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2021年J1全20チーム、シーズン満足考察Part2〜浦和、鳥栖、福岡、FC東京、札幌〜

突然ですがみなさん、チケットの半券とかどうしますか?

 

大きく分けて2つに分かれるでしょう。

 

私は…チケットの半券とか意外と残しておくタイプなんですよね。

 

スポーツも、映画もコンサートも。

 

でもそうなると難しいのが保管場所。

 

そういうファイルとかを買ってもいいのですが…。

 

テーレーレレーレーレレーレーレレー(OPテーマ)

 

しかし今は電子チケットの時代です!

 

どーもこんばんは

 

今回は古畑任三郎チックな始め方にしてしまいました。

 

本家古畑との大きな違い…それはこの冒頭は今回のテーマに一切関係ない事、即ち何の伏線にもなっていないという本末転倒な事実です。

 

何の為のスピーチだったんだと。

 

はい、今回も当ブログ毎年恒例企画「2021明治安田生命J1リーグ全20チーム、シーズン満足考察」の第2回です。

 

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例年通り。満足度は【大満足】【満足】【普通】【不満】【超不満】の5段階評価でやっていきます。それぞれにそれぞれの見方があると思いますので、そのくらいの感覚でお楽しみ頂ければ…と。

今回は第2回、6〜10位のチームを取り上げていきます。

 

 

第1回→川崎横浜FM神戸鹿島名古屋

第2回→浦和鳥栖福岡FC東京札幌

第3回→広島C大阪G大阪清水

第4回→湘南徳島大分仙台横浜FC

 

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

6位 浦和レッズ

勝点63:18勝9分11敗得失点差+7(45得点38失点)

 

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監督:リカルド・ロドリゲス(1年目)

チーム得点王:キャスパー・ユンカー(9得点)

ルヴァン杯:ベスト4

天皇杯:優勝

胸スポンサー:POLUS(建設業)

ホームスタジアム:埼玉スタジアム2002浦和駒場スタジアム(共に埼玉県さいたま市)

 

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満足度→満足

 

大前提として、浦和は今季に関してはタイトルをさほど重要視はしていなかったはずです。勿論、タイトルを取る為にシーズンを戦う・プレーするのは当然として、タイトルを獲れなかった事が評価に直結する訳ではない…というのが正しい表現でしょうか。今年の浦和はそれを前提としてリカルド監督を招聘しているでしょうし、J2で目立った選手を中心に獲得する強化方針も、或いはドラスティックな世代交代もそれに関連付いたものでしょう。

以上の事を前提に考えれば、リカルド監督の下で確かなポゼッションサッカーを浸透させつつ、若手や初のJ1となる選手も台頭し、全てのコンペティションで「上位」と呼べる結果を出せた時点で浦和にとって今季は目標通りの成果は得たはずで、そういう意味では満足度としては高く、天皇杯をこのまま獲れれば大満足とも言えるシーズンになるのでは。リカルド監督にしても、補強の兼ね合いもあるとはいっても序盤は槙野智章阿部勇樹西大伍などのベテランを重用し、徐々に若手に切り替えていく流れはスタイルと世代交代を同時に上手く進めるにあたって賢いやり方だなぁとも感じましたし。

2020年開幕前に浦和が発した「3ヶ年計画」は当初懐疑的な目で見られていました(私もちょっと見てた)。ただ、2年目を終えた今振り返ると、大槻毅前監督で整備し、リカルド監督の今季に構築…今のところ畑を耕す→種を撒くみたいな流れがしっかり出来ていて、2年目時点ではこの計画はほぼ理想通りに行ってるんじゃないかと。果たして来年、これを収穫に持ち込む事は叶うのでしょうか。

 

 

 

7位 サガン鳥栖

勝点59:16勝11分11敗得失点差+8(43得点35失点)

 

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監督:金明輝(3年目)

チーム得点王:山下敬大(9得点)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

天皇杯:ベスト16

胸スポンサー:木村情報通信(IT企業)

ホームスタジアム:駅前不動産スタジアム(佐賀県鳥栖市)

 

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満足度→大満足

 

後半戦に大失速したり、或いは金監督のパワハラ疑惑があったり……終わり良ければ全て良し理論で言えば終わり方はあんまり良くなかったのかもしれませんが、サガン鳥栖というクラブの規模、クラブが置かれている状況の中で、途中まで3位を争っての7位という数字は当事者達にとっても望外だったはずです。近年の鳥栖って人を当てはめるセンスというか、お金がない中でどこを埋めるべきなのかのチョイスがめちゃくちゃ高いんですよね。今季にしても若手の躍動が目立つ中で、DFラインにはエドゥアルドやファン・ソッコみたいな選手で固めつつ、もう一枠には中野伸哉や大畑歩夢を嵌め込んだりとか、そういうバランス感覚はやっぱ高いなぁと。

付け加えていうなら、前社長の積極投資には功罪があって、それが現在の経営難の原因にもなっている訳で全てを肯定する事は出来ないのは確かですが、一方でスカウトを含めた育成システムを整備した、そこにしっかり投資していた事は相当大きかったなと。夏には松岡大起が去り、今オフも鳥栖は人気市場として既に多くの選手に移籍報道が出ています。鳥栖サポにとっては辛いでしょうが、見つけて育てて売る移籍金ビジネスとしては今の鳥栖は非常に良いサイクルを回せているのも事実で、そういう意味では同じ苦境を味わう仙台より視界は明るいと思います。その効果がよく表れた一年だったのではないでしょうか。

