RK-3はきだめスタジオブログ

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セブンスコード〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第14節 ガンバ大阪 vs ヴィッセル神戸 マッチレビュー&試合考察〜

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モフレム…?

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第14節、ガンバ大阪 vs ヴィッセル神戸の一戦です!

 

Jリーグをもっと楽しめる(かもしれない)、2026百年構想リーグ開幕ガイド作りました!是非お使いくださいませ!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ!

 

2026年W杯の当サイト的テーマソングを勝手に作りました。

 

 

迸る熱の下、ゴールデンウィーク。世間が連休に勤しむその頃、連休こそ働く立場の職種で凄まじい戦いを繰り広げているのが今のガンバです。

4月4日から始まったなか2〜3日の11連戦。ガンバは初戦となる京都戦ACL準決勝こそ勝利しましたが、その後は90分での勝利にはなかなか辿り着いていません。しかし宇佐美や中野といったこれまで怪我で出場していなかった選手が帰ってきて、なんとか勝点1だけはどの試合でも死守している。その粘り強さは今のチームが持ち合わせたものでしょう。

対戦相手は神戸です。言うまでもなくリーグ首位。このリーグの優勝を望むなら、この直接対決が最後のチャンスです。一兎ではなく二兎を追い続ける…その宿命を示すような、偉大なる勝利を!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節京都戦からスタメンを4人変更。基本的にスタメン組の大枠は決まっているので、それに基づいて奥抜→食野、中野→初瀬、鈴木→安部、ヒュメット→南野に変更しています。前々節長崎戦で負傷退場となり前節は欠場していた安部柊斗も戻ってきました。

ACLEサウジアラビア遠征から帰国して2試合目となる神戸はPK戦で敗れた前節C大阪戦からガンバ同様にスタメンを4人変更。中盤は満田誠がガンバからのレンタル中ゆえに出られない為、酒井高徳をアンカーに井手口陽介と郷家友太をインサイドハーフに並べました。GKも前節は権田修一でしたが前川黛也に戻しています。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。

 

 

スイーツフェスと銘打って開催されるこの試合ではこの日限定のヤマザキビスケットとコラボしたスイーツが複数登場。更に桃鉄やSAKAMOTO DAYSとのコラボ企画など様々な施策が実施されるそうで、試合後にはパナスタに泊まれて水谷尚人社長とのフリートークも楽しめる防災キャンプも実施。ゴールデンウィーク期間中のホームゲームはこの試合が唯一ですから、太陽の塔を望むこの場所で一日の体験として盛りだくさんなコンテンツを揃えています。

そして思い返せばちょうど4年前、当時はまだ名前を発表していなかったマスコットキャラクター…後のモフレムが誕生しましたが、新たに白色のマスコットキャラクター誕生が発表。名前の公募も開始され、新たな展開に期待が高まります。

 

 

 

 

古巣対決となる初瀬亮の強烈なオープニングシュートをGK前川が阻んだところから始まった試合ですが、序盤は前線でプレッシングの基盤を作りながら、トップ下の宇佐美貴史が交通整理するようにパスを振りながら前線のダイナミズムを生み出していました。

対して神戸はなるべくワイドにワイドに展開を広げようとしながらWGが積極的にポケットを狙いに行く形に。序盤は基本的には立ち上がりのプレッシングが機能してボールを持てる状況を確保したガンバの方が押す形で進んでいましたが、永戸勝也のクロスから郷家友太が迎えた決定機はGK荒木がビッグセーブで阻止!

 

 

 

時間経過と共に神戸のワイドなアプローチでガンバがハイプレスに行きにくい状態を作る試みはある程度機能し始めたことでイーブンな展開になり、逆にスペースが増えたことでガンバもボランチや宇佐美からのスルーパスが通りやすい展開になりながらも、両者共にフィニッシュの形はなかなか作れない状態が続いていました。

そんな中で24分、ガンバは中盤でボールを持った安部柊斗が左に振ると初瀬が絶妙なクロス。ここに飛び込んだ南野遥海が頭でバシッと合わせてフィニッシュ!!!ガンバユースの先輩から後輩へ!!鮮やかなサイド攻撃でガンバ先制!!!

