ガンバのチケット全然取れねえ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会4回戦、京都サンガFCvs浦和レッズの一戦です!
さぁ、天皇杯はベスト16までやってきました!天皇杯は実質的なベスト16となる4回戦が終わった時点で一区切りとなり、準々決勝以降は再抽選となります。ですので、ある意味でこの試合はこのブロックの決勝戦とも言えますね。
サンガが天皇杯で勝利したのは2016年大会以来。4回戦進出ともなるとそれは実に準優勝を果たした2011年大会以来となります。初戦ではなく、満を持してJ1でもトップクラスの相手と戦えるのはサンガが勝ち進んだからこそ掴み取った特権。今日、この舞台で浦和というチームと戦えるのは初戦でたまたまぶつかる事とはまるで意味が違うはずです。ターンオーバーや試合までの間に降り注いだ大雨の影響でイレギュラーな要素は多いですが、それでも今のサンガにとってはJ1やJ2のくくりとは違う立ち位置を知る貴重な試合であり、今季や近い将来のサンガにとっても意味を孕ませる事のできる試合とも言えるでしょう。
舞台は西京極。歴史は沁みたこの地で11年ぶりに再会する浦和との一戦はどのような結末を迎えるのでしょうか。両チームスタメンです。
サンガ……というか曹貴裁監督は湘南時代からカップ戦では大幅にメンバーを入れ替えてくる傾向があるので、サンガはターンオーバーを実施してきました。直近の試合である町田戦から継続してスタメン出場となったのは福岡慎平と中川寛斗の2人のみとなっており、普段はWGでの起用が多い中野克哉はインサイドハーフとして先発です。
逆に浦和は新戦力が多く加わったので、ベストに近いというよりはその辺りのフィットをスムーズに進める事やオプションの増加も睨んだスタメンと言えるでしょうか。土曜日の鳥栖戦からのスタメン変更は西大伍のところを宇賀神友弥に、田中達也のところを関根貴大に替えた2ヶ所のみで、今夏屈指の大型移籍となった酒井宏樹や江坂任も先発に名を連ねています。
今季のサンガは浦和から移籍してきた選手が多く、今日のベンチ入りメンバーでは李忠成、荻原拓也がそれに該当します。李は言うまでもなく浦和でのタイトル獲得にも貢献した選手ですし、荻原に関してはサンガにはレンタル移籍の立場なので正式な所属は今も浦和です。また、曹監督は浦和OBの一人でもあり、サンガの監督就任前には浦和が監督候補としてリストアップしていた…なんて話があったような因縁も。
サンガはクラブ創立25周年となった2019年シーズンを最後に当スタジアムからサンガスタジアム by Kyoceraに移転。それ以降リーグ戦の開催こそありませんが、今季の天皇杯は2回戦の今治戦に続いて2試合目の開催となります。2022年にはワールドマスターズゲームズが関西で開催される予定になっていますが、西京極では陸上などの競技のみならず開会式の会場として使用される予定です。ちなみに、2008年大阪オリンピック構想が実現していた場合はサッカーの予定会場の一つでした。
サンガvs浦和の対決は11年ぶり。2010年第31節、そこから長く続く事となるサンガのJ2生活を確定させたのが他ならぬ浦和でした。西京極での浦和戦となると2010年7月の第15節以来。秋田豊監督の初陣を浦和が0-4でボコボコにした試合でしたが、宇賀神友弥にとってはこの試合の4点目がプロ初ゴールとなっています。2008年にJ1に上がったサンガがナビスコ杯で浦和と壮絶な撃ち合いを演じてJ1で戦う自信をつけた試合(観にいってた)や、2009年にサンガのJ1残留とJ1通算100勝を決めた試合(観に行けてない)とか、色々と思い出はありますね…。
本日は現地観戦!スポーツ観戦日記は後日更新しますね。…まだ今治戦も町田戦も書いてなかった…!
