マッチレビューラジオとかいう迷走企画、第1回は一応3桁行ったのに第2回は20回も行ってない惨劇
どーもこんばんは
まぁ124回って数字も十分う○こだけどね…(執筆時点)
さて、本日の議題は森保ジャパンです。
3月22日に横浜でコロンビアと、3月26日に神戸でボリビアと…共に日本も参加が予定されているコパ・アメリカに出場する南米の2チームと対戦した日本代表。
コロンビア戦では多くのチャンスを作ったものの、ラダメル・ファルカオのPKによる1点で敗北を喫し、一方のボリビア戦ではボリビアの守備に苦しんだものの、最後は中島翔哉のゴールで1-0の勝利を収め、3月シリーズを1勝1敗で終えました。
で、今日の議題はというと…既に色々なサッカーライターや、Twitterや5chなどのネットでも言われていますが、先日のボリビア戦…どこか既視感を感じた方は多かったんじゃないかと思います。恐らく、少なくない方が昨年11月のキルギス代表との試合を想起したのではないかな…と。
4-0と1-0ですから、スコアこそ全然違うものの、該当試合では今回ならコロンビア戦、キルギス戦の時ならベネズエラ戦からスタメンを11人総入れ替え。しかし前半は攻撃が手詰まり気味で停滞感を拭えず、NMDトリオなど森保ジャパンの主力勢を投入してから攻撃が躍動し始めた…という点で、ボリビア戦とキルギス戦が頭の中でシンクロした方は多かったのではないでしょうか。
振り返れば森保一監督就任以降の日本代表は、大体2試合セッティングされているキリンチャレンジカップの2試合ではほぼほぼ明確にAチームとBチームを分けて試合に挑んでいます。参考までに、公式戦であるアジアカップと北海道地震の影響で札幌でのチリ戦が中止となり、大阪での1試合のみとなったコスタリカ戦を除く6試合のメンバーを並べてみます。
このように、森保ジャパンは2試合でほぼスタメンを入れ替えており、9月のコスタリカ戦を除けばフィールドプレーヤーに関しては招集した全選手を起用しています。
アジアカップでの基本布陣がこの形である事を見ると、上に挙げた6試合ではウルグアイ戦、ベネズエラ代表、コロンビア戦がAチーム、パナマ戦、キルギス戦、ボリビア戦がBチームとなっている事は明確で、これまでも対戦相手との力関係に合わせてメンバーの強度のバランスを変える事はありましたが、ここまでハッキリと分けている事は森保監督の一つの特徴とも言えるでしょう。
…で、先に言うとこればっかりはどんな方式を使えど一長一短というもので、監督によってスタイルは変わるでしょうし、「どちらが良いか?」という明確な答えは無く、人によって変わるものなので正解か不正解か…なんて事は言えません。
しかしキルギス戦、ボリビア戦では割と色濃く、このやり方のメリットとデメリットが浮き彫りになった事を感じますし、そう感じている方が多いからこの点についての議論が多く見えているのも事実。ですので今回は、森保ジャパンのメンバー総替えシステムのメリット、デメリットを簡単に挙げてみようと思います。
【メリット】
全員出れる
物凄く雑な見出しになりましたが、この方式の最大のメリットはこの部分になります。
森保ジャパンは9月のコスタリカ戦を除くと、フィールドプレーヤーで招集された選手は全員出場、更に10月シリーズの追加招集だった2選手(川又堅碁、北川航也)を除けば全員が最低でも60分以上の出場機会を与えられています。
これまでの代表は、初招集だと特に「呼ばれたけど試合に出れずに終わった」「試合には出れたけど10分も出れなかった」なんて事があったりして、しかも招集もそれっきり…という事が多々ありました。その点で今の森保ジャパンでは招集さえされればある程度のパフォーマンスを発揮出来る時間の出場機会は確実に与えて貰える為、「代表行ったってどーせ試合出れねーし。」的なモチベーションダウンに陥る選手も居ないでしょうから、これは全ての代表を目指す選手にとって「日本代表」を目標として捉える大きなモチベーションにも繋がります。
