ロングスローは一時期練習しようとしました。
どーもこんばんは
(一応経験者)
さてさて、2015年の南長野運動公園総合球技場(長野Uスタジアム/AC長野パルセイロ)、2016年の市立吹田サッカースタジアム(パナソニックスタジアム吹田/ガンバ大阪)、2017年の北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム/ギラヴァンツ北九州)、そして2020年には京都スタジアム(サンガスタジアム by Kyocera/京都サンガFC)といった具合に、近年は球技専用スタジアムが新設(改修)される新スタジアムの波が到来しています。2021年中には長居球技場(ヨドコウ桜スタジアム/セレッソ大阪)がオープン予定で、広島や長崎でも新スタジアム計画が具体化されてきました。
実際、日本サッカー協会(JFA)も日本代表戦では陸上トラックのあるスタジアムより球技専用スタジアムを重視する方針にここ数年は舵を取り、W杯予選などの公式戦は主に埼玉スタジアム2002で開催。キリンチャレンジカップにしても、日産スタジアムやヤンマースタジアム長居の使用頻度が減り、逆に豊田スタジアムやパナソニックスタジアム吹田での開催が増えてきています。そういう流れもあって、最近よく議題に上がっているのが「代々木スタジアム計画」です。
国内でのインターナショナルマッチで固定されたスタジアムを使うか、国内の色んなところでやるかは国によって分かれますが、日本の東京のように最大の都市が明確化されながらも極端に代表戦開催が少ないのは是非はともかくレアケースです。別にそれ自体が悪い事だとは思いませんが、サッカー文化やJリーグの発展の為に都内に大型サッカースタジアムを求める声は以前から根強くありました。
現在FC東京と東京ヴェルディが本拠地として使用する味の素スタジアムは東京23区内からは少し離れた調布市に位置しており、そもそも陸上トラック付きのスタジアムです。そして再建された国立競技場を東京オリンピック閉幕後に陸上トラックを廃して球技専用スタジアムという案も報じられていましたが、気がつけばそれも立ち消えになっていました。そんな中で急浮上してきたのが東京都渋谷区の代々木公園内に複合的なスタジアムを建設しよう…という計画でした。
このスタジアム、どこまでが計画通りに進むのかはわからないですけど、今現在構想されている案としてはかなり面白いんですよね。
これまで日本のスタジアム運営といえば、そもそも自治体主導によるハコモノと言われる事が多く、維持費だけでかなり大きな赤字を垂れ流していると言われています。例えば2002年日韓W杯の為に建設されたもののベガルタ仙台でさえ使用していない宮城スタジアムや新・国立競技場はある意味でその象徴的存在と言えるかもしれません。ですがその一方で、冒頭で挙げた近年建設されたスタジアムはサッカークラブなど民間主導で建設されているものが多く、ガンバ大阪や鹿島アントラーズは指定管理者としてスタジアムを運営する立場に就いているなど、スタジアムを民間ビジネスとして活かす流れというのが日本にも出来つつあります。
結局のところ、スタジアムが儲かるかどうかはどれだけスタジアムを稼働させられるかにかかっているのは言うまでもありません。
そこで代々木の計画で言われているのが、ピッチをエレベーターのようにクレーンで上降させる仕組みとし、サッカーの試合を行う時は普通にピッチを出して、逆にサッカーの試合を行わない時はピッチが天井に持ってこられるような形になる事でアリーナ会場としてコンサート等の各種屋内イベントを開催出来るようにする…というシステムで、アリーナモードの時はピッチを屋外に出す事になるので同時に芝の養生にも繋がる仕組みになっています。
まあ、これを実現させようと思ったら相当な予算も必要でしょうから、そこの折り合いがどこまでどうなるのかはわからないんですけど……都内にこういう複合的なスタジアムが出来れば、文化的な側面で日本にもたらされる恩恵は大きいんじゃないでしょうか。まぁ…この話の具体性が今現在でどのくらいかはわかりませんが……。
まだ先の話ですが、もし建設が確定した場合…どこがここを本拠地にするのかも注目です。現在、東京都内に本拠地を置くJリーグチームはFC東京、東京ヴェルディ、FC町田ゼルビア の3クラブ。この3チームなのか、それともJFL以下のこれからJリーグ入りを目指すチームなのか、或いはイングランドのウェンブリー・スタジアムやフランスのスタッド・ド・フランスのように敢えてホームチームを置かない形にするのか……。スタジアムの造形とか結構好きなんで、こういう話はワクワクしますね。
筋力よりも柔軟性よね、スローインって。バネとか。
ではでは(´∀｀)
にほんブログ村