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2021明治安田生命J1リーグ全20チーム戦力診断Part1〜札幌、仙台、鹿島、浦和編〜

長瀬×クドカンならうぬぼれ刑事だいすこ

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、いよいよ2021年のJリーグ開幕が迫ってきました。という訳で毎度恒例、J1全20チーム戦力診断やっていきます!

 

 

2018年から数えて何気に4(+1)回目となりましたこちらの企画。今回もGK&DF&MF&FW&総合の5部門を五つ星で見ていきたいと思います。ただ、移籍ウィンドー自体はまだもうしばらく開いているので選手の入団や退団もこれからまだある事でしょう。従って、この戦力診断はあくまで2月17日時点での情報ですのでご了承ください。

それではまず第1回、北から順番に札幌、仙台、鹿島、浦和の4チームです!

 

 

 

北海道コンサドーレ札幌

 

監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ(4年目)

J1リーグ:12位(勝点39、10勝9分15敗、47得点58失点得失点差-11)

ルヴァン杯:ベスト8 

胸スポンサー:石屋製菓(菓子メーカー)

ホームスタジアム:札幌ドーム(北海道札幌市)、札幌厚別公園競技場(北海道札幌市)

 

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主な移籍情報

入団

GK 大谷幸輝←新潟

DF 岡村大八←群馬

DF 柳貴博←仙台

MF 小野伸二琉球

MF 青木亮太←大宮

 

退団

GK カウィン→OHルーヴェン(復帰)

DF 石川直樹→引退

DF 進藤亮佑→C大阪

MF 白井康介→京都(レンタル)

FW ウーゴ・ヴィエイラ→未定

 

※入国制限により合流の目処が立っていない新外国人選手

FW ガブリエル←W・カサブランカ

 

予想フォーメーション

→3-4-2-1

 

骨折の影響もあってペトロヴィッチ監督の来日は開幕直前にまでずれ込んだが、基本的にはスカッドも昨季までと大きな違いはなく、戦術も昨季の形を継続する分影響は最小限か。

昨季からはチームとしての積極的な守備戦術にも取り組んでいるので、まずはその完成度を更に高めたい。

 

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GK★★★☆☆

 

昨季途中のク・ソンユン退団はかなりの痛手ではあったが、特別指定選手として出場した中野小次郎が存在感を示し、シーズン終盤は菅野孝憲も好パフォーマンスを披露。かねてからポテンシャルを期待されてている阿波加俊太、新加入の大谷も含めて、誰が守護神の地位にいても不思議ではない陣容になった。

 

DF★★★☆☆

 

昨季は田中駿汰がルーキーながら主力に完全定着。進藤の移籍と石川の引退で頭数には一抹の不安を抱えるが、福森晃斗とキム・ミンテ、或いは宮澤裕樹のラインの練度は高く、J2から個人昇格となった岡村がそこの争いに食い込んでいけるかどうかは鍵になる。

 

MF★★★☆☆

 

昨季は高嶺朋樹と金子拓郎の大卒ルーキー組が主力に定着。昨季のメンバーを維持しつつ柳と青木を補強して小野を復帰させ、ボランチも両WBも多彩な人材が揃う。特にボランチはシャドーの駒井善成、DFの田中も対応可能で、無理にメンバーを固定せずともチーム状況や対戦相手に応じてメンバーを変えていく事も出来そう。

 

FW★★★★☆

 

2シャドーでは鈴木武蔵の欧州移籍、チャナティップのコンディション不良という誤算はあった一方、これまで怪我に苦しんでいた駒井が大活躍。チャナティップがフォームを取り戻した暁のチャナティップ&駒井のコンビは純粋にすごく見たい。FWの助っ人アタッカー部隊の迫力にも期待。

 

総合★★★☆☆

 

昨季のルーキーが大当たりした影響もあって、ポジション争いはかなり激しくなりそうというか、多彩な人材と多彩な組み合わせを考えられるスカッドになったと思います。近年の札幌の場合はプランと方向性がはっきりしていて説得力もあるので、選手からしても行きやすい環境になっているのではないでしょうか。

