
第33節でホーム最終じゃないのも不思議な感覚で
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第33節、ガンバ大阪 vs 北海道コンサドーレ札幌の一戦です!
【オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。】
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「明けない夜は無い」とは言いますが、事態が良い方に迎えど悪い方に迎えど、結局朝は平等に訪れてしまうシロモノです。陽の光は何かを脱出したかどうかに関わらず、その対象を容赦なく照らしてしまう。一つの試合が終われば次の試合がやってくる、それはその時のチームがどういう状況であっても同じこと。調子が良い時にはそれが楽しみになり、調子が悪い時はそれが憂鬱になる…ただそれだけの違いだったりもします。
ガンバにとって、水曜日は悪夢にしては生暖かい手触りの残る屈辱の90分でした。そして、そういう辛い朝をここ2ヶ月ずっと迎え続けている…目の前に横たわる現実の上を越えていくことがどうにもできていません。9月は特にそれが顕著です。それでも、クラブチームがクラブチームである限りは走り続けていかなくてはならない、横たわる現実の上を飛び越えていかないといけない……色々なものが遠くに見えている今、残り1〜2ヶ月でガンバには様々な姿勢が問われる事となります。
両チームスタメンです。


前節の大阪ダービーから中2日でこの試合に挑むガンバですが、前節C大阪戦からはスタメンを半数近い5名入れ替えてきました。その中でも今日は出場停止を除けばウェルトンが第26節柏戦、宇佐美貴史が第11節福岡戦が先発を外れ、そしてここまで全試合に出場している鈴木徳真も第4節磐田戦以来にして今季2度目のベンチスタートとなるなど、一部の選手は疲労考慮もあってかスタートからの出場を回避させています。一方、美藤倫が今季2度目の先発となった他、前半戦を怪我で棒に振った福田湧矢が今季初先発。坂本は久しぶりにワントップとしてのスタートで、基本的にはどちらか一方が使われる機会の多い坂本一彩と山田康太が同時に先発となるのも第11節福岡戦以来となっています。
対する札幌は前節京都戦は快勝となった事もあり、メンバー変更は出場停止の1人に留める形となりました。鈴木武蔵は累積警告による出場停止かつそもそもガンバからレンタルの身ゆえに出場できない契約になっていた事から、今日は夏の移籍でJ3の琉球から獲得した白井陽斗が移籍後初スタメン。ガンバユース育ちの彼が這い上がってパナスタに戻ってきました。
本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。
場外バックスタンド側広場で
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2024年10月5日
大型フードフェス 『丼フェス』開催中🍚
詳細はこちら🔽https://t.co/lxLTcoyZcr#ガンバ丼フェス2024#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/tioIMtyN3n
17:30というややイレギュラーな時間にキックオフする今日の試合では限定のグルメイベントとして「丼フェス」を開催。スタジアム場外に特設エリアを用意し、来場者は丼を購入するのではなく、先に白米を購入してから好きなおかずやトッピングを追加購入していくという趣向を凝らしたシステムになっています。また、昨年の「ユウキ♥︎ガール」に続くガンバビジネスアカデミーの推し勝企画として、今年は中谷進之介を軸に据えた「シン・ディフェンス道 ~黒城鉄壁の守護者~」を実施。100名限定で試合前後に様々なイベントに参加できます。
なお、試合翌日となる10月6日には同じパナスタ内でファン感謝デーが雑誌。何とか勝って、良い空気の中でファン感を楽しめるようにしてほしいところ。
本日は現地観戦です!
