RK-3はきだめスタジオブログ

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独断と偏見による日韓W杯で印象的なゲームベスト20【後編・1〜5位】

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宝塚記念の後は焼肉豪遊のつもりでした

 

負けたのでサイゼリヤ豪遊に変更となりました

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日は前回の続きでございます。

 

 

 

20年前の日韓W杯、独断と偏見による印象的なゲームベスト20でございます。

前編では一気に6〜20位を取り上げました。

 

 

今回はいよいよトップ5でございます。

名勝負という点だけでなく、印象的な側面とかそういったところも加味した順位にしたので、いわゆるベストゲームとは少し違ってくるかもしれませんが…その上でお楽しみいただけたらと。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

第5位

2002FIFAワールドカップ日韓大会グループG第2戦

イタリア1-2クロアチア

2002年6月8日18:00@茨城県立カシマサッカースタジアム

イタリア得点者:クリスティアン・ヴィエリ(55分)

クロアチア得点者:イヴィツァ・オリッチ(73分)、ミラン・ラパイッチ(76分)

 

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当時はイングランドでもスペインでもなく、イタリアのセリエAこそが世界最高峰のリーグとして認識されていた時代。セリエAのトッププレーヤーを大量にスカッドに揃えたアズーリはGKからFWまでスター集団で、優勝候補としては本命扱いされていたフランスとアルゼンチンの次くらいの位置にはいた。このグループは前回大会3位の主力が多く残るクロアチア、決勝トーナメント常連のメキシコ、初出場だが南米予選をブラジルより上位で抜けたエクアドルがいるので厳しいグループと思われていたが、それでも注目は首位通過のイタリアの次にどこが来るのか、だった。

しかしこの試合、イタリアにとってはまさしく計算外の事態が起きる。前半の時点で守備の要のアレッサンドロ・ネスタが負傷し、マルコ・マテラッツィとの交代を余儀なくされると、後半にはヴィエリの得点が不可解なオフサイド判定により取り消されてしまう。それでも先制には成功したイタリアだったが、73分と76分の僅か3分間で試合をひっくり返され、試合終了間際にはフィリッポ・インザーギのゴールまでもがオフサイドで無効に。イタリアは判定に泣いたのは間違いないが、この試合に関してはイタリアの悪癖であるスロースターターっぷりを散々に露呈してしまった。

終戦は大苦戦しながら、なんとかアレッサンドロ・デル・ピエロのゴールでグループステージ敗退は免れたが、2位通過となってしまった事が"あの悲劇"に繋がろうとは…。

 

 

 

第4位

2002FIFAワールドカップ日韓大会グループH第1戦

日本2-2ベルギー

2002年6月4日18:00@埼玉スタジアム2002

日本得点者:鈴木隆行(59分)、稲本潤一(67分)

ベルギー得点者:マルク・ヴィルモッツ(57分)、ファン・デル・ヘイデン(75分)

 

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言うまでもなく日本サッカーの未来を切り拓いた試合。この引き分けの価値と歴史的な意味の重さは、W杯初勝利となったロシア戦以上に大きかったと言っても差し支えはないだろう。日韓W杯の日本がくじ運にかなり恵まれていたのは間違いないが、裏を返せば日本以外の3チームもこの組み合わせを「くじ運に恵まれた」と捉えていただろうし、前回大会3戦全敗の日本が、あの熱狂のプレッシャーに飲まれるか否かは初戦が全てだった。

当時のベルギーは今とは違って欧州中堅国で、良くて決勝トーナメント進出くらいの立ち位置だった。しかしそれでも当時の日本にとって格上の相手である事に変わりはなかった。前半は一進一退の展開でドローで終えたが、57分にセットプレーの流れから、ベルギーのエースであるヴィルモッツにオーバーヘッドを叩き込まれて先生を許す。しかし、沈黙の魔の手が苛む埼スタに熱狂が戻るまでに時間はかからなかった。その2分後、小野伸二ロングフィードから鈴木が全力で伸ばした足の先に触れたボールがゴールに吸い込まれて日本が同点に追い付く。67分には柳沢敦のパスに抜け出した稲本ざ決め、日本がW杯で初めてリードを手にした。この試合で生まれた2つのゴールは、この国にサッカーという概念がある限り永遠に語られ続けるはずである。

