【いつもは別々で更新しているマッチレビューと観戦日記ですが、今回は更新自体がちょっと遅れた事、未執筆の観戦日記が溜まりすぎている事、そして実験的な意味も込めて一つにまとめていました!よろしくお願いします!】
ブラジル戦のチケット取ったやつ前世でどんな善行積んだんだよ
どーもこんばんは
ブラジル戦のチケット取れたやつってなんなん?前世でどんな善行積んだん?元寇の時に風でも吹かせたん?
— R (@blueblack_gblue) 2022年5月14日
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第13節、京都サンガFCvs清水エスパルスの一戦です!
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開幕戦の勝利の後で4戦未勝利。しかし第6節神戸戦から今度は4戦無敗かと思いきや、今度は第10節福岡戦から3戦未勝利……12試合を終えて4勝4分4敗という全くのイーブンとなった数字は昇格組の序盤戦としては上出来と表現できると同時に、微妙な波も感じているのは確かです。前節札幌戦では後半開始早々に失点すると、そこからは攻め手に欠ける形で敗戦…サンガにとっては開幕当初とは少し違う意味で、J1の苦味と難しさを味わっている時期かもしれません。
対する清水は清水で、J1の中でも有数の選手層を持ちながら絶賛伸び悩み中。4月は特に5試合中4試合が引き分けるなど、勝ち切れない試合が続いて残留争いに巻き込まれつつあります。30回目の5月15日を明日に控えるJリーグをオリジナル10として牽引した清水にとっては、ここで昇格組を叩く事で歴史の挽回を図りたいところ。サンガからすれば、不調と呼ばれる前に再浮上を果たしたいところです。
両チームスタメンです。
サンガは前節札幌戦からスタメンを3人変更。川﨑颯太が第9節柏戦以来、武富孝介が第6節神戸戦以来の復帰を果たし、武富の復帰と共に松田天馬も左WGからインサイドハーフにポジションを戻しています。また、今季初先発となる荒木大吾は本職とは異なる左SBでの出場。左SBでの先発が続いていた麻田将吾は本職のCBに戻りました。
清水は前節川崎戦からメンバーを1人だけ変更。右MFのポジションに、第11節湘南戦から復帰したカルリーニョス・ジュニオが今季初スタメンを飾っています。サンガは川﨑颯太や山田楓喜、清水は鈴木唯人に松岡大起といったパリ五輪世代の注目株の対決にも注目です。
本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。エスパルスさんサンガスタジアムお初にお目にかかりますね。
…という訳でこの日は現地観戦です。
観戦日記予報雨だったのにクソ暑い…。
いつもは観戦日記とマッチレビューは別で書いているんですけど、今回はちょっと併せて書いてみたいと思います。…いや、溜まってるのよ。観戦日記。まださ、セレッソ戦と神戸戦と福岡戦、あとガンバの湘南戦が残ってて…というブログ事情はさておき。行って参りましたサンガスタジアム。
…いや、ね、実は私この日、清水ファンの友人と試合観にいったんですよ。
だから清水側のバックスタンドでチケット取ったんですよね。彼もエスパルス近い方が嬉しかろうと思って。
周りまさかの清水サポだらけ。
いやはや困ったぞ。これじゃあ点入った時に、気を遣いながら喜ばなきゃなんないのワシの方やないか。
そして今日も元気にホイホイ小籠包クラブを実施(厳密にはハーフタイムだけど)。「新しいの作るから5分くらい待ってちょ」という事になったので後半開始には間に合いませんでしたが、出来立てはクソ美味かったです。
そういえば今季のサンガのホームゲームで、晴れの日のデイゲームって多分初めてですよね。なんかすっごい…曇りとか雨ばっかりだったイメージ。
さて、試合というか、マッチレビューに戻ります。
頼むぞサンガ、チケットぴあにアクセスすら出来なかった俺に勝点3をくれ。
頼むぞサンガ、チケットJFA、発売前から入れないじゃないか。俺に勝点3をくれ。
試合は序盤からかなり強度の高い激しい立ち上がりとなりました。2分に鈴木唯人がこの試合のオープニングシュートを放つと、10分には今度はサンガが武田将平のデザインされたセットプレーから荒木がミドルシュート。清水は15分に山原怜音のクロスにカルリーニョスが落としたところをチアゴ・サンタナがミドルを放つと、21分には宮本航汰のロングボールを受けた片山瑛一のクロスにカルリーニョスが頭で合わせますが、これはGK上福元直人のセーブで阻みます。
サンガにしても清水にしても、今日は中盤での激しいプレッシングと、そこからの素早い攻撃を両チームとも徹底しており、特に清水のWボランチとサンガの中盤、特に松田&川﨑の潰し合いはかなり激しくなっていきました。それと同時に今日のサンガは、WBでのプレーはよくしていると言っても基本的には攻撃的MFである荒木を左SBに使っていた事もあって、その起用に於ける旨みと痛みは両方出ていました。
26分にはその荒木がグラウンダーのクロスを入れるとピーター・ウタカがワントラップからシュート。しかし今度はGK権田修一が阻止。
