RK-3はきだめスタジオブログ

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2025年シーズンJ1リーグ補強途中診断 Part3〜新潟 清水 名古屋 京都 G大阪 編〜

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すごく個人的な話ですが今月くっそバタバタしてます。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、2025年シーズンに向けた補強の動きはますます活発化しております。泣き、笑い、各チームに色々な事情と状況がある事でしょう。

 

 

 

という訳で今回は【2025年シーズンJ1リーグ補強途中診断】と題しまして、各チームの現時点での補強を見ていこう…という企画です。全4回更新します。この後にどんな動きがあるのかを含めて注目ですね。

 

※情報は全て2025年1月5日時点のものです。

 

 

第1回→鹿島、浦和、柏、FC東京、東京V

第2回→町田、川崎F、横浜FM、横浜FC、湘南

第3回→新潟、清水、名古屋、京都、G大阪

第4回→C大阪、神戸、岡山、広島、福岡

 

 

2024年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

アルビレックス新潟

 

監督:樹森大介(新任)

昨季の監督:松橋力蔵(3年目)

本拠地:デンカビッグスワンスタジアム(新潟県新潟市)

 

 

【昨季の成績】

J1リーグ:16位(勝点42:10勝12分16敗)

ルヴァン杯:準優勝

天皇杯:3回戦敗退

 

【主な移籍情報】

入団

GK 田代琉我←熊本

DF 森昂大←徳島

MF 新井泰貴←藤枝

MF 落合陸←柏

FW 若月大和←山口

 

退団

GK 小島亨介→柏

DF トーマス・デン→未定

MF 島田譲→未定

MF 松田詠太郎→横浜FM(復帰)

FW 長倉幹樹→浦和

 

そうですね……もうこうなると、一言で言えば「どうなるかわからない」と表現するしかない。わからないという感覚はポジティブな側面もあり、ネガティブな側面でもある。「どっちに転ぶか」という意味では一番注目を集めているクラブかなと。

まず大前提に今オフの選手の抜け方は少し深刻なレベルだったと思います。新潟の場合、主力の退団は毎年起こる出来事ではあったとはいえ、監督も含めてここまで同時に…という事は近年ではあまり無かったように思いますし。一方で、補強に関してはチョイスはすごく面白いんですよ。レンタル復帰組の藤田和輝と矢村健も補強に近い意味を期待できるでしょうし。そこは新潟の巧さがよく見えた補強と言えます。ただ「J1でやれるポテンシャルと実力がある事」と「実際に2025年のJ1でやれるかどうか」はまた別問題で、それは「論理を持つ事」と「それを実践する事」に置き換えた時に監督にも言える。今年の新潟がどういう道筋を歩むかは、今後のJクラブの人事スタンスに影響を与えうると言っても大袈裟ではないかなと。

 

 

 

清水エスパルス

 

監督:秋葉忠宏(3年目)

本拠地:IAIスタジアム日本平(静岡県静岡市)

 

 

【昨季の成績】

J2リーグ:優勝(勝点82:26勝4分8敗)

ルヴァン杯:2回戦敗退

天皇杯:3回戦敗退

 

【主な移籍情報】

入団

DF 羽田健人←大分

MF カピシャーバ←C大阪

MF 弓場将輝←大分

MF 小塚和季←ソウル・イーランド

FW アフメド・アフメドフ←S・ヴァルナ

 

退団

GK 権田修一→未定

DF 原輝綺→名古屋

MF 中村亮太朗→山形

MF 西澤健太→鳥栖

FW ルーカス・ブラガ(復帰)

 

清水の場合はまず昨季はレンタルで獲得した選手が多かったので、それらの選手を買い取れるかどうかが大きなポイントでした。そこで住吉、蓮川、宇野をしっかりと完全移籍に切り替えたところは押さえるべきポイントを押さえたと言えるところでしょう。とりあえず目の前の条件をクリアする…というところでは良い動きだったと思います。

権田はクラブ側から契約満了を提示していたことを踏まえるとクラブとして想定外の退団だったと表現できるのは原くらいでしょう。原に関しては誤算も誤算ではあったでしょうが、その上で個の強さを持ったカピシャーバから弓場のような将来性のあるタレントまで揃えたのはクラブとしては順調なオフと言えるのでは。

 

 

 

名古屋グランパス

 

監督:長谷川健太(4年目)

本拠地:豊田スタジアム(愛知県名古屋市)

 

 

【昨季の成績】

J1リーグ:11位(勝点65:18勝11分9敗)

ルヴァン杯:優勝

天皇杯:2回戦敗退

 

【主な移籍情報】

入団

DF 宮大樹←福岡

DF 佐藤瑶大←浦和

MF 加藤玄←筑波大学

MF 浅野雄也←札幌

MF 原輝綺←清水

 