 

 

35分にも宇佐美のヒールパスに抜け出した食野が決定機。ここはまたしてもGK前川のセーブによって阻まれますが、そのプレーで得たCKを左サイドで宇佐美、初瀬、美藤が相手を撹乱させるようにショートコーナーで動き回ると、初瀬のファーサイドへのクロスを中谷が折り返して三浦がバックヘッド!!デザインされにされた鮮やかなセットプレーで大きすぎる追加点!

 

 

43分にはセットプレーから神戸が攻め込んでくる場面がありましたが、混戦の中でもしっかりと守備で対応して良い状態でシュートを打たせず。

前半は2点リード。ほぼほぼ理想通りの展開で後半に向かいます。

 

 

 

後半、神戸は小松と郷家を下げて大迫勇也とマテウス・トゥーレルを投入。トゥーレルは最終ラインに入れてシステムを3バックに変更します。

それでも後半もチャンスを掴んだのはガンバでした。51分、初瀬が宇佐美からのリターンを受けてマイナス気味のクロスを入れると、ここに的確に反応した南野が合わせて3-0!3-0!!3-0!!!

 

 

ガンバは58分のタイミングで宇佐美と美藤を下げて奥抜侃志と鈴木徳真、負傷した岸本を下げて池谷銀姿郎を投入。対する神戸は佐々木と井手口を下げてジェアン・パトリッキと濱﨑健斗を送り込みます。

ガンバが少しペースを落としたことに加えて、大迫を軸に濱﨑がチャンスメイクに絡むようになった神戸は68分には大迫の背後に走り込んだ武藤のシュートを放つも、ここはGK荒木が顔面でビッグセーブ!南野を下げてヒュメット、そして山下を下げて今季初出場かつJ1では4年ぶりの出場となる中村仁郎を送り込み、前がかりになる神戸に対してガンバはカウンター主体の戦い方にシフト。

 

 

 

そこからのガンバは神戸の攻撃に対しても確実に対応し、基本的にはブロックを組む形ながらも、時間経過と共に攻めの精度が空回りしていった神戸に対してクロスをしっかり跳ね返したところのセカンドボールを丁寧に回収。

そして80分にはカウンターで持ち上がった食野のパスからヒュメットの折り返しはGK前川が弾くも、詰めた奥抜が押し込む今季初ゴールで4-0!更にその直後の82分には食野のボール奪取からヒュメットが自分の得意なパターンで決め切り5-0!!!

 

 

ガンバにとって、J1での5-0勝利は実に2019年以来!それも神戸に!!理想を体現した前半、前がかりになる相手に対処しながら確実に殴り切った後半、考え得る完璧なゲーム運びで首位撃破です!!

 

 

 

とにかく素晴らしかった。神戸という強敵を相手に5-0で勝った試合の後のどこにケチをつけようものかと。

ガンバ大阪というチームのパフォーマンスも素晴らしかったですし、試合に出場した個としてのパフォーマンスも圧巻。このスコアでもまだ前川の好セーブが無ければ何点か追加されてたんじゃないかみたいなシーンが多かった訳ですから、もうブログでつらつらと何かを語るのも気が引けるくらいです。

 

 

とはいえ立ち上がりは保持のガンバとカウンターの神戸という構図でお互いに好機を作っていましたし、現に立ち上がりの荒木が郷家の決定機を止めたシーンが無ければ試合の流れが神戸に転んだシナリオも考えられると言えば考えられるんですけど、神戸にも決定機があった時間を含めて、想像以上に神戸が引いてきた…というところは大きかったと思います。神戸はちゃんとブロックを組むチームではあるけどミドルゾーンでは激しくくる相手ですから、展開的には前節京都戦に近い形になる可能性も予想していたので。神戸がガンバのスペースを消す為に意図的にそうしたのか、過密日程の疲れや大きな目標が終わった精神的なところで自然とそうなったのかはわかりませんが、いずれにせよそういう状況が起こっていました。特に初瀬のアシストシーンを見てもわかるように、サイドなんか不自然なくらいフリーでしたし。

