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【夏の移籍市場】J1リーグ、ちょっと出場機会を減らしてるような今が狙い目かもしれない今夏の動向が気になる選手20人【後編】

 

 

 

前回に引き続きまして、今回も個人的な注目銘柄と言いますか、ちょっと出場機会を減らしてるような今が狙い目かもしれかい今夏の動向が気になる選手を20名ピックアップしていきたいと思います。

今回はその後編でございます。詳しい企画概要は前編の方をご覧頂けたら…と。

 

 

前半の方にも書きましたが、一応注意点をいくつか。

筆者は記者でも情報通でも内部の人間でも全くありません。皆様と同様、公式のリリースとスポーツ新聞やらが報じるニュースをひたすら待つ立場ですので、例えば既に具体的な報道が出ている場合はそれを参考にもしていますが、あくまでいち個人の考察なので、昨今流行りの"噂"ですらない事は予めご了承ください。

 

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それと……基本的にはファンやサポーターは、自分が応援しているクラブの誰にも出ていってほしくない気持ちを持っています。ここで名前を挙げた選手に対しても「いや、◯◯は必要だから!」「絶対出さないから!」的な気持ちになるのは凄くわかります。ただ、特に夏の移籍は………どれだけファンに愛され、サポーターに信頼され、クラブや監督が必要な戦力として捉えていたとしても、スタメン組に入っていない選手は全員潜在的に退団の可能性がある…というのは見ている側が常に持っておかなくてはならない覚悟だと思います。その上でご覧くださいまし。

 

歴代の印象的な夏の大型補強

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

#11 GK 中村航輔

 

現所属チーム:ポルティモネンセSC

国籍:日本

生年月日:1995年2月27日

これまでの所属チーム:柏レイソルU-18柏レイソル(2013〜2014)→アビスパ福岡(2015)→柏レイソル(2016〜2020)

日本代表通算成績:6試合0得点

現チームでの立ち位置:ベンチ

★2018年ロシアW杯出場

☆2016年リオデジャネイロ五輪出場

 

2020年シーズン終了と共にヨーロッパに挑戦を求めた代表クラスのGK。ただ、ポルティモネンセでは定位置獲得には至らず多くの期間をベンチで過ごし、一方の柏も守護神であるキム・スンギュが退団濃厚という状況になった事で復帰待望論が強く、その可能性も取り沙汰されている。

23歳でロシアW杯メンバーに入った際はカタールW杯の守護神候補として期待されていたが、権田修一の代表返り咲きもあり、森保ジャパンではE-1選手権を除く代表活動から遠ざかっているので、カタールW杯出場を目指すならJリーグ復帰はベターな選択肢だとは思う。一方、ポルティモネンセでは昨季最終節に出場した際のパフォーマンスが高く評価された事からクラブの方が残留に望んでいるとする報道もある。また、柏も今シーズン優勝を狙える位置に付けている現状はおそらく予想外のはずで、無理に中村を呼び戻すよりも、かつて中村をそう育てたように佐々木雅士や松本健太を戦いながら育てていきたいという考えもあるかもしれない。

 

 

 

#12 GK 鈴木彩

 

現所属チーム:浦和レッズ(2021〜)

国籍:日本

生年月日:2002年8月21日

これまでの所属チーム:浦和レッズユース

現チームでの立ち位置:ベンチ

★2021年東京五輪出場

 

パリ五輪世代の選手ながら昨年の東京五輪に最年少メンバーとして選出され、そのポテンシャルは日本代表史上最強GKの座も狙えるのでは?との期待も高まる有望株。実際、昨季は西川周作からレギュラーを奪った時期もあった。

しかし今季は昨季以上に西川が絶対的な存在となっており、鈴木の出番はカップ戦に限られている。その一つである天皇杯も敗退してしまった今、第3GKとして昨季はJ2で40試合に出場した実績を持つ牲川歩見も控えている事を踏まえると……完全移籍はさすがに無いだろうが、他クラブにレンタルで送る選択肢は浦和としても考えの中にあるかもしれない。昨季出場した試合では好パフォーマンスを見せたので、他クラブからしても戦力計算の立つGKとして認識されているはず。

 

 

#13 FW エヴェラウド

 

現所属チーム:鹿島アントラーズ(2020〜)

国籍:ブラジル

生年月日:1991年7月5日

過去に所属した主な所属チーム:グレミオ(2011)→フィゲイレンセ(2014.4〜2015)→アル・ファイサリー(2016〜2017)など

現チームでの立ち位置:ベンチ

 

