欧州?中東?中国?Jリーグクラブが今までに受け取った歴代移籍金売却金額ランキングトップ10

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マネマネマネ♪

 

どーもこんばんは

 

さてさて、ようやく天皇杯ルヴァン杯も終わって2020シーズンのJリーグが正式に終了。上記の決勝に進んでいた川崎、G大阪、柏、FC東京の4チームも移籍市場に介入してきました。

そんな折、年明け早々ビッグニュースが。

 

 

 

オルンガ、中東移籍?

 

 

 

 

 

 

 

2018年途中から柏に入団したオルンガ。初年度は柏時代が残留争いという境遇に置かれていた事から順応も上手くいかず不完全燃焼に終わりました。しかし2019年、J2に戦いの場を移すとそこで一気に大爆発。京都サンガFCファンに永遠のトラウマを植え付ける大活躍で柏をJ1昇格に導くと、J1再挑戦の2020年はもはや鬼神とでも呼ぶべき大活躍で「オルンガはさっさとヨーロッパに行け」「オルンガ被害者の会」「京都新聞の想い人」とさえ言われるほどのチートっぷり。柏時代は8位に終わりましたが、得点王のみならず8位のチームの選手としては異例のJリーグMVPを獲得しました(今までのMVPで一番チーム順位が低かったのは浦和のエメルソンで6位)

そしてルヴァン杯決勝が終わってから、オルンガのカタール、アル・ドゥハイルへの移籍が報じられたのです。

 

 

上で「年明け早々」とは書いたものの、中東移籍に関してはリーグの閉幕後から噂にはなっていました。そもそも夏にも移籍の話はあったみたいで、その際に柏のネルシーニョ監督も「2020年内は移籍しない」的な事を言っていた記憶があるので、それは逆説的に言えば2021年はわからない、という意味でもある訳です。

そもそも、あれだけの活躍を見せられれば……中東&中国の金満軍団や純粋に欧州へのステップアップの両面で対談は十分現実的と考えられました。移籍市場のルールとして、柏が提示した移籍金を満額払われるとなるとクラブ間では合意するしかなく、後はオルンガ本人の決断に委ねられる事になります。オファーが事実なら交渉はもうその段階まで来ているのでしょう。

 

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…で、カタールリーグのあれこれとかは今度近いうちにまた書こうと思うのですが、今回は移籍金についてのブログを。

以前、こんなブログを更新しました。

 

2020年7月、当時名古屋にいたFWジョーの契約問題がこじれた時に更新したブログですが、単純にJリーグチームが支払った移籍金のトップ10を並べた…というブログです。

今回はその逆パターン。移籍が実現すればオルンガが無条件にランキングに加わるのでしょうが、Jリーグチームが受け取った移籍金ランキングトップ10です。

 

 

 

 

 

一応留意しておいてほしい部分としては、まず世の移籍金報道の全てに言える事ですが、移籍金はあくまで報道などを基にした「推定金額」です。その為、報じたメディアによって推定金額に差が生じる事も多々あるので、そこのズレはご容赦ください。また、Jリーグ関係の移籍は移籍金の推定額が報道すら出ない事も少なくないので、ランクインしているのは推定額が封じられている選手に限定しています。

 

 

 

第10位

ドウグラス 約5億円(2016年1月)

徳島ヴォルティス(2015年はレンタルでサンフレッチェ広島所属)アル・アインFC(UAE)

 

現在は神戸でプレーするドウグラスが初来日したのは2010年の夏。徳島で4シーズンプレーしましたがレギュラーを獲得出来ず、パッとしないのはレンタルで半年だけプレーした京都でも同じで、2015年に徳島からのレンタル移籍で広島に移籍した際は広島サポからも「?」が飛び交うほどの評価でした。しかし広島では21ゴールを挙げるMVP級の活躍でJ1制覇の立役者に。この年の広島は2020年に川崎に抜かれるまではシーズン記録の勝点を持っていたチームですから、如何に凄かったかはそれだけで把握出来るでしょう。

