RK-3はきだめスタジオブログ

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描いたプロセス、描きようのないプロセス〜第104回天皇杯準決勝 横浜F・マリノス vs ガンバ大阪 マッチレビュー&試合考察

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横浜の週末凄まじいな

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会準決勝、横浜F・マリノス vs ガンバ大阪の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

優勝争いにこの身を委ねた8月までの日々。

優勝争いの濁流からこの身が弾き出されてしまった9月。

もちろん今季は昨季と違って開幕当初から好調だったという点はあるにせよ、思い返せば上昇した後の急落は去年も見た光景ではありました。しかし今年のガンバは違った。崩れ落ちていくようにシーズンの幕を閉じた2023年とは違い、第33節札幌戦ではこれ以上ないストーリーをパナスタのピッチに描き切った。第35節名古屋戦では元気印が復活弾を叩き込んだ。アイコニックな瞬間を積み重ね、再びガンバは気流に好みを委ねようとしています。

辛く苦しいシーズンばかりを歩んできた近年のガンバは、常に「復活のガンバ」と呼ばれるようなシーズンを作ろうと戦ってきました。リーグ戦がこの後どういう推移を辿るかはわかりませんが、いずれにしても悪くない位置にはいる。その上で今、目の前には復活をかかげるような聖杯がそこにある。さあ、あと2つです。ガンバが苦しんできたシーズンの間、ずっとJリーグ謳歌し続けたトリコロールを蹴散らし、いざ夢見た国立競技場へ!!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは直近のリーグ戦名古屋戦からはスタメンを3人変更。名古屋戦では連戦を考慮して先発を回避させた宇佐美貴史と鈴木徳真がスタメンに戻り、坂本一彩はベンチスタート。ウェルトンが欠場となる左WGの人選は名古屋戦で先発した食野亮太郎や決勝点を挙げた福田湧矢など人選に注目が集まりましたが、ポヤトス監督はベテランの倉田秋をスタートのメンバーにチョイスしてきました。

マリノスは直近の公式戦となったACL山東戦からはスタメンを4人変更。前線は同じメンバーですが、今日は両SBW加藤から松原健と永戸勝也に入れ替えており、CBには上島拓巳、ボランチには渡辺皓太をスタメンに復帰させてきました。今季の2度の対戦はいずれもキューウェル体制だったので、ハッチンソン体制では最初のガンバ戦となります。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

 

 

原則としては、トーナメント表の左側に位置するマリノスのホームゲームとして開催されるルールではありましたが、マリノスの本拠地である日産スタジアムは先にイベントが入っており、ニッパツ三ツ沢球技場横浜FCが使用。それに伴い例外的にパナスタが使用される運びとなり、ガンバにとっては嬉しい誤算が生じました。横浜は今日はイベントごった返しだそうで…。

ガンバが天皇杯準決勝をパナスタで戦うのは2020年大会以来。あの時は徳島ヴォルティスを倒して決勝に駒を進めましたが、その試合を終えた後にシーズンの後に徳島の監督として初来日したのが今のポヤトス監督でした。あの瞬間の次から始まったポヤトス監督の軌跡に大いなる色をつける為にも!

 

 

立ち上がりはマリノスがボールを保持する時間が続いていました。

マリノスはWGが両サイドに張って幅を確保しつつ、その間のインサイドのスペースにSBが走り込んでいく得意な形を何度か展開。13分にはヤン・マテウスが好機を作るなど、そういう攻撃の連続でリズムを作っていきました。

一方のガンバはマリノスの攻撃に対してゾーンディフェンスで対応しつつ、自分達でボールを持った時は長いボールを入れて高い位置にボールを放りながら、マリノス陣内では前線の4人がハイプレスをいつも以上に実施。ロングボールとハイプレスを組み合わせる事でマリノスのディフェンスラインが上下に激しく動かなければならない状態を作り、それによって生じる背後を狙う、もしくはそれを警戒したDFラインとハイラインを維持しようとする中盤の間のギャップでボールを保持しよう…みたいな意識が見て取れる形となっていました。

 

 

 

20分過ぎからはマリノスの時間が過ぎると共にガンバのアプローチが功を奏したような状態になって、ガンバはミドルゾーンでボールを持ちながらアクションを起こしていける状態が生まれていきます。

26分、ガンバはミドルゾーンでしっかりとボールを動かしながら右サイドに開いたダワンにボールが入るとダワンがクロスを供給。このボールは相手に弾かれますが、こぼれ球にエリア外の山田が左脚ゴラッソ一発先制点!!あまりにも見事な一撃!!かつてマリノスユースで育ちハマのプリンスとも称された男のスーパーゴール!

