大晦日なに見るかしら
どーもこんばんは
さてさて、2024年が終わろうとしています。
2024年という年は京都サンガFCがクラブ創立30周年を迎える記念すべき一年でした。その一年は実に激動のシーズンとなった訳ですが、このクラブの30年の歴史にとって未踏の地である「4年目のJ1」で31年目を迎えられる事を嬉しく思います。
で、今回。当ブログでは京都サンガFC30周年を記念して、その歴史や思い出、名選手を振り返るような記事をいくつか出してきました。
そういうアニバーサリー企画も今回でオーラスでございます。大晦日を彩るという事で今回は名勝負選!2回に分けて「サンガの歴史を大きく変えた勝利ベスト30」を独断と偏見でランキングにしていきます!
【京都サンガFC 30周年企画ブログのまとめページはこちら!随時色々と更新しております。】
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【オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。】
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ではまず、11位〜30位を一気にドーンといきましょう。
第30位 2021年J2第15節 新潟0-1京都@デンカS(2021年5月23日)[得点者:川﨑颯太]
第29位 1999年2nd第5節 京都3-1神戸@西京極(1999年8月28日)[得点者:三浦知良②、藤吉信次]
第28位 2011年J2第6節延期分 京都4-0札幌@西京極(2011年10月19日)[得点者:工藤浩平、中村充孝②、久保裕也]
第27位 2005年J2第1節 水戸2-3京都@笠松(2005年3月5日)[得点者:パウリーニョ、田原豊、アレモン]
第26位 2008年J1第2節 京都2-1大宮@西京極(2008年3月16日)[得点者:柳沢敦、渡邉大剛]
第25位 2000年2nd第14節 京都3-2V川崎@西京極(2000年11月23日)[得点者:三浦知良③]
第24位 2001年J2第41節 新潟2-3京都@新潟ス(2001年11月3日)[得点者:黒部光昭、上野優作、 安孝錬]
第23位 2008年J1第17節 京都2-1鹿島@西京極(2008年7月16日)[得点者:柳沢敦、佐藤勇人]
第22位 2018年J2第35節 熊本0-4京都@えがおS(2018年9月30日)[得点者:本多勇喜、闘莉王②、小屋松知哉]
第21位 2015年J2第24節 京都1-0C大阪@西京極(2015年7月18日)[得点者:伊藤優汰]
第20位 2024年J1第35節 広島0-1京都@Eピース(2024年11月3日)[得点者:平戸太貴]
第19位 2009年J1第33節 京都1-0浦和@西京極(2009年11月28日)[得点者:中山博貴]
第18位 2011年天皇杯準決勝 鹿島0-1京都@丸亀(2011年12月17日)[得点者:宮吉拓実]
第17位 2005年J2第35節 京都3-1水戸@西京極(2005年10月22日)[得点者:パウリーニョ②、星大輔]
第16位 2021年J2第37節 京都1-0大宮@サンガS(2021年11月3日)[得点者:川﨑颯太]
第15位 2001年J2第43節 湘南1-2京都@平塚(2001年11月10日)[得点者:黒部光昭、辻本茂輝]
第14節 2024年J1第18節 京都2-0札幌@サンガS(2024年6月15日)[得点者:松田天馬、豊川雄太]
第13節 2019年J1第41節 京都1-0千葉@西京極(2019年11月16日)[得点者:仙頭啓矢]
第12位 2002年天皇杯準決勝 京都2-1広島@埼玉ス(2002年12月28日)[得点者:松井大輔②]
第11位 2007年J2第51節 京都1-0仙台@西京極(2007年11月25日)[得点者:石井俊也]
では6〜5位です。
第10位 1995年JFL第27節 京都1-1《5PK4》鳥栖@西京極(1995年10月15日)[得点者:バウタザール]
第9位 2022年J1第1節 京都1-0浦和@サンガS(2022年2月19日)[得点者:ピーター・ウタカ]
第8位 2007年J1・J2入れ替え戦 京都2-1広島@西京極(2007年12月5日)[得点者:田原豊②]
第7位 1995年JFL第29節 京都6-2仙台@太陽が丘(1995年10月22日)[得点者:望月慎之、望月聡、エジミウソン、バウタザール②、高本詞史]
第6位 1996年第18節 京都1-0浦和@西京極(1996年9月7日)[得点者:アレシャンドレ]
1995年のJFL終盤戦ってすげえ流れだったんだなあと思いますね。ここで言う鳥栖はフューチャーズ時代、仙台はブランメル時代です。そして何かとサンガにとってメモリアルな勝利の相手になる浦和レッズ…。
さあ、トップ5!
