RK-3はきだめスタジオブログ

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築地スタジアム爆誕!!その夢とサッカー界での使用を考える①超強化版札幌ドーム?夢と妄想膨らむマルチスタジアム

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築地で出てくる味噌汁おいしいよね

 

どーもこんばんは

 

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さてさて、4月19日ですか。

その跡地の行く末に各業界の注目を集めていた築地市場跡地の再開発事業ですが、4月19日に東京都が跡地の再開発を行う事業予定者を発表。三井不動産を代表企業とした11社で構成される企業グループが選定されました。

 

 

隅田川沿いのこのエリアでこの企業グループが計画している再開発の構想は、基本的には築地市場跡地の広大なエリア一体をエンターテイメントやビジネスの一大区域としよう…という事で、その中心、メインを担うスタジアムとして計画しているのが大型多目的スタジアムの建設です。三井不動産のリリースでは「大規模集客・交流施設」「マルチスタジアム」として記載されていますね。

現在の計画としては、そのマルチスタジアムを中心にホテルやシアターホールにオフィス街、或いは医療機関や行政とのハブにもなれるような技術研究施設などが構想に盛り込まれていますが、やはりサッカーファンとして気になるのはスタジアムがどうなる事やら、というところでしょう。

今回はそんな、築地再開発によるマルチスタジアムについての希望的観測、Jリーグとどういう関係で運用されていくかの推測…そんな辺りを夢と妄想と現実の3点を織り交ぜながら書いて行けたら…と思います。

 

ちなみに場所としては、一番わかりやすい表現をすれば勝鬨橋の辺りですね。

 

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ちょうど去年、東京行ったついでにこの辺行ったんですよ。

そしたら普通に「はえー、これが勝鬨橋かあ」「はえー、これが隅田川かあ」「春のうららの隅田川あ」くらいにしか思わずささくさと帰ってしまうというサッカーブロガーとしてあるまじき…。

 

 

 

【メニュー】

①超強化版札幌ドーム?夢と妄想膨らむマルチスタジアム

サッカー界の使用は難しい…?巨人移転計画との関連

サッカー界は築地スタジアムにどこまで食い込める?そしてJFAと三井・トヨタ・読売の接近…?

 

 

 

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今回の計画でははいわばスタジアムシティ的な街づくりの構想を掲げていますが、そのメインとなるマルチスタジアムの構想だけを抜粋すると三井不動産のリリースではこう説明されてています。

 

世界屈指の可変性と多機能性を備えた約5万人(用途に応じて2万~5万7000席に可変)収容の屋内全天候型施設

<超可変性>
可動席と仮設席を活用し、用途に応じてフィールドと客席が形を変え、スタジアム、アリーナ、劇場、展示場へと専用化する超多機能施設(想定イベント:ラグビー、野球、サッカー、バスケットボール、eスポーツ、MICE、音楽ライブ、コンサート、演劇等)

<本物の臨場感と高揚感>
場面転換によって最適な観戦・体験環境を整え、最先端のデジタル 技術と音響・演出装置によって、最高の臨場感、高揚感、没入感を提供

<迎賓・ホスピタリティ>
多様なVIPルーム、国内最大規模のラウンジによるワールドクラスの迎賓機能

<ユニバーサル>
性別、年齢、障がいの有無を問わない「感動体験の共有」を基本理念に、多数の常設車イス席、視覚・聴覚障がい者向け音声・文字情報サービス、センサリールーム、クールダウン室等を導入

東京都が募集する「築地地区まちづくり事業」の事業予定者に選定-三井不動産

 

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つまるところ、フィールド部分と客席部分を可動式にした上で仮設席を儲けることで、スタジアムをサッカーやラグビーを行う球技場仕様、バスケを行う体育館仕様、野球場仕様、そしてコンサートや展示棟として使用するコンベンションセンターとしての機能に切り替えられるように設計することで、常にこの場所に大規模な集客を見込める多機能型のスタジアム……或いは東京に於けるエンターテイメントのハブとなるよくな施設にしようや、というところですね。

現時点で公表されているものはあくまで東京都に事業提案を行った際の計画ですが、開業時期は2030年代前半以降を目処としつつ、準備の整った一部施設は2029年度から順次開業していくとの事で。ドーム型ではないですが屋根を設けた全天候型のスタジアムとして計画が予定されており、既にそれぞれのモードのイメージパースも三井不動産のリリースで発表されています。

 

すごくざっくりしたイメージで言えば、ドーム型と全天候型屋根の架設の違いはあれど「超強化版札幌ドーム」みたいなところでしょうか。

 

 

やはりサッカーやラグビー等の球技場としてのフィールドと野球場としてのフィールドを行き来する、可動式になっている一部スタンドが動くことで球技場と野球場を変換させる、その上でコンサート会場やコンベンションセンターとしての利用もするという事で、スタジアムのモード変換の先行事例が日本の中に既に存在しているというところは新スタジアムにとって大きなポイントだと思います。

酷暑が社会問題と化す日本の中で全天候型スタジアムの価値は今後さらに高まってくるでしょうし、理想が完遂できれば「無敵」とすら表現できるほどのイベント施設を東京という世界でも有数の大都市に完成させることの意味は日本国内での需要を満たす、需要を呼び起こすのみならず、世界に向けたアピールとしても大いなる意義がある。 …そうなればバラ色で、希望的観測にも程があると言ってしまえばそれまでですし、これから計画がより具体的に進行するにつれて節々の問題が噴出してくる事は可能性として否めませんが……少なくとも現時点では、そういうバラ色の成功を期待させてくれるにたるポテンシャルは持っていると思います。

 

 

 