 

 

しかしそこからはガンバは保持時にはうまくボールを動かせていましたが、マリノスにボールが渡った時の一瞬のスピード感がガンバを刺すように襲ってくるようになります。

28分にはセットプレーからヤンマテウスの折り返しに井上健太がヘッド。これはゴールライン上で中谷進之介がスーパークリアで阻止しますが、37分にはハーフェーライン付近でボールを失うとアンデルソン・ロペスが鈴木を抑えながらスルーパス。ヤンマテウスは黒川圭介を一気に抜き去り、そのままGK一森純との1対1を制してマリノスが同点に。

 

 

前半終了間際にもガンバは山下諒也が抜け出して決定機を迎えましたが、今度はGK飯倉大樹に阻まれてゴールに至らず。前半は1-1で終えます。

 

 

前半終了間際に山田が負傷退場となったことで、ガンバは後半から山田を下げて坂本一彩を投入。

後半最初のビッグチャンスはガンバでした。48分、坂本のスルーパスから左に走った宇佐美がボールを持ち、ニアに固まる相手を嘲笑うかのようなファーサイドへの鮮やかなクロスを披露。走り込んだダワンの折り返しに山下が詰めますが、ダワンの折り返しを永戸がタッチしたことで山下の歩幅が合わなくなりゴールには至らず。前で時間を作りながら、宇佐美からのパスに周りの選手が呼応する形で崩しを試みるガンバ、高い位置でプレーするガンバの背後を取りにくるマリノスの構図で試合は少しずつアップテンポになっていきます。

60分、ガンバは倉田を下げて福田、マリノスは植中と井上を下げて西村拓真と宮市亮を投入。マリノスは65分に西村が抜け出してシュートシーンを早速作ると、ガンバも69分には高い位置で宇佐美を起点としたコンビネーションから福田がシュートを放つも上手くヒットせず。74分には山根陸のミドルを一森が弾き出すなど試合はスリリングなシーンが増えるようなっていきました。

 

 

 

すると試合は途轍もなく壮絶なゲームと化します。

マリノス天野純水沼宏太を送りこむと87分、右サイドで細かいパスを繋いだところから天野が低い弾道のクロスボールを供給。中谷がブロックしようとするも僅かに合わず、このボールをファーサイドで収めた宮市の粘りから最後はロペスがシュート。このシュートは一度は一森がビッグセーブで防ぎましたが…こぼれたところに詰めていたのは松原健……あまりにもダメージの大きい失点に。

 

 

万事休す──そう思った刹那、ドラマは加速度的な展開を見せていく事になろうものとは。

アディショナルタイム、左サイドの深い位置でセットプレーを得ると、そこからは中谷を最前線に残したパワープレーを敢行。そのFKは上手くいきませんでしたが、左サイドからのスローインで失点後に投入された食野が鈴木にボールを託すと、鈴木の飛び込んだのは今年のガンバの立役者、中谷進之介!!!!

ありがとう!!!!ありがとう中谷!!!!中谷!!!!

