えっ、鶴心からあげサンガスタジアム出店するんですか…?(感涙)
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2022FIFAワールドカップカタール大会アジア最終予選グループB第5節、ベトナム代表vs日本代表の一戦です!
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オーストラリア戦後にキャプテン吉田麻也が語った「首の皮一枚繋がった」というのがまさしく今、日本代表が置かれている状況です。オーストラリア戦…崖っぷちの状況で掴んだあの勝点3を活かすも殺すもこれからの戦い次第。今日が前半戦の最終戦になりますが、日本がまだ危機的な立ち位置にいる事には何も変わりはない訳で。サウジアラビア戦に敗れて2敗となったあの瞬間から、日本が落とされたステージは引き分けの猶予さえもない戦いです。「絶対に負けられない戦い」ではなく「絶対に勝たなければならない戦い」……勝負と運命のアウェイ2連戦となりました。
さて、そんな本日の対戦相手はベトナムです。2007年、自国開催のアジアカップでベスト8に進んで以降、彼らはメキメキと力をつけてきました。それは特にパク・ハンソ監督が就任してから一層顕著で、2018年のアジア大会は準決勝まで到達。2019年のアジアカップでもベスト8まで進み、そこでベトナムと対峙した日本は堂安律のPKで1-0で勝利はしましたが苦戦を強いられた相手です。失うものはないベトナム、失うものを抱えながらの日本、ベトナムとプレッシャーとどう戦っていくのでしょうか。
両チームスタメンです。
日本はオーストラリア戦と同じ4-1-2-3のシステムを採用しました。メンバーの変更もオーストラリア戦から一人のみで、招集はされたものの直近のリーグ戦で負傷退場した酒井宏樹に代わって山根視来が抜擢されています。中盤も遠藤航をアンカーに置いて守田英正、田中碧の川崎フロンターレコンビをインサイドハーフに起用しています。
今回のベトナム戦とオマーン戦にはメンバーを28人帯同させた日本代表。ベンチには23人しか入れないので、前述の酒井に加えて谷口彰悟、旗手怜央、前田大然、上田綺世がベンチから外れています。
2003年の東南アジア競技大会に合わせて建設された約4万人収容のベトナム最大の競技場であり、スポーツコンプレックスとしてまさしくベトナムのスポーツの中心地となっているスタジアム。屋内競技施設の他にトレーニング場も隣接しており、2020年5月にAFCが発表した「東南アジアで最高のスタジアムトップ5」の中の一つとしてもノミネートされています。ちなみに、クラブチームの試合は主に同じハノイにあるハンダイ・スタジアムの方で開催されているとの事。イングランドのウェンブリー・スタジアムやフランスのスタッド・ドゥ・フランスみたいな感覚ですかね。
タイ・マレーシア・インドネシア、ベトナムの4ヶ国共催で行われた2007年のアジアカップの際は日本が所属するグループBの試合会場となり、日本は初戦のカタール戦から準決勝のサウジアラビア戦までの6試合中5試合をこの会場で戦いました。第3戦では開催国ベトナムとも対戦。鈴木啓太のOGで先制を許した日本でしたが、巻誠一郎の2得点や遠藤保仁の超絶FK、そしてオシムジャパン史上最も美しいゴールとも言われたパスワークから中村俊輔のゴールで4-1で勝利しています。
対日本ということでやはり守備から入ってきたベトナムに対して、日本は3トップという事もあってサイド攻撃とロングパスを中心とした攻撃を仕掛けてきました。やや単調な感じも少しあったとはいえ、日本は立ち上がりからサイドからのクロスに南野拓実が反応する決定機もあって、日本ペースで試合は動いていきます。そして16分、大迫勇也のポストプレーに抜け出した南野の折り返しに猛烈なスピードで駆け上がった伊東純也が身体ごとゴールに突っ込んで日本先制!
その後は日本は落ち着いてプレーし、ポゼッションを高めながら安定したペースで試合を進めていました。先制点を取った余裕もあってのペースダウン的なところはあったのでしょうが、結果的に前半終了間際に少しベトナムに攻められる危ない時間はいくつか続きます。40分にはベトナムのCKが直接ポストに当たる場面も。
しかしそこから日本は一気にカウンターを仕掛けます。伊東がハーフェーライン付近でボールを奪うとそのままドリブルで独走。左サイドを文字通り切り裂いていくとカットインから鮮やかなスーパーゴール!……かと思いきや、シュートの際に田中碧が相手DFの視界をオフサイドポジションで遮ったという判定がVARの末に下されてまさかのノーゴール。ちょっと嫌な空気で前半を終えてしまいます。
後半は前半に比べるとやや試合はオープンになっていきました。日本は日本で、取り乱しているという程ではなくとも若干バタバタしているというか。最後のところはDFラインも集中しており、ベトナム攻撃陣に決定的なゾーンへ侵入させるシーンは与えなかったものの、何度かカウンターのきっかけを作られる場面は増えていました。一方の日本はベトナムのプレスの背後を徹底してサイドから狙っていく攻撃を続けていきます。
5バックを敷いていたベトナムは結構左右のCBとサイドバック、或いはサイドの深いところにスペースが結構あったので、日本は途中出場の浅野拓磨や古橋亨梧といった選手もそこを積極的に狙っていくようになりました。終盤はお互いに若干アバウトなボールコントロールになっていた試合の中でも、日本はセカンドボールの回収はきちんと出来ていた事で「日本優勢」という状況はキープしつつ試合終了。追加点とはなりませんでしたが、なんとか敵地でのゲームを1-0で勝利。今予選で初の連勝を飾りました!
まぁ、とりあえずまずは勝つ事が出来てよかったと。試合後に田中碧がインタビューで語っていた通り、コンディションも芳しくない中で1-0でゲームを進めていくことも決して簡単なことじゃないですから、まずはそこの最低限のミッションは無事にこなせた…と。今日の攻撃の狙いについても、思ってた以上にベトナムのサイドにスペースがいっぱいありましたから、今日キレッキレだった伊東しかり、途中から入った浅野や古橋辺りが持ち味を出せる土壌は試合としてはあったと思うので、チームとしての狙いやプランは整理できていたのかなーとは思っています。
ただ、だからこそ若干今日は単騎的になっていた分も少し強かった気はしましたね。もちろん、ベトナムと比べれば選手個々でのクオリティは日本の方が圧倒的に上ですし、それを踏まえればそれはそれでベターな手段なのかもしれませんが。若干の消化不良感を残す人が多いのは、追加点が取れなかった以上にそういう部分があったように思います。
一応、伊東のゴールが無効になったVARのシーンについても。
伊東のゴールが余りにもスーパーだったが故に惜しむ気持ちもあるでしょうし、多少尾を引く話にはなるのかもしれませんが…まず確かなのは、少なくともあのジャッジが誤審では無かったのは確かです。ただ、VARというものはその性質上、あれだけ時間をかけてしまうと間違いを探しに行かざるを得ない…という性質もあるので、どうしても判定を覆す為のチェックになってしまうところはあるんですよね。これに関しては、そもそも今回の判定は誤審ではないし、日本もそれで救われることはあるでしょうから、VARが採用されている限りは必然的に起こりうる話ではあるので否定は出来ませんし、今回の審判に対して文句を言うつもりはありません。ただ、VARのバランスみたいなものはどこかで議論されるべきではあるのかもしれませんね。
ともかく勝ててよかった…打倒オマーン!!
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
松井さんフリーダム。
ではでは(´∀`)