スポーツ観戦日記も追々。
試合の入りはそこまで悪くない形で進んで行きました。夏以降はWGをシャドー気味に起用していたガンバでしたが、今日は左WGの福田が大外に張り、中央のスペースで坂本が収める、山田が抜け出すというリズムを作ろうとしていました。逆に右の山下諒也はシャドー気味に中央に対してもアクションを行う分、右SBの岸本武流がつとめて右の大外を狙う形に。
6分には福田のクロスから両チームがなかなかボールを収められないところで山田が巧みなボールコントロールと反転からシュートを放つも枠を捉えられず。
しかし8分、近藤友喜がインサイドに入れたロングボールは白井には合わずに福岡将太がキープした…ように思われましたが、白井のプレスを前にサイドラインに向かって追い詰められる形になってしまい、ボールも白井がそのままカット。福岡をそのまま振り切ると、最後はGK一森純との1対1を制して札幌が先制。
ガンバユース出身、契約満了からJ1リーグまで、そしてパナスタまで這い上がってきた男が、FC琉球に所属していた4月のルヴァンカップに続き古巣相手にゴールを記録。彼にとって原点の地でJ1初ゴールを挙げる事に。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2024年10月5日
初スタメン起用に応えた🙌
\#白井陽斗 古巣相手に今季初ゴール⚽⚽
自らボール奪取し先制のフィニッシュ!
🏆明治安田J1リーグ第33節
🆚G大阪×札幌
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ガンバは福田がワイドに開いて拡げたスペースに坂本と山田の縦関係がうまく機能し、そこに対するアクションも起こせていたことで攻撃のリズム自体はさほど悪いものではありませんでした。18分には坂本のミドルがクロスバー直撃。39分にもダワン、坂本と小気味よくパスを繋いで最後は山田がフィニッシュするもまたしてもクロスバーに。
一方、失点シーンの福岡のロストもその一環ではありましたが、ダワンと美藤のWボランチはどちらも個人としての動きは良く、前線にダイナミズムをもたらしていた反面、今日はボランチに鈴木がいない事でDF陣がビルドアップの出口を見つけられず、そこで札幌のプレッシングに掴まってしまう場面が多くありました。中盤とDFラインの間が拡がってしまった事で守備陣は守備陣でボールを回すしかなく、前にボールが入った時の動きは良いけれど全体的に不安定…という複雑な展開とビハインドでもって前半を終えます。
後半、札幌は中盤の荒野拓馬を下げてジョルディ・サンチェスを投入。前半から守備時はパク・ミンギュと馬場晴也がサイドに出る形の4バックにシフトする形は見られましたが、後半はサンチェスを白井との 2トップにして、よりはっきりとそういう形に組んできました。
元々守備はマンツーマン気味に戦ってくる札幌は65分にも白井を下げてボランチの深井一希を投入するなど、4バックとボランチを自陣に引き込ませて、CBを残しながらSBとボランチで対面の相手を潰しにいく形に。前半よりもスペースがなくなったガンバは同じ65分に福田と山下を下げてウェルトンと宇佐美を同時に送り込んで坂本を左WGとしますが、ボールの収まりとワイドのスペース確保がトレードオフ的になってしまい、停滞感をなかなか脱せず。
それでもガンバは73分に黒川圭介を下げて半田陸を、79分には美藤を下げて倉田秋を投入。その上で坂本を中央、山田を右WG、ウェルトンを左WGに配置変更をし、更にはクロスボールに対しては中谷進之介を積極的に攻撃に絡ませるやり方を選択します。
対する札幌は77分に近藤を下げてバカヨコを投入するとバカヨコとサンチェスで2トップを組ませた明確なカウンター、ないしは前線で2人に時間を作らせようとする形に。その狙い通りに、何度か中谷も上がって前がかりになったガンバに対して札幌はカウンターの場面を作り出しますが、一人残って対峙した福岡がディレイ守備を行いながら守備側の数的優位を作るまで時間を稼ぎ、そして機が来たら奪うなど1人でカウンターを捌き切る好プレーを連発。
アディショナルタイム、その表示は5分。
電光掲示板の表示が[90:00]を最後に消えたその瞬間から史上に残る至上のドラマは始まりました。
94分、中谷も完全に攻撃に参加していた中で宇佐美が入れたクロスボールにダワンが競り合ったところ、そのこぼれ球にエリア内の大﨑玲央が手で反応してしまったとしてPK獲得!これを宇佐美がGK菅野孝憲にコースこそ読まれながらも読まれても止められないシュートをきっちり決め切って同点!宇佐美はこのゴールで今季10点目。2015年以来、そして2019年からの第3次ガンバ時代としては初の二桁得点達成!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2024年10月5日
🏆明治安田J1リーグ 第33節
🆚#北海道コンサドーレ札幌
⌚90+4分
⚽️#宇佐美貴史
見逃し配信は▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/cmHuKWbwHj#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/4uLbzZbd3z
そして……いや、もう語るより見ろ。見ろ!!