戦術やスタイルは基本的には継続路線でしょうし、後は如何にブラッシュアップさせられるか。J1定着のフェーズは超えたので、目標はそろそろ変わってきてもいい時期のはずです。

 

 

 

ベガルタ仙台

 

監督:手倉森誠(新任)

J1リーグ:17位(勝点28、36得点61失点得失点差-25)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

胸スポンサー:アイリスオーヤマ(家電メーカー)

ホームスタジアム:ユアテックスタジアム仙台(宮城県仙台市)

 

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主な移籍情報

入団

DF 長倉楓←岐阜

MF 上原力也←磐田(レンタル)

MF 氣田亮真←長崎

FW マルティノス←浦和

FW 皆川祐介←横浜FC

 

退団

GK 関健太郎→山口

DF 浜崎拓磨→松本

MF 椎橋慧也→柏

FW ジャーメイン良→横浜FC

FW 長沢駿→大分

 

※入国制限により合流の目処が立っていない新外国人選手

GK ネデリコ・ストイシッチ←ポルティモネンセU-23

FW エマヌエル・オッティ←ヴィゼラ

 

予想フォーメーション

→4-4-2

 

昨季は3バックや3トップなど複数のシステムを試したが、今季は選手のタイプや手倉森監督の傾向からしてベーシックな4-4-2がメインになりそう。

やり方次第では、それこそ第一次手倉森体制の時のような強力なカウンターパターンの構築にも期待出来る。

 

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GK★★★☆☆

 

残留争いは一人優秀GKがいるかどうかで結果が決まる事も珍しくない。それを思えば、今のチーム状況でヤクブ・スウォビィクを残留させられたのは相当大きいだろう。19歳の小畑裕馬も昨季は実戦経験を積み、現時点では未知数なところが多いストイシッチが当たりなら★は4に近付く。

 

DF★★☆☆☆

 

柳はレンタル移籍中の身であった事を踏まえればレギュラークラスの残留にはある程度成功したと言える。選手層やレギュラーの突き上げはアピアタウィア久や真瀬拓海といった既にJ1デビューを果たした選手に期待したい。シマオ・マテにとっては戦術的には昨季より今年の方がやりやすいかも。

 

MF★★★☆☆

 

上原をレンタルで獲得したが、浜崎、椎橋らの退団でボランチの層には少し不安が残る。残留の為には松下佳貴や吉野恭平といった去年は怪我に苦しんだ選手の奮起が必須。一方でサイドアタッカーマルティノス、手倉森監督の教え子である氣田を獲得。イサック・クエンカとマルティノスの両サイドは少し楽しみ。

 

FW★★☆☆☆

 

昨季チーム得点王の長沢を筆頭に、ジャーメイン、アレクサンドレ・ゲデス(→ヴィトーリア)の退団で戦力ダウンは否めない。西村拓真を完全移籍に切り替えての慰留には成功したがオッティも合流時期が未定なので、皆川が即座にフィットしないと厳しいか。

 

総合★★☆☆☆

 

何人かの主力の退団は避けられなかったものの、現在の仙台の状況を考慮すれば移籍市場もそれなりに健闘した印象です。スウォビィクとマテは一時期は退団濃厚の報道も出ていましたし、やり方次第では上手くいく道筋もあるスカッドだと思います。

指揮官も手倉森監督で、割り切ったサッカーで一定の成績を残す事には長けた監督なので、残留争いを勝ち抜く可能性は低くはないのではないでしょうか。

 

 

 

鹿島アントラーズ

 

監督:アントニオ・カルロス・ザーゴ(2年目)

J1リーグ:5位(勝点59、18勝5分11敗、55得点44失点得失点差+11)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

胸スポンサー:リクシル(建築業)

ホームスタジアム:茨城県立カシマサッカースタジアム(茨城県鹿嶋市)

 

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主な移籍情報

入団

GK 早川友基←明治大学

DF 常本佳吾←明治大学

DF 林尚輝←大阪体育大学

MF 須藤直輝←昌平高校

MF 小川優介←昌平高校

 

退団

GK 曽ヶ端準→引退

DF 山本脩斗→湘南

DF 奈良竜樹→福岡(レンタル)

MF 名古新太郎→湘南(レンタル)

FW 伊藤翔横浜FC

 

