天皇杯って意外と穴場よな
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会3回戦、ガンバ大阪vs大分トリニータの一戦です!
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ルヴァン杯で敗退したガンバにとって、残された貴重なカップ戦。
現在はガンバも大分も悩める状態です。大分は大分で、去年のガンバを想起するような活動停止期間と共に開幕し、独走優勝も予想された立場ながら順位は12位。ガンバが片野坂監督のサッカーの浸透と結果の両立に苦しむ中、大分も似たようなテーマを抱えていると言えます。ターンオーバーやジャイアントキリングなど様々なテーマの絡んでくるトーナメントですが、少しずつ怪我人が復帰し、ここから片野坂知宏監督の思い描くサッカーを更にピッチ上で形として組み上げていくべく立場のガンバにとっては、一つ一つのヒリヒリする場面も重要な過程となってきます。
片野坂監督の古巣対決は早くも3回目。何回やんねん!!片野坂監督と下平隆宏監督は柏で共に選手として戦った2人でもあるだけに、片野坂トリニータの集大成となった天皇杯という舞台でどのような展開が見られるのか、期待です。
両チームスタメンです。
ガンバは直近のリーグ戦横浜FM戦からは山見大登を除いてスタメンを全員変更。システム自体は4-2-3-1を継続していますが、トップ下に前節から復帰した倉田秋、ワントップにウェリントン・シウバを配置してゼロトップ気味の形。福岡将太は今日は左SBで起用されています。世代別日本代表活動で離脱していた中村仁郎と坂本一彩も復帰し、中村は右サイドでスタメン起用です。
大分は直近のリーグ戦から先発を全員変更してきました。
札幌ドームのような完全なるドームではないものの、閉会式の屋根でスタジアム全体を覆うことも出来るドーム型スタジアム。ガンバにとっては比較的相性の良いスタジアムで、このスタジアムでのリーグ戦での成績は7勝3敗。最初の2試合が連敗だったので、それ以降は2019年以外全勝となっています。昨年はこのスタジアムでの大分戦で残留を決めましたね。一方、カップ戦では2回このスタジアムで大分と対戦しましたが、その際は2試合ともドローでした。
20年前の日韓W杯の際には、韓国も含めた20会場の中で最も南のスタジアムとして3試合を開催しました。チュニジアvsベルギー、メキシコvsイタリア、決勝トーナメントのスウェーデンvsセネガルの試合が行われ、敗退危機に陥ったイタリアがアレッサンドロ・デルピエロの劇的同点弾で決勝トーナメント進出を決めたり、初出場のセネガルが延長Vゴールでベスト8進出を決めるなど印象的なシーンがこの地で生まれました。
立ち上がりは大分がボールを持つ時間が長く、ガンバはあまり自分達でボールを握って…という展開を作り出せていませんでした。大分も必ずしもチャンスに繋げられていた訳ではないものの14分、佐藤がゴールキックにしようとボールを流した宇津元伸弥に掻っ攫われて、佐藤は宇津元を倒してしまった事でPK献上。これを元ガンバの呉屋大翔に決められて先制を許します。
追う立場になったガンバでしたが、今日は大分のプレス面での出足も早かった事でガンバはチームとしてなかなか前進する事が出来ず、試合のリズムは確実に大分の方にあって、大分に陣形を押し込まれながらガンバは常に劣勢の立場に立たされていきました。結局前半が終わるまでにガンバが主導権を握る時間はほぼないまま、0-0で前半終了。
ガンバは後半からシウバを下げてパトリックを投入。50分、パトリックの落としを受けた倉田の絶妙なスルーパスに山見が完全に裏に抜け出すと、最後はGKとの1対1を冷静にループシュート。これが決まってガンバが同点!後半からパトリックという軸を配置した事で、攻撃の流れは少しずつ出来上がり始めていきます。
55分には山見が意表を突くロングシュートでスタジアムを沸かせると、59分には倉田とチュ・セジョンを下げて南野遥海と奥野耕平を投入。後半はほぼずっとガンバが攻撃を仕掛ける時間が続いていた中で66分、CKの流れで左からクロスが入ると、最後はパトリックがファーサイドから頭一つ抜け出したヘッドで逆転!!
その後もガンバは大分に主導権を渡す事なく、前半とは打って変わって真逆の試合展開に。効果的なカウンターでシュートチャンスを度々作り出し、最後はパトリックが自ら獲得したPKをきっちり沈めて3-1!最悪の前半から一転、後半に攻勢を仕掛けたガンバが4回戦進出です!!
前半はまあ酷かったんですけど、後半は……一口でパトポンと表現すれば一番手っ取り早いんですが、やっぱりチームとして一つ起点をハッキリさせる事が出来たので、それに連動するように攻撃のバリエーションは増えていった印象ですね。例えば前半は前線に於けるシウバと倉田の役割が若干渋滞していて、山見や中村も含めた4人でポジションを交換し合ってもそれが解決策にはならない時間が続いていましたが、中央で倉田、ないしは途中から入った南野とパトリックで役割を差別化できた事で色んなことは整理されたのではないでしょうか。
ただやっぱり、試合としてはパトリックが入ってから劇的に流れが変わったのは言わずもがなで、単純にパトポンがすべてとも言えない攻撃は後半はできていたけど、結局それもパトリックの投入ありきだった訳ですから、そういう部分との付き合い方はやっぱりガンバにとって課題ですよね…。パトリックがいつまでも居てくれる訳じゃないですし……。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
天皇杯3回戦
FC東京2-3V・ファーレン長崎
天皇杯ラウンド16
7月13日
アビスパ福岡vsV・ファーレン長崎
栃木SCvs京都サンガFC
サンガも勝った♡♡
ではでは(´∀`)