金監督の件についてはこれを書いている時点でJリーグの報告書が上がっていないので、細かく語る事は避けています。

 

 

 

8位 アビスパ福岡

勝点54:14勝12分12敗得失点差+5(42得点37失点)

 

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監督:長谷部茂利(2年目)

チーム得点王:ファンマ・デルガド、山岸祐也、ジョン・マリ(5得点)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

天皇杯:3回戦敗退

胸スポンサー:新日本製薬(化学)

ホームスタジアム:ベスト電器スタジアム(福岡県福岡市)

 

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満足度→大満足

 

開幕前の予想、或いは想定からの伸び率が最も高かったのは福岡でしょう。「打倒5年周期ジンクス」みたいな事がよく言われますが、強化方針の設定を含めて福岡にとっては「勝った」と言えるシーズンでした。特に4〜5月。6連勝という結果もそうですし、もうベススタで勝てるチームいないんじゃないかとすら思わせるだけの凄みがありましたし、その後5連敗で上位戦線から離脱したのは惜しかったですが、8月には川崎に初黒星を与えるなど、その後もズルズル行かずにシーズンを終えた事はあの4〜5月が単なるブーストではない事を証明するもので、そういう意味でも8位は勢いじゃなく確かに掴み取った順位だったと思います。

上でも書いたように、チームとして設定した補強方針は見事でした。DMMの参画で資金力を手にしたとは言えども、優秀な日本人選手がそう簡単に福岡に来てくれる可能性は高くない訳です。簡単な話、自分が選手だとして川崎とマリノスと福岡からオファーが来た時に福岡を選べるのか?という話で。そこで外国人に徹底してリソースを注ぎ込む方針は英断でしたし、長谷部監督のソリッドな戦い方との相性も良かった。今年、これで福岡に実績がついた訳で、こうやって結果を出していく事でどんどん選ばれる側のチームになっていくものだと思いますし。「全ての歯車が噛み合う」とはまさしく今年の福岡なようなチームの事だなと感じるチームでしたね。

 

 

 

9位 FC東京

勝点53:15勝8分15敗得失点差-4(49得点53失点)

 

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監督:長谷川健太(4年目)→森下申一(第36節〜)

チーム得点王:ディエゴ・オリヴェイラ(13得点)

ルヴァン杯:ベスト4

天皇杯:2回戦敗退

胸スポンサー:ミクシィ(情報・通信業)

ホームスタジアム:味の素スタジアム(東京都調布市)

 

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満足度→不満

 

ガンバファンが言うと多少の説得力も出るとは思うんですけど、ここ数年に比べるとマンネリ感は否めませんでした。ルヴァン杯で優勝したところから始まる幸先の良い2021年の幕開けだったはずなんですけど、昨年からトライしている4-1-2-3に森重真人をアンカーで起用するプランは早い段階で頓挫。去年・一昨年と躍動した主力も今季は軒並み怪我やコンディション不良があったりして、チームを包む停滞感というのは残留争いを強いられたG大阪や柏とそう大きな違いは無かったと思います。ただその中で、FC東京の場合は外国人選手…特にディエゴ・オリヴェイラアダイウトンという個の輝きが強力な推進力となったのが、なんやかんやで転がり落ちていくチームを9位で食い止めた力にはなっていました。

長谷川監督も、色々試そうとはしたと思うんですよ。ただ、1回折れた割り箸を真っ直ぐに戻そうとすると、今度はブチッと千切れてしまいがちじゃないですか。今年のFC東京の印象はそんな感じです。一応、最終的には順位表の左側でシーズンを終えた事も加味して「不満」にしましたが、今季FC東京ファンが背負ったフラストレーションは9位という数字以上のものごあった事は想像に難くありません。

 

 

 

10位 北海道コンサドーレ札幌

勝点51:14勝9分15敗得失点差-2(48得点50失点)

 

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監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ(4年目)

チーム得点王:アンデルソン・ロペス(12得点)※途中退団

ルヴァン杯:ベスト8

天皇杯:3回戦敗退

胸スポンサー:石屋製菓(菓子メーカー)

ホームスタジアム:札幌ドーム札幌厚別公園競技場(共に北海道札幌市)

 

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満足度→普通

 

ミシャ体制4年目。まぁ、概ね予想通りというか、目標とは別に想定通りの順位で終わったという形ではないでしょうか。とはいえ、得点を量産していたアンデルソン・ロペスが途中退団しながらも極端にペースを落とすこともなく、その中で田中駿汰、高嶺朋樹、金子拓郎の昨季の大卒ルーキートリオも大きく飛躍。更に小柏剛が1月のウズベキスタン戦のメンバーに選ばれるなど、内容面を含めた個々の成長には目を見張るものがあったと思います。

その点で言えば、そもそも10位が札幌にとって「…まぁ、こんなもんじゃない?」みたいな感覚になるくらいまでに引き上げた事自体がここ数年のクラブにとって成功と呼ぶべき成果であり、一時のブーストではなく数年に渡って安定したパフォーマンスを保てているのは素晴らしいの一言に尽きます。Jリーグチェアマン就任報道が出た野々村芳和社長の動向を含め、気になる点はいくつかありますが…クラブとしてのブランド力が着実に付いているのは確かでしょう。来年も期待したいチームの一つですね。

 

 

 

次回は11〜15位編。残留争いに巻き込まれた皆さんの登場です…。

 

 

古畑再放送、イチロー編関西やらなかったんだよな…。

ではでは(´∀`)