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フィールドの持ちよう〜明治安田生命J1リーグ第9節 ヴィッセル神戸 vs 横浜F・マリノス 爆速★マッチレビュー〜

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京都グランドオープン無事に負け!

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第9節、ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノスの一戦です。

 

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2022年11月5日、ノエビアスタジアム神戸での試合が終わった時、開幕前に臨んだ結果を手にした歓喜に酔ったのはマリノスでした。対する神戸は終盤こそ勝利を重ねた事でその試合が何か切羽詰まったような状況ではなかったものの、シーズンをトータルで見た時に迎えた結末としては屈辱も伴う軌跡でした。

それから5ヶ月の時を経た今日、あの時に見た残像の背を追う神戸は独走した首位として前年度王者のマリノスを迎え撃ちます。今季圧倒的な攻撃力を誇る神戸か、近年のJリーグで最も安定して破壊的な攻撃力を繰り出すマリノス。お互いにとって、今季の結果によってはハイライトともなり得る港町同士が、印象的なハイライトを持つ神戸の地でぶつかります。さぁ、制するのはどっち!

両チームスタメンです。

 

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前節は鹿島に記録的な圧勝を果たした神戸。スタメンは前節というか、第6節京都戦から4試合連続で同じ11人がスタメンに起用されました。また、レンタル先のクルゼイロから3月末に復帰したリンコンルヴァン杯には既に出場していましたが、リーグ戦としては復帰後初スタメンとなっています。アンドレス・イニエスタはリーグ戦ではこれで4試合連続のベンチスタートとなりました。

対するマリノスも引き分けに終わった前節湘南戦からのメンバー変更はなし。こちらも第7節横浜FC戦から3試合連続で同じスタメンを選んでいます。昨季は試合毎に大胆なターンオーバーを敷いていたマリノスですが、今季は打って変わって比較的メンバーを固定しながらシーズンを進めていますね。吉尾海夏は今季のリーグ戦では初のベンチ入り。昨季まで神戸でプレーしていた飯倉大樹もベンチに入っています。

 

 

 

本日の会場は兵庫県神戸市、ノエビアスタジアム神戸です。

去年は最終節でしたが、一昨年もノエスタでの神戸vsマリノスは神戸のホーム最終戦だったんですよね。なので先に神戸ホームで試合が行われるのは結構久しぶり。ちなみにマリノスにとってノエスタは相性がすこぶる良いスタジアムの一つで、公式戦に於いては2015年の天皇杯以来8戦無敗(5勝3分)。そしてリーグに戦に限れば、このスタジアムで最後に敗れたのはまだ名前がホームズスタジアム神戸だった2011年まで遡ります。マリノスはこの相性の良さを活かせるか。逆に神戸はホームが鬼門になってしまっているマリノス戦の現状を打破出来るのか。

なお、本日は神戸の親会社である楽天の「Rakuten Super Match」として開催。SNS投稿と連動した各種抽選会が開催されます。三木谷さん来るかしら。

 

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神戸は開始早々の3分にいきなり決定機。右サイドでタメを作った武藤嘉紀のスルーパスに抜け出した井出遥也が決定機を迎えるも、シュートは僅かに枠の右に逸れます。ただ序盤に良い入りを見せたのはマリノスで、攻撃の鋭さ以上にマリノスがカウンターを仕掛けようとしたところで連動したプレッシングで潰す動きが効いていて、その連続により敵陣でのプレー時間が続くように試合を進めました。

 

 

 

対するマリノスも14分には中央からカウンターを仕掛け、アンデルソン・ロペスのスルーパスに抜け出したエウベルの折り返しはマルコス・ジュニオールを経由して再びアンデルソン・ロペス。しかしこのシュートは相手DFがブロック。しかしそれでも神戸ペースの時間が続き、マリノスの自陣でのビルドアップを大迫勇也がカットすると、拾った井出のパスを受けた武藤の折り返しに汰木康也が走り込みますが、今度はマリノスのDFがなんとかブロックして難を逃れます。

 

 

 

そして19分、神戸は自陣から本多勇喜がロングボールを蹴り込むと、カバーに入った山根陸のヘッドが完全にGK一森純の逆を突く形となってしまい、一森と入れ替わるように抜け出した汰木が押し込んで神戸先制!マリノスは少しチャンスを作り始めていた時間帯だった中で痛い失点に。

10分過ぎからオープンになっていった試合の中で、試合は更にそのオープンな趣を強くしていきました。失点後に2度ほどシュートチャンスを得たマリノスですがいずれも得点を逃すと、28分には神戸が武藤のサイドチェンジを受けた汰木のクロスに大迫が飛び込んで追加点!