試合はその後、チーム選出の肝となる森岡隆三が負傷により宮本恒靖と交代を余儀なくされ、森岡が下がった事によるバランスのズレが生じて同点に追いつかれ、終了間際の稲本のゴールもファウルで取り消された事でドローに終わった。もちろん勝てれば完璧だったが、六月の熱狂はこの試合が全てだったし、日本のみならずベルギーにとっても、ロシアが本命視されていたH組を勝ち抜くに当たって、初戦からテンションの高い試合を引き分けに持ち込めた事は大きかったと思う。

 

 

 

第3位

2002FIFAワールドカップ日韓大会ベスト16

スペイン1(3PK2)1アイルランド

2002年6月16日20:30@水原ワールドカップ競技場

スペイン得点者:フェルナンド・モリエンテス(8分)

アイルランド得点者:ロビー・キーン(90分)

 

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オランダ、ポルトガルと同組に組み込まれながらも予選を通過し、グループステージでも第2戦でドイツ相手に終了間際の同点劇を演じたアイルランド。大会直前に同国史上最高の選手と評されるロイ・キーンが監督とのトラブルからチームを追放される事件も発生したが、良くも悪くも激動の日々を経てベスト16に駒を進めた。対するスペインはグループステージの3試合で3戦全勝。全ての試合で3得点という文字通りの絶好調っぷりに、悲願の国際タイトル獲得への気運も高まっていた。

序盤は絶好調のスペインが圧倒。早い時間帯にカルレス・プジョルのクロスをニアに飛び込んだモリエンテスが合わせて先制に成功する。更にその後、芸術的なパスワークからルイス・エンリケが追加点のゴールを決めた…と思ったが、これがオフサイドと判定されたあたりから少しずつアイルランドが息を吹き返す。後半に入るとアイルランドが反撃に出て62分にはPKも獲得。イアン・ハートのシュートはイケル・カシージャスのセーブで失点を免れたが、76分にはエースのラウール・ゴンザレスが負傷退場。そこからは完全にアイルランドの猛攻となったが、アイルランドカシージャスの牙城を崩し切れない。

しかしここまで順風満帆だったスペインにとって、今大会初めて猛攻を喰らうダメージは確かに彼らを蝕んでいた。アディショナルタイム、FKでの混戦からフェルナンド・イエロがファウルを取られて2度目のPK献上。これを今度はロビー・キーンが決め、アイルランドはドイツ戦に続く劇的同点弾を叩き出した。

延長戦では負傷者が出た影響で10人で30分間アイルランドの攻撃を耐え抜いたスペイン。この頃には攻める側と守る側の立ち位置は逆転していた。それでもPK戦になると、正GKカニサレスの大会直前の負傷離脱で急遽出番が回ってきたカシージャスが、ゾーンに入ったかのようなパフォーマンスを見せた120分に続いてPKを3連続セーブ。スペインが激闘を勝ち抜き、アイルランドのドラマ性に富んだ冒険はここで幕を閉じた。

 

 

 

第2位

2002FIFAワールドカップ日韓大会ベスト16

スウェーデン1-2vセネガル

2002年6月16日15:30@大分スタジアム

スウェーデン得点者:ヘンリク・ラーション(11分)

セネガル得点者:アンリ・カマラ(37分、104分)

 

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この大会の主役の一つと言えばセネガルで、開幕戦でフランスを倒したところに始まり、ウルグアイの猛追を受けながらもグループステージを2位で通過。初出場ながらセネガル旋風はとうとう決勝トーナメントまで辿り着いた。一方、スウェーデンもW杯史上最恐の死の組と言っても過言ではないグループFの中で、突破自体はまだしもスウェーデンが首位通過する事は小さくないサプライズであり、イングランドとアルゼンチンからしっかり勝点1を拾っての決勝トーナメント進出には大きな期待も膨らみ始める。この大会でサプライズを起こした2チームの対決なだけに、大分で行われたこの試合への注目度は高まっていた。