実際、この試合のガンバの攻撃は殆ど神戸陣内からスタートし、サイドにボールが動いたところで宇佐美がフォローに入り、同サイドにスルーパスを出すか中央及び逆サイドに展開する…という形で回っていたように、終盤はともかく3-0になるまではショートカウンター的な場面もそんなになかったんですよね。同時に、いつもはプレスの出力やバランス調整がしっかりしている神戸ですけど…この日は結構そこがチグハグでした。35分の食野の決定機、51分の南野のゴールをアシストした初瀬のクロスはいずれも宇佐美のパスから生まれたものですが、この2つのシーンはいずれも食野(初瀬)が宇佐美に当てて、宇佐美に吸い寄せられたマークを宇佐美が軽やかなパスでかわして食野(初瀬)がフリーで抜け出す…という場面でした。後者なんか宇佐美に3人寄ってきてましたし。神戸はチームとしてあんまり強くプレスに行かないようにしている印象を受けましたけど、宇佐美に関してはフリーのまま放置したらミドルを打ち込まれる。じゃあ誰か行かないといけないけど、ガンバにとっては良い意味で中途半端な立ち位置を意図的にとっている宇佐美には対面の相手がいないので誰が行けばいいかわからない。でも誰か行くしかないからと少し遅れてアタックに行けば、ワンテンポ遅れた状態で複数人が宇佐美に集中する…という悪循環にこの日の神戸は陥っていました。

これ、今年のガンバにとってはめちゃくちゃ理想的な展開なんですよ。ガンバはトップ下がフリーマン的に動きながら攻撃陣をしっかり接続させて欲しいという役割をトップ下の宇佐美、或いはジェバリに求めている訳です。これと同じような状況を作れたのがジェバリをトップ下に置いたホーム京都戦でしょうし(京都はその悪循環を肌で体感したからこそ前節は宇佐美だろうがジェバリだろうがトップ下へのマンツーマンを徹底する形を採った)、そういう状況さえ作れれば…伝統的にガンバは、例えば左サイドに宇佐美、初瀬、食野が密集した時に三角形のパスワークで抜け出していく術を得意としているチームですから、そこからは面目躍如的な展開を期待できる。逆に神戸が前がかりになった後の展開は山下やヒュメット、奥抜に直線的な速さ、鋭さを出させてあげられるようなボールを送れば良い話で、ガンバとしては神戸の中途半端さを的確に認識し、自分達の得意なフィールドに引きずり込めた…というゲームだったんじゃないかなと思います。

 

 

 

その為には個々の奮闘はいずれも欠いてはならないものばかりでした。決定的な仕事をして見せた初瀬と南野、神戸陣内までくれば質を出してくるかもしれない相手が持ち出そうとしたタイミングを全部潰し切った安部、開始早々のピンチを防いでくれた荒木…素晴らしかった。

あとこの日の象徴的なシーンは35分のシーンだと思うんですよね。前述したように、食野と宇佐美のワンツー突破がこの試合のガンバの良さと神戸の失策を表したシーンだったという事もそうなんですけど、食野が宇佐美に出した後、宇佐美は体勢だけなら簡単にスルーパスを出せる状況ではなかったのに、食野は迷う事なくポケットのスペースにダッシュを決めていた。もちろん「宇佐美くんなら出してくれる」みたいな信頼もあったと思いますが、それだけチームとしてどこを狙うかのビジョンがはっきりしていて、そのビジョンに対して迷う事なくハードワークをした。食野のシュートがそのまま決まってくれていたら一番良かったんですけど、あのプレーでデザインしたものを披露するCKの得点にも繋がった訳ですし、あの場面で食野が見せた"ビジョンのあるハードワーク"の精神性はこの日のガンバ戦士の全員が持っていたと思います。最高の試合でした!

 

 

なんかタイトルこの前と同じになっちゃった

ではでは(´∀`)