一方で、あくまで現時点で三井不動産が発表しているのはビジョンとしての計画ですので……それをどういう工程、どういうプロセスで完成させるのはこれから詰める部分であり、或いはまだ未公表となっている部分となっています。

 

そこで一つポイントと言いますか、気になるところは芝生をどうするかですかね。

例えばノエビアスタジアム神戸レゾナックドーム大分が一時期問題視されていたように、ドーム球場の野球場であれば野球仕様に作られた人工芝を採用する事が多いですが、天然芝の採用が求められる球技場での全天候型スタジアムでは芝生の養生が課題として捉えられていました。そこでノエスタは人工芝を混ぜたハイブリッド芝を採用したりしている一方、札幌ドームやドイツのシャルケ04が本拠地としているフェルティンス・アレーナでは試合のない時には可動式フィールドを用いて屋外にピッチを出す事で日光に当てる…という方式を採用しています。

 

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ただ、今回の場合だと…芝生をどうするのかというところは結構問題になるような気がしていて。

このスタジアムは球技場と野球場という全く性質の異なるフィールドを有する以上、どちらかのピッチをどこに保管しておくのか…という問題があります。これが球技場のみであればコンサートや催事の開催時にはシートを張る等の対応が一般的ですが、球技場と野球場という全く性質の異なるフィールドを入れ替える時にはフィールドをどこかの場所に移す形で保管しなければならない…と。野球場はまだ人工芝なのでそこの融通がきく部分もあるでしょうが、サッカーの場合はハイブリッド芝であっても天然芝の割合が大きい以上は保管と養生にもある程度のスペースが要りますし。

球技場と野球場のフィールドを入れ替える先行事例である札幌ドームの場合はサッカーフィールドを場外に出すことで保管と養生を兼ねたシステムを確立していますが、今回の計画はスタジアムの周囲を様々な商業施設、オフィス街が取り囲むような街づくりの計画ですから、スタジアムからスライドで出し入れできる場所にそのスペースを捻出できるかどうかと言われると難しいところがあるんですよね。そこをどうするか…は、今後一つ注目していくべきポイントなんだろうなと。上に貼った地図の画像を見ると、よくよく見ると下の方にちょっとしたスペースがあるので、もしかしたらそこを札幌ドームのオープンフィールドのようなスペースになっているかもしれませんが…。

 

 

 

ここに関しては、近年面白い事例が出できたんですよ。

レアル・マドリードエスタディオサンチャゴ・ベルナベウなんですけど、ここは2020年から2023年にかけて大規模改修を行って全天候型のスタジアムに改装したんですね。

 

 

このスタジアムは元々、思いっきりマドリードの市街地の中にあるので、前述の札幌ドームのような芝生をスライドさせるシステムを作るためには値段も交渉も、あの天下のレアル・マドリードですらとんでもないハードルの高さになるのは明白でしょう。

そこでレアルが完成させたのは地下に分割して格納させていくシステムで、細かいシステムは上の記事に詳しく書かれていますが…これを完成させれば、例えばコンサートをスタジアムで行う時にはシートを張るけれど、そもそも芝生を格納してしまえばいつもコンサート開催でも話題になるような芝問題も起こらないようなシステムになるんですね。これは今回の構想にとっても興味深いプランの一つになってくるのでは。

 

 

しかしながら、レアルですらこのシステムを用いた芝生の状態に関しては対戦相手のクラブの関係者から「以前のベルナベウの芝の状態から悪化している」というようなコメントも寄せられており、彼らもまだ試行錯誤の最中にいます。日本で、東京でこれをやろうと思うとやはり莫大なお金がかかるでしょうし、取捨選択の問題と同じで何かを求めれば何かを犠牲にすることもある訳で、その一度犠牲にした部分をどう改善していくのかを問わなければならない。

ただ、それでも世界都市・東京の歴史の中でも稀有なビッグ・プロジェクトをやろうとしている訳ですから……そういう画期的なシステム、画期的なアイデアにチャレンジしてみるのも面白いですし、そういうことを期待したくなりますよね。やっぱり。レアルの格納式スタジアムがこう世界で話題になっている訳ですから、それこそ札幌ドームができた時に世界でも少なからず話題になったように、築地の新スタジアムには世界でも話題になるような、世界でもバズるような機能を備えてほしいなと。

近年の大規模スポーツ施設といえば、サッカーなら2016年のパナソニックスタジアム吹田2020年のサンガスタジアム by Kyocera、そして現在沸騰中のエディオンピースウィング広島や10月オープン予定の長崎スタジアムシティだとか、サッカーファンが羨ましがるような場所って西日本を中心に増えているんですよね。そして野球なら、今のその対象は昨年オープンしたエスコンフィールド北海道で、それ以前にそういう参謀を集めていたのは広島のマツダスタジアム。アリーナやコンサート施設なら今めちゃくちゃ力を入れているのは首都圏とは言え東京ではなく横浜でしょう。東京一極集中は必ずしもポジティブな事ではないという前提に立った時、各地域に羨望を集めるような施設がバラけるような今の傾向自体は良い向きだと思うんですよ。その一方で、やっぱり西に住んでいる身としてはこの流れを歓迎すると共に「憧れのTOKYO CITY」を見せつけてくるような施設の登場に期待している自分もいる。今回発表されたマルチスタジアムとその周辺の再開発には、是非そういう憧れの東京を具現化してくれるような施設になってほしいなと。

 

 

 

で、サッカーファンとして気になるのはやはり、それがサッカーにどこまで使われるかというところですが…。

 

【②サッカー界の使用は難しい…?巨人移転計画とJリーグの関連つづく。】

 

 

ではでは(´∀`)