G・BLUE〜ブログとは名ばかりのものではありますが...ブログ。〜

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いつか描く未来の為に〜明治安田生命J1リーグ第26節(延期分) 京都サンガFCvs横浜F・マリノス スポーツ観戦日記〜

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いよいよ最終節ですね。

"サンガの2022年"に関しては、追々総括ブログを書いていく予定なのでそこをここでガッツリ掘っていくつもりではありませんが、一言で言えば今年のサンガは「SAdventure」というスローガン通りの冒険のようなシーズンだったように思います。

見方は色々あるでしょう。結局は残留争いを強いられている現実もあるし、一方で昇格組という立場としては、今現在の時点でも当初の予想と比較しても健闘していると考えるべき見方もある。その辺の評価も含めて、シーズン終了後に複数回に分けて更新していけたらな…と思っております。実際問題、残留出来るかどうかによって、どういうスタンス、どういう切り口で書くかは少なからず変わってくるでしょうし。

 

 

 

とりあえず今日は最終節を前にした不安と希望という意味で、ある意味で今季のサンガを象徴する試合だったと個人的に思っている試合を上手いこと現地で観れていたので、その試合のスポーツ観戦日記を書いていきたいと思います。

本日の観戦日記は2022年9月14日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われた明治安田生命J1リーグ第26節(延期分) 京都サンガFCvs横浜F・マリノスの一戦です。

 

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。


 

 

 

この試合は元々8月19〜21日の間に開催される予定だったんですけど、マリノスACLの兼ね合いもあってこの日に飛んでいました。

 

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サンガにとってはリミテッドユニフォームを着用したホーム3連戦の最終戦。その3試合というのも、まず神戸戦がまさしく会心の出来としか言いようがない勝利で、その後の鹿島戦でも勝点1はもぎ取ってきた。

そんな中でのマリノス戦……言うまでもなくこいつらJ1首位ですよ。サンガにとっては遠く離れた相手で、思い返せば5月…GK若原智哉の奮闘でどうにかなんとか頑張ったけど、それでも0-2で敗れるというスコア以上の実力差を見せられたというよりぶつけられたような試合で。そこからサンガはどれだけ成長出来ているんだろう、みたいな背景での試合でした。

 

それにしてもマリノスサポーターさぁ。

この日、平日ナイターだぜ?

 

 

かめきた広場、マリノスサポーターばっかりやないか…。

 

 

 

そんなこんなで着弾。

 

 

映えますねぇ…夜のサンガスタジアム。

段階的に照明が消えていくのがなかなか。

近年は色んなクラブが照明演出執り入れてますけど、どこも雰囲気あっていいなあと思う次第です。西京極だとこういうこと出来ないもんね…。

 

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試合開始。

スポーツ的な話に関してはマッチレビューの方をご覧くださいませ↓

 

良いゲームはしてたんですよ。全体的に。

ただ、なかなかやっぱり最後の詰めのところでこじ開け切れなくて。むしろ、試合のペースとしてはサンガペースではあったんですけど、マリノスの方が一度マイボールにした時に確実にフィニッシュまで持ち込んでいた。それが入るか入らないかは別としても、マリノスは攻撃を完結させていました。

結局、前半はセットプレーの失点でビハインドを負う事に。

 

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後半も早い段階でやられてしまい、スコアは0-2。

 

でもそこからのサンガの追い上げは凄かったんですよ。決定機は何度もあったし、1点差には追い上げた。この試合の後、曺貴裁監督が涙を見せたりもしていましたが、少なくともサンガの猛攻は見ているサンガファンを熱くさせるだけのエナジーを感じさせるものでした。

 

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ただ結果はあと一歩及ばず、1-2で敗戦…。

暖かさの残る過ごしやすい9月の夜、マリノスにぶつけたパッションは結果にはなりませんでした。

 

 

 

この試合って、今年のサンガを凄く象徴する試合だったなって思うんですよね。それは良い意味でも悪い意味でも。

今年のサンガは曺監督の下、昨季から同じベースコンセプトの下でやっている事もあって、組織的な完成度はJ1の中でもそこそこなレベルにいると思うんですよ。このマリノス戦も、少なくともやり合えた。今年のサンガは川崎にも勝てたし、戦力でサンガの遥か上を行く浦和や神戸にも勝てた。上位のセレッソにも負けなかった。一般的に考えてサンガよりも上に位置するようなチーム相手でも一定の結果を、それも手応えのある試合内容で出す事が出来る……それは間違いなくサンガの強みでした。

ただ、一方で最後のところを個で剥がすところには欠けていた。このマリノス戦は前者のサンガの強みを最大限に出せた戦いが出来た上で、後者のネックでやられてしまった。逆に言えば、そこに絶対的なストロングが無いところで、むしろサンガが勝てそうな相手でもコロっと負けてしまうリスクがある。サンガが調子が良かった時はピーター・ウタカという明確なストロングがあった事で色んな部分がうまく回っていたのですが、ウタカのフォームが落ちてからはこの特徴が顕著になったように映りました。

 

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最終節の磐田戦、サンガにとっては絶対に勝たねばならない試合である事は言うまでもありません。このまま終わればサンガは16位。プレーオフでの戦いを強いられる事になります。15位になれる可能性もあれば、17位に落ちる可能性もある。それはどちらも現実的な可能性として。

そしてそれも諸々全て込みで、サンガにとって試される試合です。正直なところ、12年ぶりのJ1という背景だとか、戦前の予想だとか…そういうところから総合的に考えれば、仮に土曜日が終わった時に待っている結末が望まぬ未来だったとしても、サンガにとって"降格"という結果はさほど失敗だとは思いません。むしろ、その観点で言えばここまで粘った事の健闘すらフォーカスしてもいいかもしれない。今年のサンガのSAdventure──冒険には間違いなく価値があった。今年がどんな結果に終わったとしても、それだけは否定する事はないし、否定されるべきでもないと思っています。

ただこの試合で、内容的にサンガに押され、疲労も蓄積している中で、最後は個で殴るようにしてサンガを叩いたマリノスは優勝を懸けた試合を戦う訳で。これからサンガがいつか横浜クラスのチームになっていきたいのであれば残留しなければならない。今年の冒険を思い出で終わらせる訳にはいかない。これからサンガが本当に"J1のチーム"になるのであれば、残留して今年の軌跡を貯蓄として来年に繋げなければならない……。今年サンガが残留出来るかどうかは、このチームが未来図を描けるかどうかに直結します。

 

 

 

今年の残留も、来年のカテゴリーも、その先の未来も………その全てを試される。それは結果も未来も。

16:00頃には導き出されるその運命に、サンガはどの配役で佇んでいるのか。いつか描く未来の為に、サンガは何としても屍を越えるほどの覚悟でこの試合を戦わねばなりません。さぁ、冒険を冒険で終わらせない為の最終決戦です!

 

 

12年ぶりだもんな…。

ではでは(´∀`)