大前提として、今日の試合はグラウンドコンディションの問題がありました。試合中に雨が降る事こそ無かったものの、皆様もニュースや実体験でご存知の通り…ここ数日の西日本は8月15日を除いてはほぼ毎日土砂降り。その影響もあって、今日のピッチはボールを蹴るたびに水飛沫が上がるという状態での試合進行を余儀なくされていて、サンガがファストアタックを試みてもボールがなかなか進まない現状がありました。
そうこうしているうちに地力の差というよりも個々の能力の差で浦和が押し始めてきます。迎えた15分、大久保智明の左からのコーナーキックを岩波拓也がヘッド。しかしGK清水圭介の弾いたボールが三沢直人に当たってしまう少しアンラッキーな形になってしまい、サンガにとっては重くのしかかる先制点を奪われてしまいます。
前半のサンガがそれなりに前に押し込めたのはせいせまい最初の5分くらいなもので、その後は完全に浦和のペース。浦和は浦和で、決定的なシーン自体は32分に江坂のクロスを槙野智章が合わせてGK清水に防がれたシーンくらいだったとはいえ、わかりやすく浦和に試合を支配される展開が続いていて、大局よりも局面局面の展開で浦和の優位性がかなり出ていました。シュート0本というスタッツが物語る通り、前半のサンガはほぼ何もできないまま後半に向かいます。
後半に入ると完全にラインを下げられていた前半とは異なり、サンガの最終ラインの高さは意図的に高くするように心がけていた事で、プレーエリアは浦和を押し返せるようになっていました。しかし前線の深さが足りなかった結果、その状態で酒井・岩波・槙野・宇賀神の実績と実力を兼ねた4バックと対峙するハードルは高く、ラインが高くなった事で浦和のカウンターの機会が増えていきました。
その状況を利用した浦和は度々浦和の右サイドを最近は明本考浩や関根貴大が突破。度々サンガの右サイドを打開してシュートまで持ち込む場面を作っていきます。この流れを加速するべく、浦和は65分に田中達也を投入。一方のサンガも62分に川﨑颯太とイスマイラ、69分に曽根田穣、80分に荻原拓也と松田天馬をピッチに送り込み、最後の攻勢に出ます。
イスマイラの投入はサンガの攻撃に深みを持たせて、彼の存在が浦和の最終ラインを押し下げる役割を果たした事で他の選手の攻撃スペースも広がり、ラスト15分くらいはサンガも迫力のある攻撃を見せる事が出来ました。しかし87分の荒木大吾のシュートは岩波のブロックに阻まれ、アディショナルタイムのイスマイラのシュートはサイドネット。最後に意地と可能性は見せたサンガでしたが、前半の1点が重くのしかかり……ベスト8進出とジャイキリを成し遂げる事は叶いませんでした。
あんまりポジティブポジティブに言いたくはないですが、相手が浦和だった事、サンガがターンオーバー気味なメンバーだった事、そして今日のグラウンドコンディションの事を思えば……今日に関しては出来なかった事よりも出来たことを考えてもいいのかな、とは見ていて思いました。というのも、やはりそれだけ日本でもトップクラスの選手を揃えた浦和とはチームという以上に個々でのクオリティが近すぎたところはあると思います。特にあの4バックですよね。終盤にサンガが見せた攻撃は可能性を感じ、浦和サイドをヒヤッとさせるには十分だったとは思いますが、それでもあの4枚は最後まで飾れなかった。最後のイスマイラのシーンにしても一番確率の高いシュートコースは槙野にしっかり消されてましたし…。
何より、浦和が今日くらいのテンションで来てくれたのは新戦力をフィットさせたかったのもあるかもしれませんが、4回戦で戦えたから…という部分はあると思います。J1クラブにとって天皇杯2〜3回戦は完全ターンオーバーが常ですが、4回戦あたりからは…特に来季のACLを目論むチームなんかは本気度を上げてきます。もし仮に2回戦で浦和とやっていたら浦和のテンションはもう少し違ったと思いますし、負けた時に得られるものはかなり少なかったでしょう。そういう意味では試合前のところでも書いたように、今日の試合と経験は4回戦まで勝ち進んだからこそ得られた学びだったように思います。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
天皇杯3回戦
天皇杯ラウンド16(4回戦)
ベスト8進出チーム
セレッソ大阪(4大会ぶり)
浦和レッズ(3大会ぶり)
名古屋グランパス(7大会ぶり)
大分トリニータ(2大会ぶり)
川崎フロンターレ(2大会連続)
鹿島アントラーズ(2大会ぶり)
ジュビロ磐田(2大会ぶり)
今日の雲すごい3Dだった。
ではでは(´∀`)