加入初年度の2020年は18得点を挙げる大活躍を見せ、川崎勢とオルンガ以外では唯一のベストイレブン選出となるなど圧倒的なパフォーマンスを見せた。しかし2021年からは怪我やコンディション問題、上田綺世の台頭もあって不振に陥り、昨季は僅か1得点に終わる。今季も鹿島は上田と鈴木優磨の2トップが絶対的な存在となり、今季から就任したレネ・ヴァイラー監督との戦術的な相性も良いとは言えない。年俸も高額である為、ブラジル復帰報道なんかは少し出たりもしていた。

だが、ここに来て鹿島は上田がベルギーへの移籍で退団を発表。これによりエヴェラウドを取り巻く状況ら大きく変化し、第19節柏戦は途中出場からPKでゴールも決めた。夏の移籍市場で上田クラスの選手を補強するならともかく、そうでないならエヴェラウドを整理として放出する理由は無くなったと考えられる。

 

 

 

#14 MF 安部裕葵

 

現所属チーム:FCバルセロナ

国籍:日本

生年月日:1999年1月28日

これまでの所属チーム:広島県瀬戸内高校

日本代表通算成績:3試合0得点(2019〜)

現チームでの立ち位置:リザーブチーム

コパ・アメリカ2019出場

 

若くして海外移籍を果たした他の選手と比べるとエリート街道を歩んできたキャリアではなかったが、高体連出身選手の育成に定評のある鹿島で1年目から一定の出場機会を得ると、2018年には鹿島のACL制覇に貢献するなどブレイクに成功。2019年には20歳ながら鹿島の10番を背負った。

同時期に久保建英レアル・マドリードに移籍した事もあり、2019年夏にバルサBに加入した際は大きな期待が寄せられていて、実際に出場した試合ではそれなりのインパクトも残した。だがいかんせん負傷が多く、期待された東京五輪も逃しており、心機一転も兼ねて鹿島への復帰を求める声や噂は少なからず出ている。ただ契約は22-23シーズンまで残っているので、本人としても来シーズンを一つの区切りと捉えているかも。

 

 

 

#15 GK 若原智哉

 

現所属チーム:京都サンガFC(2018〜)

国籍:日本

生年月日:1999年12月28日

これまでの所属チーム:京都サンガFC U-18

現チームでの立ち位置:第2〜3GK

 

昨季は負傷離脱した終盤戦を除いて正GKとして活躍。J1昇格に大きく貢献した、若きアカデミー産のGK。「若原がJ1でどこまで通用するのか?」はサンガ側からしても一つのポイントで、万が一若原が厳しそうだった場合の為に正GK候補を一人引っ張ってくるところまでは予想していた人も多いだろう。

ただ、正GKになり得る選手を2人引っ張ってきた事は小さくないサプライズだった。そのうちの一人である上福元直人は日本代表への待望論すら出るほどの活躍を見せ、現状は正GKは上福元で固定されており、ニュージーランド代表のマイケル・ウッドと若原が第2GKを争っている状況で、若原の出場もここまで3試合になっている。若原の場合、第15節横浜FM戦で見せたパフォーマンスが自身のポテンシャルを証明するような活躍だったし、サンガもアカデミー出身の守護神候補としてこのまま第2GKを争う立場の選手で終わらせたくない気持ちはあるはず。それを踏まえると、前述の鈴木同様にレンタルという形で若原を一度外に出す選択肢はあるかもしれない。

また、東京五輪のU-24ニュージーランド代表の正GKを務めたウッドも現在は若原と第2GKを争い、自身の出番はカップ戦に限られているので、ニュージーランドがW杯出場を決めればメンバー入りを狙って移籍する可能性も考えられたので、この企画にリストアップする事も考えていた。だが、ウッドの場合はニュージーランドがW杯行きを逃した事で答えを急ぐ必要は無くなったので、少なくとも今年はサンガで上福元に挑む形になりそう。

 

 

#16 MF 松崎快

 

現所属チーム:浦和レッズ(2022〜)

国籍:日本

生年月日:1997年11月22日

これまでの所属チーム:東洋大学水戸ホーリーホック(2020〜2021)

現チームでの立ち位置:カップ戦要員

 

2020年のプロデビュー以来、水戸での2シーズンで大活躍。度々「J1で見てみたいJ2リーガー」として名前が多く挙げられる中で、今季からは挑戦の場を浦和に移した。

開幕当初は多くの新戦力を迎え入れた浦和の中でも期待値が高く、実際に開幕当初はスタメンでの出場機会もあった。しかしその後は2列目にダヴィド・モーベルグが加入し、FWにも新戦力を補強した事で、FW起用の多かった江坂任も2列目に固定。ジョーカーとしての序列も松尾佑介の方が上位に来ている事もあって、かれを狙い目と捉えるクラブは少なからずいるかも。