 

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一方のマリノスも33分、ミドルゾーンでセカンドボールの応酬のような展開になったところを水沼宏太が収めると、パスで前進しながら最後は水沼のスルーパスに抜け出したロペスが流し込んで1点を返します。

更に前半アディショナルタイム、徐々に神戸のプレッシングを掻い潜って高い位置でプレー出来るようになったマリノス畠中槙之輔のスルーパスに水沼が抜け出すもクロスを上げることは出来ず。しかしそこで水沼も一度ボールを落ち着かせてからマイナスのパスを送ると、エリア外のエアパケットのようなスペースに走り込んだ渡辺皓太がミドルを叩き込んで同点!マリノスは2点ビハインドを振り出しに戻して前半を終えます。

 

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後半開始早々、神戸は積極的に高い位置からプレスをかけてマリノスのビルドアップを追い込んでいきます。すると大迫のプレッシャーを受けた一森のパスを受けた角田から武藤がボールを奪って折り返し。詰めた大迫が流し込みますが、これは大迫の位置がオフサイド判定となってゴールならず。53分にも本多のパスから酒井高徳を介して武藤がシュートに持ち込みますが今度は一森がファインセーブ。

後半は神戸が押し込む時間が続いていましたが、マリノスも50分にはロングボールからミスも絡んだところにマルコスがシュートに持ち込みますがこれも枠の外。後半は前半以上にわかりやすく人数をかけて押し込む神戸と、その背後を狙うマリノスの構図がはっきりしていきます。

 

 

 

オープンな展開の続く試合は62分、神戸は大迫が身体を張って繋いだボールを拾った酒井が一気に抜け出すと絶妙なロングスルーパスを放ち、それに汰木が抜け出してシュートを放つもまたしても一森が好セーブで阻止。66分になると神戸はに井出に替えて佐々木大樹、マリノスはマルコスと水沼を下げて西村拓真とヤン・マテウスを送り込みます。

 

 

 

オープンな展開になるに連れて、両者共にセカンドボールの応酬からどう速攻に繋げるかみたいな展開になってきたところで迎えた82分、マリノスは右サイドでボールを持った酒井を数人がかりで捕まえる形でボールを奪うとヤン・マテウスが自ら運んで柔らかいクロス。これをロペスが頭で合わせて遂にマリノス逆転!!

85分には初瀬亮のクロスに武藤がやや距離のある位置からヘッドで合わせますが、山なりの軌道を描いたボールは惜しくもクロスバー直撃。そのプレーの直後、マリノスエドゥアルドを投入して守りを固めたと同時に神戸は武藤を下げてイニエスタを投入。システムを右に佐々木、左に途中出場のジェアン・パトリッキ、そしてイニエスタをトップ下に置いた4-2-3-1に変更します。

突破力のあるパトリッキを活かしながらどうにか同点を狙おうと攻め立てた神戸でしたが3-3になるゴールは惜しくも生まれず。見事に2点差を跳ね返したマリノスが勝利し、首位神戸との勝点差を2点に縮めました!

 

 

 

いや〜…面白い試合でしたねぇ。見応えがありました。

今季は神戸もマリノスもインテンシティーを前面に押し出したチーム…という共通項を持っている訳ですが、そのインテンシティーの向け方と言いますか、タイプは少し違うんですよね。神戸はとにかくプレスの鋭さと、プレスでこぼれたボールを確実に拾う為にチーム全体がコンパクトになるような位置取りを徹底し、逆にマリノスはコンパクトさよりは横のワイド感と縦への奥行きを常に持ちながら、広いスペースでどう鋭さを見せるかというところにフォーカスしていました。その中で神戸は徹底的に圧力をかけることで序盤戦をほぼワンサイドゲームの展開に持ち込みましたし、マリノスは如何に早くそれを剥がす術を持てるか…みたいな展開になったのは自然な流れだったと思います。

神戸からすれば、試合としては一進一退の試合展開だったようにも見えましたし、むしろ神戸優勢の時間の方が長いようにも見える試合ではありましたが、特に後半はプレーエリアを広げられてしまった、ワイドな展開に持ち込まれてしまったのは神戸にとっては結構キツい展開だったように感じましたね。イニエスタの投入も猛攻というよりは、状況的にはトーンを少し落とした方がかえって点も入りやすくなるのでは…という意識は少なからずあったんじゃないでしょうか。神戸のパフォーマンス自体はすごく良かったですし、神戸の方がチャンスは多かったとは思いますが、得意なフィールドで戦えていたのはマリノスの方だった…そんな印象の試合でしたね。

 

 

明日はサンガ。明日はガンバ。来週は天皇賞

ではでは(´∀`)