しかし拗れたのはその後。広島はドウグラスの買い取りかレンタルの延長を求めて交渉しましたが、徳島側に対して移籍金の減額交渉をしていたところに「おっ、満額払うぞ」と札束持って現れる中東クラブという恐ろしい存在が登場。こうなると徳島が減額を求める広島ではなく満額を支払う中東に売るのは至極当然の流れなのですが、某ライターが「本人は広島残留を希望してるのに、徳島ヴォルティスが無理矢理アル・アインに売るのは気持ち悪い」とTwitterで発言した事でSNSはカオス状態に突入しました。ファンならまだしも、移籍金ビジネスはむしろライターの方が理解あると思ってたんだけど…。

アル・アインでは一時期、元鹿島のカイオ、そして広島時代の同僚塩谷司ともチームメイトに。その後はトルコリーグでのプレーを経て2018年7月には清水に入団。途中加入ながら2桁ゴールを挙げ、2020年にはダビド・ビジャルーカス・ポドルスキが退団した神戸に加入して今に至ります。

 

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第9位

浅野拓磨 約5億3000万円(2016年7月)

サンフレッチェ広島アーセナル(イングランド)

 

私も色々調べてみて「あれ?こんな高かったんだ?」とちょっと改めてびっくりしたのが浅野の移籍。2015年に圧倒的な強さを見せた広島の黄金パターンには「先発佐藤寿人・途中から浅野拓磨」という交代策があり、そのスーパーサブとしてブレイクを果たした浅野は1月のAFC U-23選手権でも大活躍。2016年シーズンでは10番を背負って佐藤寿人からレギュラーポジションを奪い、6月には日本代表にも選出されるなど株が高まりに高まった時期でした。

そこに食い付いたのが日本と縁が深く、かつ若い選手大好きでお馴染みベンゲル監督。ベンゲル監督が日本から選手を引っ張るのは稲本潤一宮市亮に続いて3人目でしたが、宮市の時と同様にビザの問題で最後までアーセナルの選手としてプレーする事は叶わずレンタルでドイツへ。ハノーファーでは契約内容が引き起こした悲劇とも言えるゴタゴタもありましたが、現在はセルビアパルチザンでプレーし、2020年11月には久し振りの代表復帰も果たしています。

 

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第7位タイ

レナト 約6億円(2015年7月)

川崎フロンターレ広州富力(中国)

 

2012年に川崎に入団し、同年の途中から監督に就任した風間八宏監督の志向する攻撃的サッカーに於いては中村憲剛大久保嘉人と共に中心人物となったブラジル人アタッカーで、非公式記録ではありますが2013年はアシスト数が田中順也(柏)と並んでリーグトップでした。

10番を背負い、間違いなく川崎の攻撃のキーマンの一人と言うべき選手でしたし、川崎も別にお金に困っているチームではありません。ですので川崎は「この金額なら出さないだろう」というだけの違約金を設定していましたが、当時ドラガン・ストイコビッチ監督が率いていた中国の広州富力が「満額出すよォ」とサクッとお金を出してしまった事により移籍決定。中東のみならず、中国の脅威を改めて感じた移籍でした。

 

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第7位タイ

アドリアーノ 約6億円(2011年6月)

ガンバ大阪アル・ジャイシュ(カタール)

 

2011シーズン開幕前にC大阪からの禁断の移籍で獲得したブラジル人ストライカーはすぐさまチームにフィット。遠藤保仁二川孝広といった優秀なパサーが揃っている事とあって、リーグ戦では8試合で9得点と圧倒的な得点率を誇っていました。

しかし、この後もじゃんじゃん出てきますが……2000年代の後半と言えばJリーグのブラジル人FWが中東クラブによって引き抜かれる「オイルマネーブーム」とも呼ばれる時期でした。その中でガンバはチームとして攻撃サッカーを志向しており、前述のように優秀なパサーも揃っているのでブラジル人FWは必然的にゴール数が増える事、常にACLに出ていた事から中東に見つかりやすく、ガンバはガンバで当時の西野朗監督の意向でJリーグチームからブラジル人FWを引っこ抜いていたので「中東転売業者」と揶揄される事も……。ちなみにガンバ→中東関連まだまだ出てくるよ。

 

