あれはもう16年前ですか。
家族旅行に赴いた先、その朝に見た新聞。
サンガを応援して初めて迎えるJ1リーグ、当時の私は小学2年が3年になる頃、目の前に広がる衝撃のスポーツ欄の文字。
あれ以来、サンガファンの私にとって【川崎フロンターレ】とやらはちょっとしたトラウマみたいなものになりまして。
そしていつの間にか川崎フロンターレとやらは、Jリーグ全体にとっておっそろしい集団と化しまして。しかし結果的にそれはJクラブにとって、「打倒川崎」を目標として成立させるに至ったのです。
……えー、実際の試合から5ヶ月の年月を経てお送りするクレイジーガバガバ更新スケジュールでお届けしておりますが、本日のスポーツ観戦日記は2022年5月29日にサンガスタジアム by Kyoceraで行われた明治安田生命J1リーグ第16節 京都サンガFCvs川崎フロンターレの観戦日記でございます。
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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前の日、散々飲んだ挙句ボウリングで筋肉痛を考えた中、しかもUEFAチャンピオンズリーグ決勝を見てしまったおかげで寝不足という我ながら酷すぎるコンディション調整の中でサンガスタジアムに降り立ちました。
アアアアア暑い!!!!
暑い。
溶ける。
倒れる。
飲んだ。
寝不足。
筋肉痛。
暑い。
私としてはなかなか過酷な自業自得コンディションです。
ただ、サンガが王者に立ち向かっていくこの構図……というか、川崎のような相手と戦えるようなステージに戻ってきた事実への背中を押され、今日もまた亀岡駅の地に足を踏み入れました。
しかしてこの時、サンガは大ブーストの4月から一転、4月29日の第10節福岡戦に敗れて以降は7試合で3分4敗。5月未勝利。なかなかしんどい状態でした。川崎も前の試合で湘南にまさかの0-4で敗れており、なかなか過去2シーズンとは違って萎え切らない状況だったながらも、そこはやっぱり川崎…。川崎と戦うドキドキ感はやっぱりありましたよね。しかし暑い。まぁ暑い。この試合の前のホームゲームになる第13節清水戦も観に行ってて、この日も大概暑かったですけど…この日はもうその次元を越していらっしゃった…。
……ちなみに、福岡戦の観戦日記も完全に放置しちゃってたので、放置してしまってた試合はどこかでまとめてやります…(ガンバも1試合完全に放置しちゃってる)
で、着弾。
この日は訳あって、アウェイゴール裏側のホーム指定席でした。
周りめっちゃ川崎。
いやまぁ、ガンバ戦行った時にほぼガンバに侵食されてましたし、なんとなく覚悟はしていましたが、でもガンバとかより物理的に遠いし…って思っていたら覚悟の想像以上に川崎川崎川崎でした。まぁ、多分川崎クラスなら普通に京都にも川崎ファンいそうですけど。
なんなら、西京極の時って、私結構アウェイサイドのゴール裏ホーム席お気に入りだったんですよ。自由席でくっそまったり出来るというか、なんならあのゾーンのこと「ピクニックシート」って呼んでましたからね。凄いところに来たもんだ……(何目線)。
ミキを拝んで試合開始。
序盤はガッツリ川崎に押されていたんですけど、徐々にサンガも押し返せるようになっていきました。5月はほとんど勝てていなかっただけに難しいかな〜…と思った部分はありましたけど、押し返せるようになってからは両サイドの白井康介や荻原拓也のところで結構前に押し出せるようになっていて。
目の前で荻原vs山根視来のマッチアップを見れたのはなかなか見応えがあって面白かったです(写真は思いっきり小林悠だけど)。
あ、試合のスポーツ的なところはマッチレビューの方をご覧くださいまし。
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前半からその傾向はありましたが、後半は特に一進一退感があったんですよ。この辺りから川崎相手によーやっとるやんけ!的な感じになってきてたんですね私も。酒酔い、酷暑、熱戦。
そしたら60分に遂に歓喜の瞬間が訪れる訳ですよ。誰が決めようがオウンゴールだろうが、12年間潜伏し続けた京都サンガFCが、遂に絶対王者のゴールをこじ開けて…。
そしたら来る訳ですよ。
KINGが。
この日が地元凱旋だったKINGが。
長岡京SSの伝説が。
KING降臨。
佐々木旭の超絶クリアでどうにかされてしまった超決定機を逃してからは、やっぱり圧倒的なパワーを持つ川崎さんが猛攻を仕掛けてくる訳ですよ。
もう心臓止まりそうでしたよ。この時。
ましてや川崎目の前に攻めて来るんだもん。
ラストワンプレーの小林悠のアレの時、なんなら心臓止まったもん。ほぼ二日酔いだぞこの日。
勝った。
川崎に。
勝っちゃった。
なんというか、感慨深さが強かったですね…この勝利は。
結果的に今年はマリノスが優勝しそうになってますけど、例えば曺貴裁監督が就任した時に言っていたように、川崎はいつしか色々なクラブにとって「倒すべき敵」「目指すべき指標」として定着するほどのチームになっていた訳ですよ。その川崎に、終盤以外は結構打ち合って勝てたってのは…ね。非常に胸が熱くなるものがありまして。後々ハイライトを見た時に、小林のシュートの時に崩れ落ちる鬼木達監督なんて、あの光景はなかなか見られるものでもなかったというか。いつか見た2-7のショックも、16年の時を経てスッと落ちたような気がします。
さぁ、いよいよ川崎との再戦です。…当初の予定からは2ヶ月遅れる結果になりましたが。図らずも川崎にとっては優勝争い、サンガは残留争いにおける超重要すぎる局面になってきて。
サンガにとっては大事なのは言うまでもないとして、歴史的に重い試合になってくると思うんですよ。もしここで川崎にシーズンダブルができたとすれば、それは勝点上の意味に留まらず、歴史の一部に留まらない意義を得られるはずです。そうしていくことで次の扉は開き、次のステージへと向かうことが出来る……サンガの次なるステップとして、2022年は残留して初めて成立するものです。
超えるべき壁を崩すこと、サンガが今年に留まらず、来年以降……さすがに来年川崎のようになるのは不可能だとしても、ゆくゆくそういう軌跡を歩む歴史のターニングポイントのような試合になることを期待しています。
マジで暑かったからねこの日。
ではでは(´∀`)