立ち上がりはスウェーデンが攻め込み、早い時間帯でCKからラーションのゴールで先制する。しかしセネガルも反撃し、25分のブバ・ディオプのゴールはオフサイドで取り消されたが、アンリ・カマラのゴールで前半のうちに追い付いた。後半はまさしく一進一退の展開で、両チームとも決定機をゴールに結びつけられない。スウェーデンが切り札として投入した、後にスウェーデン史上最高の選手と呼ばれることになる若き日のズラタン・イブラヒモビッチが右サイドを独走してシュートを放つが、これもGKトニー・シルバに阻まれてゴールに至らない。試合は延長に投入する。

当時の延長戦はゴールデンゴール方式…これは2004年まで導入されていたルールで、要は延長戦ではゴールが決まった時点で試合終了…サヨナラ勝ちみたいなシステムだった。お互いが点を取られたら終わりという緊張感に苛まれた中で95分、スウェーデンラーションのクロスがこぼれたところを拾ったアンデシュ・スヴェンソンが絶妙なターンから右足を振り抜くが…GKも反応できなかったほどの強烈なシュートは無情にもポストに阻まれる。逆に104分、右サイドからドリブルでスウェーデンのDF陣をドリブルで切り裂いたアンリ・カマラのシュートは、スヴェンソンのシュートとは真逆にコースに沿い、そしてゴールネットに点々と吸い込まれていった。

 

 

 

第1位

2002FIFAワールドカップ日韓大会ベスト16

韓国2v-1イタリア

2002年6月18日20:30@大田ワールドカップ競技場

韓国得点者:ソル・ギヒョン(88分)、アン・ジョンファン(117分)

イタリア得点者:クリスティアン・ヴィエリ(18分)

 

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ポルトガルと同居したグループDを首位で通過した韓国と、クロアチア戦での想定外の敗北で2位通過となってしまったイタリア。W杯の長い歴史の中で、この試合以上に遺恨を残したゲームは他にないだろう。開始早々にアン・ジョンファンのPKをジャンルイジ・ブッフォンが阻止したイタリアは、18分にフランチェスコ・トッティのCKをヴィエリが頭で合わせて先制。しかし、イタリアにとって大アウェイの環境の中で韓国のフース・ヒディンク監督は2-4-4とも言える衝撃的な交代策を繰り出すと試合終了間際にイタリアのミスを誘ってソル・ギヒョンの同点ゴールを生み出し、今なお議題に上がる不可解な判定でのトッティの退場で1人多くなった韓国は終了間際にアン・ジョンファンゴールデンゴールで1966年イングランドW杯の北朝鮮以来となるアジア勢のベスト8進出を果たした。

まず大前提として行っておきたいのが、この試合を「日韓W杯のベストゲーム」として表現するにはアンフェアが過ぎていた。なので"ベスト"という言葉が正しいとは思わない。

ただ……優勝候補の強豪国が次々と敗れていく大波乱、予想外のチームの相次ぐ躍進、延長Vゴールという時代の刹那、これまでサッカー後進国と見做されていた極東での熱狂、奇妙なほどに繰り返された判定問題、そしてこのW杯そのものに至る政治的な背景─────そんな2002年日韓W杯の象徴というか、この大会の構成要素の全てを詰め込んだのがこの韓国とイタリアの試合だったようにも思う。そういう意味で、あえてこの試合を1位に置いた。

 

 

 

日韓W杯にまつわるブログは下記ページで色々更新しておりますので、そちらを是非!

 

「全ての敗因はマテラッツィから生まれました(断言)」

「全ての敗因はマテラッツィです(ダメ押し)」

by 北川義隆

ではでは(´∀`)