もう文字での表現の仕方がわからない。とにかく見ろ!見ろ!!!!!!!勝ったぞ!!!!!!!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2024年10月5日
🏆明治安田J1リーグ 第33節
🆚#北海道コンサドーレ札幌
⌚90+8分
⚽️#宇佐美貴史
見逃し配信は▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/5kSQOO7bsJ…#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/S9MAA8vcCt
……一旦真面目にこの試合の考察から入りますね。
まず今日の試合のポイントはメンバーをガッツリ入れ替えたという事。宇佐美、ウェルトン、鈴木、半田…この辺りは完全にターンオーバーの意味合いでしょう。半田は怪我からの復帰直後ですし、他の3人は前節の大阪ダービーなんかは勤続疲労が顕著にもなっていた。特に宇佐美とウェルトンは時間を限定してフルパフォーマンスを出させたるプランは明確に持っていたところがあって、その上でどういう変化が起こるのか…という部分がこの試合の肝でした。
前半に関しては攻撃が上手く流れるような展開になっていましたし、リズムも悪くなかった。特に左サイドの福田のところで幅を取れた事で山田が抜け出していくスペースを生みやすかったところは大きく、そこでボールを収める坂本と入れ替わるように抜け出していく山田の縦関係が機能していた部分は大きな美点だったと思います。そこにダワンなり美藤なりのボランチが絡んでいく流れも生まれていましたしね。そこでの流動性は確保できていた…と。そこに関しては今日のメンバー編成になった妙みたいなものが出ていたように感じます。
ただ同時に、後方からのビルドアップに関しては鈴木がいないことの影響はモロに出ていました。ダワンにしても美藤にしても個人としての動きは良かった。ただ2人とも攻守に於いてアクションを起こすタイプですし、ビルドアップというよりもDF陣と中盤より前を繋ぐビルドアップの出口として鈴木やネタ・ラヴィの存在があった。そこでボランチとDF陣の間が少し空洞化してしまっていたところで札幌の前線のプレッシングに掴まってしまう場面は多く、出口が見つからないことでDF陣のビルドアップも不安定になってしまっていた。先制点は福岡のミスではありますが、あの手のミスは今季ほぼ無かった訳ですから、そこでの鈴木不在は大きかった。中谷にしても福岡にしても一森にしても、DFラインと中盤の距離感に詰まってしまうようなシーンが結構多かったように見えましたし。
また、今日のメンバーだから前半のリズムを作れたと同時に、前半のリズムになると宇佐美が欲しかった気持ちも少なからずありました。ポヤトス体制に宇佐美は合うのか否か…は論争の対象になりがちですが、個人的に宇佐美がポヤトス体制で求められている事、或いはフリーマン的に降りてくる事をチームとして前提にしている要因はやっぱり作ったスペースに誰がパスを通すのかというところで、少し長めのスルーパスをスペースに蹴ってくれるところで彼のスキルは大きい。その点で言えば、福田が良いポジション取りをしていたところに福田が抜け出せるようなボールを蹴れる宇佐美がいたらと思ったのも素直な感想で、前半のメンバーだったからこそ作れたリズムとスペースがあった一方、なぜポヤトスが宇佐美、鈴木、ウェルトンといった選手を絶対的に起用するのかという部分も露わになっていた試合だったのかなと。個人的には後半も、宇佐美投入するなら山下か福田は残すべきでは…という気持ちはありましたし。勝利したとはいえ、チームとしては誰を起用するか、言い方を変えれば誰を残して誰を外すかのジレンマへの苦悩が見て取れるゲームではあったのかなと思います。
