RK-3はきだめスタジオブログ

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真夏の方程式〜明治安田生命J2リーグ第23節 京都サンガFCvsアルビレックス新潟 マッチレビュー〜

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紫とオレンジ!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第23節、京都サンガFCvsアルビレックス新潟の一戦です!

 

 

 

前々節長崎戦で15試合無敗がストップしてしまい、その影響というか…無敗記録が途切れた後というのは意外と脆いもので、その影響は少し心配されていました。しかし直後の天皇杯で柏を撃破すると続く北九州戦で勝利。嫌な流れになりそうな芽はきっちり積みました。

今日を終えればJ2は東京五輪開催に伴う中断期間に入ります。その最後を飾る一戦……新潟とのJ1昇格戦線に於ける重要すぎる一戦になりました。両者とも、前半戦は主役とも呼ばれて高い評価と注目を集めたチーム同士です。中断期間前最後に訪れたこのビッグゲーム、真夏の天王山一歩手前、果たして勝つのは…!?

両チームスタメンです。

 

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北九州戦から先発に復帰した本多勇喜がCBに入り、前節はスタメンを外れた川﨑颯太と宮吉拓実も戻ってきました。また、荻原拓也は浦和からレンタル移籍でサンガに所属していますが、昨季は同じくレンタルの立場で新潟でプレーしています。

一方、新潟は前節栃木戦を3-0の快勝で飾った良い流れの影響もあったが、スタメンは前節と同じ11人で揃えてきました。

 

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

先日14日には、このスタジアムでの初の国際試合となる、女子日本代表(なでしこジャパン)の東京五輪前最後の試合、オーストラリア戦が開催されました。日本サッカー協会は今後の日本代表戦は球技専用球場をメインに使用していく方針を打ち出しているので、今後はA代表パナソニックスタジアム吹田ノエビアスタジアム神戸、世代別代表となでしこの試合をサンガスタジアムかヨドコウ桜スタジアムで行う頻度も増えてきそうです。

 

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立ち上がりから上手い攻めのリズムを作れたのはサンガでした。ポゼッションを前提に置く両チームなだけにボールの支配権こそサンガと新潟の間で行ったり来たりする展開でしたが、その中でサンガは今日はピッチをワイドに使いながら新潟を押し込んでいきます。15分には左サイドの荻原拓也の鋭いクロスがファーサイドに流れたヨルディ・バイスに届き、バイスはGKと1対1の決定機を迎えますが…これはGK小島亨介がスーパーセーブ。

 

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それでもサンガは新潟よりも攻撃の形はかなり作れており、やはり左サイドからの攻撃はものすごく効果的に働いていました。34分、サンガは右サイドでのボール奪取から形を作ると、中央で受けたピーター・ウタカが新潟DFが寄っているところを突くように左サイドへ。一気に広大なスペースに抜け出したのは荻原!その荻原の豪快なシュートがネットを揺らしてサンガ先制!荻原は昨季所属した新潟相手に移籍後初ゴールをゲット!

 

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その後も速攻と他校の使い分けが抜群にに機能したサンガ。追加点こそ取れませんでしたが、1点目のシーンのように新潟DFを翻弄するような攻撃を続けながら素晴らしい形で前半を終えます。

 

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後半は前半以上に更にオープンな試合展開になっていきました。ただ、前半と違ったのはややサンガと新潟の立場が逆になった事。両チームがハイプレス・ハイライン・ハイインテンシティーを徹底した結果生まれた背後の広大なスペースに入り込む時間が多かったのは新潟の方でした。

 

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迎えた75分、途中から入った本間至恩のドリブル突破から新潟はチャンスを作ると、折り返したボールを受けた高木善朗ミドルシュートこれがGK若原智哉の手を弾く形でゴールに吸い込まれ、終盤に突入しそうな時間で新潟が遂に同点に追いつきます。

 

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その後はサンガにとっては非常にしんどい展開を強いられました。新潟が何度も裏抜けを試みていき、肉弾戦の回数も増えて、後半戦は特にしんどいうというか死闘という言葉がまさしく相応しい消耗戦に。比較的戦術的な完成度が高いとされている2チームですが、終盤のぶつかり合いはまさにその「前提条件」すら無視したような闘いでした。しかしその死闘から一枚抜け出る勝点3を奪う事はどちらも叶わず。試合は1-1。勝点1を分け合う結果となりました。

 

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結果としては…他会場の結果により、サンガは一応首位には返り咲きましたが「勝てなかった」「負けなかった」…この2つの感覚が共存しているが故に、この引き分けの価値を現段階では定義しにくいのはサンガも新潟も同じだったと思います。どちらも勝つチャンスを失い、負けそうなピンチを阻止した……それだけにこの一戦は両チームのレベルの高さ、そして気迫…様々なものがピッチの上で炸裂した、スリリングで極上のエンターテイメントでした。そう思えば、ドローは良いのか悪いのはまだわからないけれど妥当な結果だったとは思います。

文字通り、この2チームは前半戦の主役でした。後半戦の昇格争いも、中位勢でダークホースとなるチームが気配を漂わせてはいますが、基本的には基本的にはこの2チームに磐田を加えた3チームがリードしていく事になるでしょう。私はサンガファンですのでバイアスはどうしてもかかりますが、サンガも新潟も見ている方に対して「J1で観たいかも」と思わせる事は出来たのではないでしょうか。

 

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無双体制

 

 

ではでは(´∀`)