それでも彼が優秀な監督である事に変わりはない。今季の町田は選手人数が相当に多いが、逆に言えばより黒田監督の強みが出る状況と言えるやも。

やはり青森山田のイメージが強いが、札幌出身で高校までは北海道で過ごし、大学は大阪。大学を卒業して青森山田の監督に就任するまでは星野リゾートに入社し、コーチ業と並行してホテルマンとして働いてから教員に転向している。車のナンバーは名前にかけて「5」で、駐車場も意図的に5番に停める事があるらしい。

 

 

 

鬼木達

(川崎フロンターレ)

 

 

生年月日:1974年4月20日

国籍:日本

現職:2017年〜(8年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ優勝(2017,2018,2020,2021 川崎)

過去の主な実績:J1優勝(2017,2018,2020,2021 川崎)、ルヴァン杯優勝(2019 川崎)、天皇杯優勝(2020,2023 川崎)

★OB監督(在籍:1998,2000〜2006)

☆J1優勝監督賞(2017,2018,2020,2021)

Jリーグ月間最優秀監督賞(2020年2・7月,2020年8月,2021年4月,2021年9月,2022年2・3月,2022年10・11月)

当ブログ選出 クラブ別ベスト監督ランキング企画 川崎1位

 

 

近年のJリーグで最も成功を勝ち取り、そして成功し続けている名将。2020〜2021年にかけてJリーグ史上に残るチームを築き上げたが、そこからは川崎フロンターレのブランド価値向上がゆえに毎年のように主力を海外に引き抜かれながら難しいマネジメントを強いられており、遂に昨季は監督就任以来初めてトップ4入りを逃す結果となったが、最後の最後に天皇杯優勝を掴み取って意地を見せた。今季もピッチ内外でのキーマンが退団したが、多くの新戦力も獲得した中で継続と変化をどう折り合わせるかにも注目が集まる。

旗手怜央が「携帯持ってる時間よりホワイトボードいじってる時間の方が長いんじゃないか」と語ったように、試合や練習の際にホワイトボードを常に動かす姿はすっかりお馴染みとなったが、新幹線での移動中どころか就寝前に寝床まで持ち込みそのまま寝落ちする事もさえあるらしく、三笘薫がクラブハウスを訪問した際にもホワイトボードを用いながらブライトンのやり方を尋ねていたとの事。昨年のルヴァン杯で対戦した際に密かにに注目を集めたが、清水を率いる秋葉忠宏監督は市立船橋高校時代の1年後輩の間柄であり、連絡も頻繁に取り合うなど今でも交流がある。またペナルティのワッキーは同校サッカー部の2年先輩で、監督としてのデビュー戦(2017年)に激励に訪れながらも「あのトオルがちゃんと会見でしゃべれるわけないと思って怖くて会見は見られなかった」と語るほど、高校時代は監督になるようなイメージの湧くキャラクターでは無かったらしい。

 

 

 

ハリー・キューウェル

(横浜F・マリノス)

 

 

生年月日:1978年9月22日

国籍:オーストラリア

現職:2024年〜(新任)

過去に率いた主なチーム:クローリー・タウン(17/18)、ノッツ・カウンティ(2018.8-11)、オールダム・アスレティック(2020.8-2021.3)、バーネット(2021.6-9)

 

ポステコグルー監督の後を継いだマスカット監督が電撃退任となった事で新監督探しに迫られたマリノス。そんな中で迎えた新監督は監督経験はイングランド4部のみと未知数とはいえ、ポステコグルーのスタッフとしてセルティックでコーチ業を務めていたという背景は「ポステコグルーの薫陶を受けたオーストラリア人路線」という流れを汲んだものとして考えれば自然ではあるが、それが"ハリー・キューウェル"だった事は大きな驚きをもたらした。

90年代末期から2000年代前半に黄金期を迎えたリーズ・ユナイテッドの中心選手として活躍し、複数クラブの争奪戦の末に移籍したリバプールではUEFAチャンピオンズリーグ優勝も経験。キャリアを通して度重なる怪我に悩まされていたが、あまりにも華麗なプレースタイルと端正なルックスはカリスマ的な人気を誇っており、オーストラリアでは同国史上最高の選手との呼び声も高い。2014年にはAFCが創立60周年を記念して10名が殿堂入りを果たしたが、その初代メンバーにも名を連ねている(ちなみに日本人では奥寺康彦澤穂希が選出されている)。

練習内容によっては自ら球出し役を担う事もあるが、未だに技術は錆びついておらず、そのキックの質にはマリノスの現役選手からも感嘆の声が上がったんだとか。英語が堪能で通訳を介さずに会話が出来る宮市亮とは自身も怪我に苦しんだキャリアだっただけに多く会話を重ねているが、宮市は少年時代にゲームでキューウェルを度々使い「めちゃめちゃ左サイドを爆走させてた」らしい。マリノスファンでなくとも、キューウェル目当てにマリノス戦に足を運ぶファンも少なからずいるいそう。

 

 

 

山口智

(湘南ベルマーレ)

 

 

生年月日:1978年4月17日

国籍:日本

現職:2021年9月〜(4年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ12位(2022 湘南)

★J1月間優秀監督賞(2022年6月,2023年10月 湘南)

 

 

2022年も2023年も前半戦は苦しみ、○戦未勝利というようなスランプにも陥って残留争いに巻き込まれたが、いずれも後半戦に巻き返す形で残留を果たし、年一のペースで月間優秀監督賞も受賞するなど着実に実績を積み始めた。システムは3-1-4-2(3-3-2-2)で一貫しており、2022年は町野修斗、昨年は大橋祐紀と毎年誰かしらのFWがブレイクしているのも見どころの一つ。現役時代は「史上初めて現役高校生としてJリーグに出場した選手」という記録を持っており、後にDFリーダーとして多くのタイトルを獲得したG大阪でのCBのイメージが強いが、市原でプレーしていた当時は左MFなど攻撃的MFとしての出番も多かった。

軽快かつユーモアを交えた話術にも定評があり、ベルマーレの公式YouTubeチャンネルで配信されている退団企画「山口智と7人の刺客」は好評を博している(ただし1年でやっと5人目まで到達するなどペースは遅い)。関西弁のイメージが強いが出身は「高知のクソ田舎」(本人談)で、いかに田舎かという話はインタビューや対談の際の掴みとしてよく使いがち。ご子息は高校卒業となる昨年までG大阪ユースでプレーしており、明神智和がコーチを務めるチームで遠藤保仁加地亮の息子とチームメイトだった。

尊敬する監督にはG大阪時代に師事した西野朗監督の名前を度々挙げ、今でも時折相談を持ち掛けたりしている。昨年12月にはガンバ大阪2005チームの一員として橋本英郎引退試合に参加し、久々に西野監督の下で青黒のユニフォームに袖を通すと共に宮本恒靖シジクレイと組む伝説の3バックが復活。多くのファンの胸を熱くさせただけでなく、宮本とシジクレイを含めて3人ともまだまだ動ける事を証明してみせた。

 

Part3つづく

 

 

ちなみに増嶋竜也入り。

ではでは(´∀`)