ただいずれにしても、個々が今できるベスト、この状況でできるベストはしっかりとやってくれたゲームではあったのかなと。いつもと違う左SBに入って対面の相手を封殺していた半田しかり、前半の坂本と山田の縦関係もそう。何より、失点に直結するミスを犯した福岡の後半のパフォーマンスは実に素晴らしかった。彼がカウンターを1人で捌き切ってくれましたし、その守備には美しさすらあった。逆に中谷はリスク承知で攻撃に絡む機会を増やしており、リスクをとった中谷とそのリスクをカバーする福岡というCBの相互関係と言いますか、きっちり役割を補完する疎通が取れていたところもですね。個々の役割という意味では、最後に「クラブの象徴」「スーパースター」「スペシャルプレーヤー」という役割に120点の回答をする背番号7が出てきた訳ですが、トータル的な試合の総評として必ずしも良かったゲームとは言えずとも、各々が自分のタスクをしっかりと完遂してみせた事はこの 2ヶ月の他の試合と比べた今日の美点だったんじゃないでしょうか。
今日がこのクラブの歴史に残るというより、私個人の記憶として一生忘れたくないゲームになった事は確かです。
確かなことが一つあるとしたら、俺は今日、この目とこの体で伝説を見たという事である。 pic.twitter.com/1REPYZmnBA
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2024年10月5日
この日はカテゴリー6から試合を見ていたんですよ。わかりやすい表現で言えば札幌サポーターの方が近い席で、後半のゴールが決まったエンドとは反対側の座席ですね。
宇佐美にボールが入り、相手をかわしていくあの姿。後ろから見ると、その姿は背中の7番が踊っているようにすら見えて、そして距離としてはスタジアムの中では一番遠いところから見ていたはずなのに、彼のステップの一つ一つが全て鮮明に、そしてスローモーションに見えた。なんというか、変な話ですけど…宇佐美本人がそうなるならよく聞く話なんですけど、客として、ガンバファンとしてゾーンに入っていたような感覚すらあったんですよね。「えっ、こんな出来すぎた話あっていいの?」というくらいに。
今年は文字通り、王位継承とでも言うような一年になっていると思います。そしてこれまでも…例えば2021年大分戦だとか、2022年の最後の4試合だとか、開幕戦だとか、5月の大阪ダービーだとか…そういうものを見せられると、やっぱり「神に選ばれたとしか思えない人間」は存在する、理屈を超えた、理屈では辿り着けない領域にいる人間は存在するものなんだな…と。1人の選手がクラブの象徴になる事って本当な難しいんです。昨今はかつての宇佐美もそうだったように海外移籍の事が多く語られますけど、そもそも国内移籍で象徴になり得る選手が抜かれるクラブの方が遥かに多くて、ここまでの圧倒的なカリスマを持てるクラブというものがそもそも決して多くはない。それがクラブにとってどれほどの価値なのか……そこにはお金で買えない、人智では作り出せない価値があり、逆に言えばそういう人間がいるクラブでないと王位継承という崇高な瞬間は生まれないんです。このクラブの7番の推移のように…。このクラブがそういうことができるクラブである事、それに足る選手が存在するという事、それは何物にも代えられない、望んだって得られるものじゃない……そういうクラブを見ることができる今という幸せを改めて噛み締めるような試合でした。
大谷とか藤井とか漫画でもやりすぎな人達ってのが何かと話題の昨今ですけど「ガンバファンの両親の下に産まれて当然のようにガンバファンに育った子がボール持ってみたら天才で、後にガンバで三冠とって7番背負って主将としてクラブの象徴になっていた」ってのも中々に漫画的だと思うんですよね
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2024年10月5日
結局、こういう瞬間を待っていたし、こういう瞬間を望んでいた。そしてなにより、こういう瞬間に魅せられた日から、こうしてスタジアムに通う今がある。
「言葉よりも大切なもの」なんて歌がありましまが、目が肥えるというよりただ肥え太ったようなそんな身体になったとしても、今日の五臓六腑に残る七の残像に抱いた痺れるような情熱とトキメキを追いかけ続けていくような……そういう衝動こそがフットボールであり、フットボールに酔う理由であるという事、それだけは忘れたくはない。それを改めて感じる奇跡の瞬間でした。人生のスクラップブックに留めておかねばならない瞬間をこの目とこの身体で感じられた事に感謝したいです。
阪神も散りゆき…
ではでは(´∀`)