第5位
2007 J1・J2入れ替え戦第2戦
2007年12月8日16:00@広島ビッグアーチ
1年での復帰を目指した2007年シーズン。最終盤まで自動昇格の2位以内から昇格が消滅する4位まであり得る中で入れ替え戦進出を決めたサンガでしたが、入れ替え戦で対峙したのは現役日本代表を複数人揃えた広島。サンガどうこうというよりも前評判では圧倒的に広島優位と思われた中で、ホームでの第1戦は渡邉大剛のクロスから田原豊の2ゴールで先勝して敵地に乗り込みました。
1-0ならアウェイゴールで広島の勝利となる中、終盤には度重なる広島の猛攻を耐え凌ぎ、点が入れば広島残留、点が入らなければサンガ昇格の状況でラストプレー、槙野智章のオーバーヘッドはポストを叩き…試合終了。サンガが入れ替え戦を制し、エンブレムとチーム名を変えた初年度に1年でのJ1復帰を果たしたゲームになりました。
余談ですが、この試合の後に広島はまだ来日1年半を過ぎたのみだったミシャことペトロヴィッチ監督の続投に踏み切る当時としては異例の決断を下しており、図らずも広島視点だと後の躍進のエピソード0として取り上げられる事も多いという…。
第4位
天皇杯JFA第91回全日本サッカー選手権大会準決勝
2011年12月29日15:00@国立競技場
京都得点者:工藤浩平(50分)、ドゥトラ(72分)、久保裕也(116分)、駒井善成(120分)
J2降格と同時に2010年までの主力の多くが退団し、ユース組を始めとした若手がスタメンに定着。そして監督には新たに大木武が就任。シーズン前半戦はサッカーの浸透に時間を要した事で昇格争いには全く絡めなかったものの、目指すサッカーと選手の習熟がバチっとハマった秋以降は一気に大躍進。6連勝を果たせば、天皇杯でも鹿島を下して準決勝に駒を進めました。
迎えた準決勝、相手はJ1でも夏まで優勝争いに絡んでいたマリノス。ドゥトラのFKで逆転に成功した時の高揚感、ラストプレーで追いつかれた時の絶望感…。そういう感情の起伏を全て凌駕した劇的な久保と駒井のゴール……サンガを下剋上での決勝進出に導いたあの2点は、リアルタイムで見て心が燃えたゴールの2トップに入るような得点でしたね…。
第3位
2022 J1参入プレーオフ決定戦
2022年11月13日13:05@サンガスタジアム by KYOCERA
京都得点者:豊川雄太(39分)
熊本得点者:イヨハ理ヘンリー(68分)
記憶に新しい死闘ですね。12年ぶりのJ1復帰を果たしたサンガにとって、文字通り「生きるか死ぬか」という瀬戸際に立ったゲーム。そこで立ちはだかった相手がダークホースとして勝ち上がってきた…大木武が率いるチームだったということも今考えれば途轍もなくドラマチックでしたね。
引き分けであればサンガが残留。そんな中で迎えたアディショナルタイム、平川怜が放ったシュートはウタカが顔面でブロックしてみせて、続くシュートはポストを叩いた……。思えばウタカに始まり、ウタカに終わったような2022年のサンガ。ウタカに連れられ、ウタカに守られたJ1をこれからも永く、永く…。
第2位
2021明治安田生命J1リーグ第41節
2021年11月28日14:00@フクダ電子アリーナ
一度はもう諦めかけたような瞬間さえあったJ1という夢。それが叶ったのが2021年であり、11月28日のアウェイ千葉戦でした。
不調というほどではないけれど前半戦よりも勝ち星を積みきれない中で、昇格を決めるチャンスがあった前節の岡山戦がドローに終わり昇格持ち越し。後に曺監督が「この千葉戦で決めきれなかったから(猛追していた)甲府の勢いに抜かれると思っていた」と語るような状況でしたが、この試合で勝利こそ叶わなかったものの、一進一退の攻防はサンガにJ1を与える勝点1を授け、フクアリの地で呪縛を解きました。その相手がジェフというのも何の因果か…。
覚えてますよ…これは。現地で泣きましたもん。なんというか、自分で言うのもなんですけど、人生の中で最も清い涙だったと思います。なんかもう、ほんと、魔法にかけられてとはよく言いますけど、悪い魔法が解けた瞬間でしたね…。
第1位
天皇杯JFA第82回全日本サッカー選手権大会決勝
2003年1月1日14:00@国立競技場
鹿島得点者:エウレル(15分)
もちろん1位はこの試合でしょう。先生を許しながら、この試合限りで欧州挑戦が決まっていたパクチソンのゴール、終盤のエース・黒部光昭のゴールで逆転賞や、クラブ史上初にして唯一のチャンネル、関西勢初、関西より西のクラブとして初の優勝を決めた試合です。ガンバや神戸、セレッソより先にサンガがタイトルを獲った事実を知らない人も増えている事でしょう。エンゲルス監督の下で躍動し、サンガの看板となったトリデンテ3トップはサンガを5位という順位に導き、このクラブに夢と希望の光を差し込ませた。永遠に色褪せない伝説ですね。
これって2002年の出来事と踏まえると……当時の鹿島に決勝戦で逆転勝利を収めたというところも見逃せないポイントなんですよね。時代はまだ鹿島と磐田の2強と呼ばれていて、鹿島といえば圧倒的な勝負強さを持つチームとして認識されていた。それを打ち破って掴んだタイトルだったんですから…。
さて、サンガの30周年は終わり、来年から31年目を迎えます。
これまでのサンガの歴史は決して良いものとは言えないものでした。もちろんそこに日常の彩りを与えてくれた喜びは何物にも代え難いものではありますが、歴史は続ける限り積み上がっていくものとして、そこにプロスポーツとしてどういうものを乗せていくべきか……サンガの場合、そこがやや欠けているように感じるところがありました。
それでも育成組織を充実させるようになり、そして遂に「俺たちの本拠地」と呼べるようなスタジアムが出来上がった。クラブは要素を詰め込むハードをこうして手に入れた。欧州の名だたるビッグクラブも比較してもトップクラスの知名度を誇る街「KYOTO」を掲げたこのクラブが、鳳凰の翼がもっと羽ばたいていく為に。これまでの歴史でハマり続けた悪癖の輪廻から飛び出したここ数年の輪廻を突き抜けて、31年目からは新たな冒険に飛び立ってほしい。そう思いながらこれからも京都サンガFCというクラブを追わせてください。
最後になりますが2024年も大変なご愛顧頂きありがとうございます。2025年もよろしくね!