出場機会が保証されているという事は、選手を代表に貸し出す側にあたるJリーグのクラブ側の協力も比較的得やすくなるでしょうし。
また、モチベーションのみならず多くの選手を試す事が出来るという事は単純に新戦力発掘にも繋がります。例えば、10月の代表戦では当初の招集選手が負傷した事に伴う追加招集でしかなかった北川航也は、パナマ戦、ベネズエラ戦でそれなりに持ち味を見せ、Jリーグでも好調を維持し続けた事でそのままアジアカップ本戦メンバーまで駆け上がりました。森保監督は東京五輪世代の監督も務めていますから、カタールW杯などでも似たような光景が見られるかもしれません。
森保監督のこの方式を一言でまとめると「全員出れる」という一件小さく見える事ですが、この簡単な一言の中には結構多くのメリットが含まれていると思います。
【デメリット】
パターンの固定化
前述のように出場した全選手に一定のチャンスを与える一方で、森保ジャパンのスタメンに関してはかなり固定化されています。ただ、スタメンの固定化については代表チームという活動期間が極端に限られているチームという性質上、チーム力を高めるには1番てっとり早い手段なワケで、もし自分が代表監督なら…とあらぬ妄想をしたとしても、スタメンに関しては多分固定寄りになると思います。
実際、メンバーを固定化する事で連係などがスムーズに構築され、中島翔哉、南野拓実、堂安律の3人から成るNMDトリオはまさしくその典型と言えるでしょう。キルギス戦でもボリビア戦でも、この3選手の登場を機に攻撃が活性化されました。
一方で、これまでの代表は控えメンバー主体の試合でも5人くらいは普段のレギュラーメンバーを起用したりしていました。これによるメリットは控えメンバーをレギュラーチームに融合させる=控えメンバーでも同じサッカーをし易くするという目論見があった事と思います。その点で森保ジャパンは2試合のメンバーを全員入れ替える事が多い為、キルギス戦、ボリビア戦が顕著だったように完全に別のチームになってしまっているという傾向が現れてしまっているのです。
スタメンの固定化については全然反対ではないのですが、スタメンを固定化させる事の絶対条件としては「固定したメンバーが揃う事」「戦術を大きく変えない事」の2つが挙げられ、前者の点に関しては1月のアジアカップの日本代表、後者はザックジャパンのブラジルW杯が大きく当てはまるでしょうか。
アジアカップでは大迫勇也というキーマンを多くの試合で欠き、中島翔哉も負傷離脱を余儀なくされた結果想像以上に攻撃が停滞してしまいましたし、ブラジルW杯ではこれまでずっとゲームメイクの全権を遠藤保仁に委ねていたにも関わらず、遠藤本人の不調もあったとはいえ山口蛍を起用して若干守備に重きを置いた事でザックジャパンの肝でもあったポゼッションが成り立たなくなってしまい、加えてサプライズ招集した大久保嘉人を最後までチームに組み込み切る事が出来ませんでした。
今の森保ジャパンもこの時の傾向が若干見えており、どちらが良いとは一概に言えませんが、パターンが固定されつつある今の状況は把握はしておくべきです。
そのような意味でも、主力の数名を招集出来ない可能性が濃厚なコパ・アメリカは一つのターニングポイントとなりそうですね。
繰り返しになりますが、どれが正解か…なんて事を言うのをはっきりと断言するのは無理な案件で、強いて言うとすれば結果を残したものが正解になるような世界です。
ただ、メリットとデメリットはこんな感じだよ〜…という事だけ、補足知識として頭の隅にでも置いて頂ければ幸いです。
ちなみに今は喉ぶっ潰してるから見つめ合わなくても素直におしゃべり出来ない。
ではでは(´∀`)