退団

GK ランゲラック→メルボルン・V

DF 井上詩音→仙台

DF ハ・チャンレ→大田(レンタル)

MF 吉田温紀→愛媛(レンタル)

FW パトリック→金沢

 

名古屋の場合は昨季がインもアウトも大きく動いた一年でしたから、今年は昨年の補強組を再精査しつつ、不足分を追加で補うような…ある意味では去年の時点で2年分の出入りを前提としたような補強だったところはあると思います。逆に言えば昨季ほど大量補強をする必要が無かった分、シュミット・ダニエル(未発表)を獲った上で細谷真大や武藤嘉紀に予算を割けたみたいなところもあったでしょうし、原の獲得なんかはポゼッションという意味というよりも編成的な意味でチームを繋ぐみたいな目的が大きいのかなと。

興味深いのが宮と佐藤の両獲り。昨季は丸山、中谷、藤井が一度に抜けて守備陣が総入れ替えとなった中で、吉田や井上は伸び悩んだ一方で三國が覚醒を果たした。そういう実績を踏まえた上での宮と佐藤というのは、クラブとしてネクスト三國じゃないですが覚醒余地の残っていそうなDFを狙っていたのかなと。

 

 

 

京都サンガFC

 

監督:曺貴裁(5年目)

本拠地:サンガスタジアム by KYOCERA(京都府亀岡市)

 

 

【昨季の成績】

J1リーグ:14位(勝点47:12勝11分15敗)

ルヴァン杯:2回戦敗退

天皇杯:ベスト4

 

【主な移籍情報】

入団

DF 永田倖大←明治大学

DF 須貝英大←鹿島

MF ジョアン・ペドロ←ヴィトーリア(レンタル)

FW 長沢駿←大分

 

退団

DF ルーカス・オリヴェイラクルゼイロ(復帰)

MF 金子大毅→磐田

MF 鈴木冬一→横浜FM

FW 豊川雄太→大宮

FW 宮吉拓実→山口

 

 

補強が少ない事はある程度予想の範疇でしたし、それ自体はサンガにとって必ずしも誤算では無かったと思います。スタメンはある程度終盤戦で固まった感がありましたから、このオフでやるべき事はまずこのスタメンをそのまま来年にも残す事。原と福岡の契約更新のお知らせがまだ来ておらず、特に原はちょっと不安なところもありますが…エリアスの獲得も含めて、最初のミッションはほぼ達成したと言うべきでしょう。ぶっちゃけ、何人かどうなるんだろうと不安だった選手はいたので。

一方で、ここまで準レギュラー格が抜けるとはちょっと想定していませんでしたし、レンタル組の考え方についてはクラブとして考えなければならないところはあるなと。今季はスタメンを残した上で、やれる事の拡張や手数を増やす事が求められたオフで須貝や長沢はそれにあたる選手ではありますが、選手層の底上げの観点ではちょっと悩ましいところがあって、2番目のフェーズに関してはギリギリまで進める必要がある部分かなと。

 

 

 

ガンバ大阪

 

監督:ダニエル・ポヤトス(3年目)

本拠地:パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)

 

 

【昨季の成績】

J1リーグ:4位(勝点66:18勝12分8敗)

ルヴァン杯:2回戦敗退

天皇杯:準優勝

 

【主な移籍情報】

入団

DF 佐々木将悟←千葉

MF 名和田我空←神村学園

FW 南野遥海←栃木(復帰)

FW 唐山翔自←熊本(復帰)

 

退団

GK 石川慧→甲府

MF 福田湧矢→東京V

 

 

名古屋の項目で書いた事の繰り返しになりますが、むしろ去年が2年分の補強だった…という表現は名古屋よりガンバの方が当てはまると思います。ここに来て奥抜侃志の獲得報道が出た以外は、新人と復帰組を除けば獲得選手は佐々木だけでしたし、逆に退団は昨季にいた選手に限定すれば石川と福田だけ。編成自体は2024年シーズンが開幕している時点で大体完了しているので、後は不足分を足す…というスタンスはフロントも持っていると思いますし、同時にガンバと神戸は陣容が固まっているというところで、他所の選手からしたら行きにくい場所になっている側面はあるように思います。

個人的に、前線に関してはむしろ使えるタレントは多いので緊急的に獲得する必要はないとは考えています。南野と唐山を復帰させたなら、ポヤトスの求める9番は一度林大地を待ってからでも良いようには思いますし、動きの少ない今オフのガンバを「出遅れている」とは捉えていません。ただ守備陣に関しては今のレギュラー陣に依存し過ぎている部分があるので、そこの手当ては佐々木だけでは心許ないのが素直な感想ではありますね。

 

Part4 C大阪神戸岡山広島福岡編につづく

 

 

ではでは(´∀`)