やや清水ペースというか、どちらかといえば清水の方がチャンスに直結するシーンが多い中でサンガもチャンスを作ります。38分にはロングカウンター気味にウタカがドリブルで独走し、最後はフォローに入った武富にパス。武富はGKと1対1の場面を迎えますが、ここも権田がビッグセーブで阻止。前半は0-0で終えます。
雨予報とは打って変わってかなり日差しが強く、そして何より暑くなっていたこの試合。その事による体力的な影響はサンガにとって、プレスの強度はさほど落ちなかったし、セカンドボールの回収は出来ていたものの、その次のパスがなかなか繋がらなくなる形で表れていきました。それでも56分には宮本のアーリークロスがリフレクションを起こしてサンタナとGK上福元が1対1の構図になる大ピンチが訪れるも、上福元が上手くプレッシャーを与えた事でシュートはミートせず。
サンガは61分に川﨑を下げて井上黎生人をアンカーに、荒木を下げて本多勇喜を左SBに入れてバタついたながらを落ち着かせようと試み、73分には宮吉拓実を下げて山田楓喜を投入。対する清水も69分にブラジル人3人を代えて松岡大起、オ・セフン、神谷優太を同時に投入して勝負に出ます。76分、果敢なプレスでサンガのミスパスを誘うとハーフェーラインからダイレクトで絶妙なスルーパスを送り、鈴木唯人が抜け出してこの日最大のピンチ到来。しかしなんとか戻ってきた麻田のナイスカバーで難を逃れます。
清水も少し疲労が見えてきたのか、77分に鈴木唯人を下げてベンジャミン・コロリを投入した辺りからは比較的にシンプルにオ・セフンに当てて二次攻撃を狙う形を模索します。そしてアディショナルタイムになると壮絶な展開が待っていました。
口火を切ったのは清水。89分にパスカットから前線の神谷まで持っていくと神谷の横パスに白崎凌兵がシュートを放つもGKの正面。ここから怒涛のカウンターゲームが始まります。93分には右からのクロスがエリア内でルーズボールの応酬になり、最後は井上がハーフボレー気味に左足を振り抜くも枠の上。サンガにとって最大のチャンスは94分、井上がルーズボールを収めると、このボールを受けた武田のロングスルーパスにウタカが反応。右に開いたウタカのパスをインナーラップしてきた山田が見事なファーストトラップでDFを振り切ってゴール…かとスタンドにいる多くの人間が確信しましたが、そこに立ちはだかったのは日本代表・権田修一……。
完全にカウンターの応酬。ピンボールでも見ているかのように壮絶なオープンゲームとなったアディショナルタイムの最後にはやはりカウンターから神谷が強烈なミドルを放ちますが、今度は上福元が横っ飛びキャッチで阻止。お互いがまるで強度で殴り続けたような壮絶な死闘は、両GKの奮闘もあって0-0で幕を閉じました。
試合後に曺貴裁監督が「(良い意味で) 疲れました」と語っていましたが、まぁ…この試合を表す言葉としてはそれが一番しっくりきたかな、という印象です。後半は特に、お互いのパスが繋がりにくくなる粗さが多少見える場面もありましたけど、結果的にそれが両者共に90分間強度を落とさなかった事、最後までフルパワーで戦い抜いた事実を色濃く浮かばせた感じはありました。サンガにしても清水にしても勝点3を取れるチャンスはいくらでもあったと思っているでしょうし、同時に勝点1を拾えた感覚もあるでしょう。お互いにとってある程度満足な、ポジティブな余韻では終えられるドローだったんじゃないでしょうか。よく「最後の一歩を出せるかどうか」みたいなフレーズが使われますけど、鈴木唯人を止めた麻田のディフェンスなんてまさにそれを体現するものでしたし。
そしてなんと言っても…やっぱり両GKの奮闘ですよね。あれは見事という他なかった。サンガがちょっと劣勢になった時間は上福元が容赦なく立ちはだかりましたし、逆に最後…武田のパスもウタカのチャンスメイクも山田のインナーラップも完璧でした。山田に至っては、その後の立田悠悟を一撃で振り切ったファーストタッチは称賛するしかないトラップでしたし、シュートも決して雑なショットなんかじゃなかった。でも……。代表戦の時のTwitterとか見てると、結構「権田懐疑論」とか出てくるじゃないですか。いや、アイツやっぱすげぇよ…と思うには十分すぎるセーブでしたね…。
試合後…前述のように、バックスタンドの清水側、もうガッツリオレンジ、ほぼオレンジ、まーーーオレンジだったんですよ。なので清水の選手がこっちに来てくれました。
…何気に2018年第2節の神戸vs清水を現地で観たので、立田へのロマンはまだ捨ててないです(ガンバレ)。
試合後はちょっと一服。
サンガスタジアムあるあるなんですよね。片側はもう、駅だイオンだなんだで街街街してるけど、もう反対側は山・田・山・田・山・田。ガキ使より今夜が山田です。そこにこう、ぽつんと都会の象徴みたいなスターバックスさんがドカンと建ってるの、不思議な感じというか、逆に雰囲気あるというか…ね。
ベンティーサイズのブラックコーヒーを一気飲みしたら友達に若干引かれながらこの日のサッカーの冒険は幕を閉じました。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
今節の分は下記の柏レイソルvsガンバ大阪戦のマッチレビューの最後に記載しています↓
次の日昼寝したらヴィクトリアマイル見逃しました。
ではでは(´∀`)