 

 

壮絶な試合、壮絶な攻防。

その結末は延長戦に持ち越されます。

 

 

 

 

※ここから先のこと、あれだけの昂りと感動を語る語彙力と文字で表す表現力がなかったので、この辺りのところは映像と記憶に補完させてくださいませ。

 

 

 

 

前半はどちらかと言えば「マリノスのペースに対してガンバがどう動いていくか」というゲームだったと思います。マリノスはやはり前線の圧倒的なクオリティが肝のチームな訳で、彼らが独力で突破できる、ないしは彼らが開いて空けたインサイドのスペースをSBが突いめいくという流れを作れるかどうか…というチームだと。そこで立ち上がりはマリノスがそのリズムを作っていましたから、ガンバはそれに対してどうリアクションしていくのかというところが求められていました。

そこでガンバは序盤はロングボールを駆使して、それを山下や倉田が詰めていくような、いつもと比べれば若干アバウト寄りのアプローチをしていましたが、マリノスは守備陣の隊列、ラインの調整には非常に脆い部分を持っているチームな訳ですよ。そこでガンバがそういうアプローチと、ボール非保持の際にはいつも以上にハイプレス気味な前線守備を行なっていた。これを繰り返してマリノスのDFラインが上下に忙しなく設定のやり直しをせざるを得ない状況を作っていたことで、彼らは「ハイラインになって背後のスペース管理が甘くなる」「必要以上に下がったDFラインに前に行きたがる中盤との間にギャップが生まれる」という二択の状態になっていました。前者ならそこに山下が飛び出していけばいいし、後者ならそのスペースで宇佐美辺りを中心にしたいつもやっているパターンのボールを回すスペースを確保できる。前半のガンバはやや押される場面もありながらも、そういうアプローチによって自分達で自分達のプレースタイルを発揮できるスペースを作れていました。

後半なんかは基本的にガンバのゲームで進められていたと思いますし、やりたいサッカーをする為のゾーンを作る作業が自分達でできていたのかなと思います。マリノスに関しては、彼らは過密日程の影響も大いにあったとは思いますが、その後の延長戦にしてもガンバの方が狙いを持ったプレーというものはしっかり出来ていましたし、ただでさえ疲労困憊のマリノスに対して、自分達のアイデアやイメージを発揮するための土壌を使った会社20分のアプローチは最終的に延長線になってからも聴いていたんだろうなと。後半からはミドルゾーンで宇佐美がスルーパスを出し放題の状態になっていた事も、明確なピンチが相手のカウンターくらいになっていた事も。それゆえにこれを90分で決め切れるチームになることが更なるステップではあるとは思いますが、そこはマリノスにもカップ戦特有の執念は強く感じましたし……劇的な展開になった裏側では、ガンバとしてはちゃんと一本筋の通った試合に対するアプローチがあったことは見逃してはいけないポイントだったなと思います。

 

 

 

…強烈な試合でしたね。とにかく。なんですかね、もう……理屈だの論理だの、そういったものの全てがどうでもよく感じてしまうような。

今日の試合は「アイデアやイメージを形にする為のアプローチ」と書きましたが、自分達のサッカーをする為の状況を自分達で作る為のアプローチをすごく上手くやったゲームでした。それは今日の試合は特に…でしたが、今季のチームができていることでもある。ただ今日は、まさかアイデアやイメージどころか妄想まで形にしてしまうとは。それこそこの前の札幌戦なんかもそうでしたけど、人間は常に何かしらの理屈を背負って生きていると思うんですよ。ビジネスの戦略にしても、オフの計画にしても、家計の収支にしても、そしてサッカーというゲームに対しても。そういう全ての理屈からこうして解き放たれる、解放される瞬間こそがスポーツが生む熱狂、特定のチームを追いかけるカタルシスなんだなと…。

あと一つ、あと一つです。何かを讃えるのにはまだ早い。しかしそれでも、ここまで来た道のりには胸を張って「誇り」だと言える。その誇りを思い出ではなく形にする為の戦いが来月あります。天皇杯…それを持って表彰台にやってくるのは、他でもない宮本恒靖。この天皇杯決勝が誰の為に用意された舞台になるのか。この妄想がまた形になる日を信じています。やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会準決勝

横浜F・マリノス2EX3ガンバ大阪

ヴィッセル神戸2-1京都サンガFC

 

 

天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会決勝

ガンバ大阪vsヴィッセル神戸

2024年11月23日14:00@国立競技場

 

 

甘くすてきなデイズ

ではでは(´∀`)