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第6位

バレー 約6億5000万円(2008年8月)

ガンバ大阪アル・アハリ(UAE)

 

「焼肉ハ!でんガ!イチバンデース!」という伝説のCMでお馴染みのFW。それこそオルンガが2019年の通称「一三スコア」で記録を更新するまではバレーの甲府時代の2005年に挙げた6得点がJリーグの1試合に於ける1選手の最多得点記録でした(何の因果かその相手も柏)

2007年に移籍したガンバでも期待通りの大活躍を見せて2年連続二桁ゴールを記録。しかし2008年、ACLもこれから決勝トーナメントというタイミングで破格のオファーが届いてしまい……ガンバにとっては前年のマグノ・アウベスを含めて3年連続中東にやられる事態に。今思えばちょうどプレースタイル的にもオルンガに近い感じがあったかも。UAEでもコンスタントに得点を重ねて2013年には清水に所属、2015年には甲府復帰も果たしています。

 

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第5位

中田英寿 約6億8000万円(1998年7月)

ベルマーレ平塚ペルージャ(イタリア)

 

「日本サッカー史上最高の選手は誰?」という議論を始めれば多くの人の意見はかなりバラバラになると思います。別に日本に限った話では無いですが、それが何故かといえば「何をもって史上最高なのかが人によって異なるから」です。ですが、その議論をするにあたって忘れてはならないのが中田の存在で、日本人選手の海外進出というパイオニア的側面で中田が果たした役割は尋常では無い大きさでした。

この時の日本サッカーと欧州リーグといえば三浦知良がイタリアでそこまで活躍したとは言えない結果に終わり、欧州で活躍したのが1970年代の奥寺康彦まで遡らなければならない程のもので、そんな国のリーグの選手に対する移籍金として6.8億は言うまでもなく破格の金額です。フランスW杯の後、中田獲得に動いたチームはユベントスアーセナルパリ・サンジェルマンなど12チームあったと言われており、最終的にペルージャを選んだデビュー戦のユベントス戦でいきなり2ゴール。「日本の中田」が「世界のナカタ」になった1998年夏の取引は間違いなく日本サッカーの運命を大きく変えるものでした。

 

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第3位タイ

小野伸二 約7億5000万円(2001年7月)

浦和レッズフェイエノールト(オランダ)

 

日本サッカー史上最高の天才と呼ばれているファンタジスタが第3位。近年はサッカー界のグローバル化の影響もあって日本人選手の欧州移籍のハードルが下がってきました。一方、当時は欧州に移籍しようと思ったら日本代表でレギュラーに定着し、かつ存在感を示す必要があったのです。逆に言えば、それだけ圧倒的な活躍を見せないと獲得してもらえない背景があった分、移籍する際にはそれなりの移籍金を取れる…という側面もありました。これは小野のみならず前述の中田然り、小野と同じタイミングでG大阪から3.8億円でアーセナルに移籍した稲本潤一にも同じ事が言えます。ちなみに、浦和は小野の売却益を活用して後にMVPを獲得するエメルソンを川崎Fから獲得しました。

その後の小野といえば怪我が多かったのは惜しかったものの、フェイエノールトでは初年度にUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)を制覇。オランダでの活躍とインパクトは相当なもので、ウェスレイ・スナイデルロビン・ファン・ペルシーディルク・カイトといったオランダ代表のレジェンドにもその能力を絶賛されるなど、中田英寿と共に当時の日本サッカーに於ける夢とも呼べる存在でした。

 

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第3位タイ

レアンドロ 約7億5000万円(2009年8月)

ガンバ大阪アル・サッドSC(カタール)

 

2020年限りで現役を引退した万能型ストライカーが第3位に堂々とランクイン。「中東転売業者」ともネタにされ、尚且つ欧州移籍でコンスタントに移籍金収入を得ているガンバの中でも歴代最高額での移籍金でした。