 

 

 

#17 DF 野上結貴

 

現所属チーム:サンフレッチェ広島(2016.7〜)

国籍:日本

生年月日:1991年4月20日

これまでの所属チーム:桐蔭横浜大学横浜FC(2012〜2016.7)

現チームでの立ち位置:ベンチ

 

佐々木翔、荒木隼人と鉄壁の3バックを築き、近年の広島の堅守に多大なる貢献をした守備の名手だが、今季は躍進する広島の裏で難しい立場に陥っている。

開幕当初は先発メンバーに名を連ねていたが、第12節鹿島戦からWボランチからアンカーシステムに変更すると、右CBにはこれまでボランチに入っていた塩谷司がポジションを一列下げた事で野上はベンチメンバーとなってしまい、この鹿島戦が圧勝だった事でこのメンバーが固定される形になった。

野津田岳人の出場停止により久々の先発となった第15節G大阪戦では前半で交代の憂き目を見ている。広島も野上を放出候補として扱うつもりは無いだろうが、野上クラスの選手が今の状況になれば、欲しがるクラブは出てくるはず。

 

 

 

#18 MF 中坂勇哉

 

現所属チーム:ヴィッセル神戸(2020〜)

国籍:日本

生年月日:1997年8月5日

これまでの所属チーム:ヴィッセル神戸U-18ヴィッセル神戸(2016〜2018.8)→CFペララーダ(2018.8〜2018.12)→ヴィッセル神戸(2019.1〜2019.8)→京都サンガFC(2019.8〜2019.12)

現チームでの立ち位置:ベンチ

 

神戸ユースが生んだチャンスメーカー。スペインや京都へのレンタル移籍後は伸び悩む時期も続いていたが、三浦淳寛監督が率いた昨季は4-3-1-2システムのトップ下をアンドレス・イニエスタとローテーションする形で任され、チームのACL出場権獲得に大きく貢献した。

しかし今季は開幕から出番が減り、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が就任してからは一層出番は減少傾向にあってベンチ入りもままならず。吉田孝行監督の初陣となった第19節鳥栖戦ではベンチには入ったが、監督交代が中坂にとってどう働くか。状況があまり好転しなければ移籍の可能性も出てくるか。

 

 

#19 FW ディサロ燦シルヴァーノ

 

現所属チーム:清水エスパルス(2021〜)

国籍:日本

生年月日:1996年4月2日

これまでの所属チーム:法政大学→ギラヴァンツ北九州(2019〜2020)

現チームでの立ち位置:カップ戦要員

 

2020年に北九州でブレイクし、その活躍を買われて2021年から清水に移籍。だが昨季は僅か1得点に終わり、今季は開幕から怪我で出遅れる形になってしまった。だが怪我から復帰しても鈴木唯人と怪我から復帰したチアゴサンタナの2トップの壁は厚く、その間にオ・セフンも獲得したことで序列を上げる事も難しくなってきている。

天皇杯ハットトリックを記録するなどカップ戦では存在感を発揮していたが、清水は天皇杯でもルヴァン杯でも既に敗退している。清水は北川航也も復帰が決まっているので、アクシデントでも発生しない限り劇的に出場機会が増える事は考えにくい。ゼ・リカルド監督の就任以降は少し出番を増やしたが、移籍は一つの選択肢にはなってくるだろう。

 

 

 

#20 FW リンコン

 

現所属チーム:ヴィッセル神戸(2021〜)

国籍:ブラジル

生年月日:2000年12月16日

これまでの所属チーム:CRフラメンゴ(2017〜2020)

現チームでの立ち位置:ベンチ

 

名門・フラメンゴ育ちのアタッカーで、世代別ブラジル代表経験の常連メンバーという事もあり、2021年開幕前に高額の移籍金と年俸を費やして獲得に漕ぎ着けたが、昨季は外国人選手枠の都合もあってイニエスタフェルマーレンの欠場時のみメンバーに入る状況が続き、不完全燃焼に終わった。

今季は序盤こそ、FWに怪我人が続出する中で奮闘し、ACLプレーオフではチームを本戦に導くゴールを決めたが、監督交代や大迫勇也武藤嘉紀の復帰を経て出場機会は再び激減。神戸はまだ全てのコンペティションが残っているのでいるに越した事はないが、クラブが夏の新戦力としてステファン・ムゴジャを獲得し、今後の推移次第では昨季のアユブ・マシカのようにチームを去る可能性もある。

 

 

移籍市場はわかんないっピ

ではでは(´∀`)