2005年に大宮に初来日し、山形と神戸を経てガンバに入団。中東を挟んでガンバに戻って以降は柏、神戸、東京Vと日本で6クラブを渡り歩いたレアンドロがガンバに加入したのは2009年。怪我で離脱する期間もあったものの21試合で11得点を叩き出し、特にACLではチームは6試合10得点で、チームはベスト16で敗退したにも関わらず得点王になってしまう爆発っぷり。しかしマグノ・アウベス→バレーと続いた流れにより、なんとなくガンバファンは「レアンドロ絶対やられる」って予想してたり……。

カタールでは初年度は大活躍したものの、2年目以降は新加入選手の影響もあって出場機会が激減。レンタルという形で2012年夏から翌夏までがんばに復帰した後、2014年に柏で名実ともにJリーグ復帰。2016年には得点王にも輝いています(広島のピーター・ウタカと同率)

 

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第2位

エメルソン 約10億円(2005年7月)

浦和レッズアル・サッドSC(カタール)

 

「J史上最強助っ人」を議論する時に必ず名前が上がるほど圧倒的な能力と活躍、それに対するトラブルメーカーっぷりと移籍騒動、そしてその後の顛末などもはや全てが伝説と表現できるブラジル人FW。2002年から3季連続でベストイレブンに選ばれ、2003年にはMVP、2004年には得点王を獲得。札幌時代の2000年にはJ2得点王も獲得しているので、史上4人しかいないJ1とJ2両方で得点王を獲得した選手です(ちなみに後の3人はジュニーニョ佐藤寿人ピーター・ウタカ)

遅刻癖など様々な問題があったが実力で黙らせてきたエメルソンに移籍の話が舞い込んだのは2005年の6月。アル・サッドGMが来日して浦和側と交渉を持ち、移籍金の満額を支払う事に合意し、7月に移籍が正式に決まります。このエメルソンの移籍金で代役として獲得したのがクロアチア代表経験を持つマリッチ、そして後に浦和史上最高の選手とも称される事になるロブソン・ポンテでした。

しかしその後、カタールにて出征証明書の詐称が発覚して逮捕(浦和のみならず、その前に所属した札幌と川崎Fも詐称されたプロフィールとは知らずに契約していた)。日本ではエメルソンで浸透していますが、エメルソン自体が実は偽名でした。アル・サッド退団後はブラジルに復帰し、2012年にはコリンチャンスの選手としてクラブW杯で日本凱旋。チェルシーを下して優勝するなど欧州以外はどこに行っても存在感を見せました。ちなみに2010年はブラジルのフルミネンセでプレーしましたが、ここではエメルソン退団後に浦和に加入して得点王を獲得したワシントンとチームメイトになり、浦和で得点王の実績がある二人のツートップが実現しています。

 

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第1位

フッキ 21億円(2008年7月)

東京ヴェルディFCポルト(ポルトガル)

 

Jリーグから世界に羽ばたいた代表格とも言える選手の一人。2005年に川崎で初来日すると、レンタル移籍先の札幌→ヴェルディとJ2で大爆発。2008年には満を持して川崎に復帰しましたが、関塚隆監督との折り合いが悪く約4億円の移籍金でヴェルディに復帰しました。その僅か3ヶ月後、FCポルトが日本円にして約21億円で獲得。ポルトガル屈指の名門であるポルトにとって、これは当時のクラブ史上最高額となる移籍金でした(現在はクラブ史上3位)。しかし、21億円がまるまるヴェルディに入ったかと言えばそうではなく、良くも悪くも著名な代理人であるテオドロ・フォンセカの手によってウルグアイのチームを挟むやり方によってヴェルディには前述の4億円をペイ出来るくらいの金額しか入ってこなかった、という話も。

フッキといえばポルトでの活躍でビッグクラブ移籍も噂されましたが、その後のキャリアではポルトゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)→上海上港(中国)と多額の移籍金・給与を支払うチームへの移籍を経た事で「生涯で発生した移籍金額」が歴代トップクラスである事で知られています。それと同時に話題になるのが「連帯貢献金」という23歳までに所属したチームに対し、移籍金の一定割合が支払われるシステムの事で、フッキが所属した川崎、札幌、ヴェルディの3チームにはフッキが移籍する度に結構な大金が支払われる恩恵ももたらしています。

 

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移籍金ネタはまた今度もやりたい。

ではでは(´∀`)