※入国制限により合流の目処が立っていない新外国人選手

MF アルトゥール・カイキ←アル・シャバブ

MF ピトゥカ←サントス

 

予想フォーメーション

→4-4-2

 

「鹿島伝統の4-4-2」と言われる中、近年の鹿島はFWの位置に土居聖真を配置した4-4-1-1に近い形をとる事も多かったが、上田綺世の台頭もあって純粋な4-4-2にシステムを戻している。今季もそれを維持…というか、特に変える理由も無いだろう。

 

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GK★★★★☆

 

鹿島のGK争いは曽ヶ端準の独壇場が長く続き、近年はクォン・スンテの二頭体制だった中で昨季は沖悠哉が台頭。正GKの座を掴み取るなりハイパフォーマンスを見せ、鹿島の復調に大きく貢献した。昨季はGK登録者4人が全員J1で出場する特異な状況だったが、今年は沖が第1GKで固定されそう。沖の躍進も素晴らしいが、クォン・スンテを2番手として使える状況は心強い。

 

DF★★★☆☆

 

昨夏に引退した内田篤人に加えて山本、奈良が移籍したが、永戸勝也、杉岡大暉、広瀬陸斗など補強の大部分は昨季の時点で済んでおり、小泉慶永木亮太サイドバックとしても計算が立つ。町田浩樹や関川郁万は勿論、大卒ルーキー組がどれだけ争いに割って入れるか。

 

MF★★★★★

 

合流時期は未定だがピトゥカはブラジルでの評判も相当良い選手。元々クオリティの高い選手が揃うポジションだっただけに、層の厚みはより一層増している。昨季途中からは土居も2列目起用に戻っているので、カイキを加えたサイドハーフのポジション争いは昨季よりも激化しそう。

 

FW★★★★★

 

中国への移籍が噂された昨季ベストイレブンのエヴェラウドが残留決定。去年ブレイクした上田との2トップは現段階でJ1屈指と言っても過言では無いので、土居やファン・アラーノも対応可能である事を踏まえると★は5と言ってもよく、染野唯月も出場数を増やしている。だが上田の海外移籍の可能性を考えると頭数には少々不安も…。

 

総合★★★★☆

 

「補強は2020年の時点でほぼ完了している」というスタンスは今年の移籍市場での立ち回りを見ても明らか。後半戦に入ってみるみる調子を上げてきた鹿島の状態でシーズンが始まると思えば他のチームにとっては脅威と言うべきものでしょう。

チームのベースは去年の時点である程度完了しているでしょうから、鹿島にとってもザーゴ監督にとっても今年は勝負の一年になるはずです。

 

 

 

浦和レッズ

 

監督:リカルド・ロドリゲス(新任)

J1リーグ:10位(勝点46、13勝7分14敗、43得点56失点得失点差-13)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

胸スポンサー:三菱重工(重工業)

ホームスタジアム:埼玉スタジアム2002(埼玉県さいたま市)、浦和駒場スタジアム(埼玉県さいたま市)

 

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主な移籍情報

入団

DF 西大伍←神戸

MF 金子大毅←湘南

MF 小泉佳穂←琉球

MF 明本考浩←栃木

MF 田中達也←大分

 

退団

DF 鈴木大輔→千葉

DF 橋岡大樹→シントトロイデン(レンタル)

MF エヴェルトン→FCポルト(復帰)

MF 長澤和輝→名古屋

MF 青木拓矢FC東京

 

予想フォーメーション

→4-2-3-1

 

長年3バックで戦っていたチームだが、大槻毅監督が指揮した昨年からは4バックにシフト。リカルド監督が就任した今年は選手のポジション適性から見ても4-4-2よりは4-2-3-1が予想される。西の獲得は中盤起用を前提(或いは希望)とした移籍との報道もあったが、橋岡が海外移籍したので当面は右SBに落ち着きそう。

 

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GK★★★★☆

 

今年で35歳となる西川周作は低迷期に入ったチームの中でも気を吐き続けている。今季も安定したパフォーマンスを見せてくれそう。栃木から獲得した塩田仁史は獲得の是非が問われる事もあったが、計算出来るベテラン第2GKをスカッドに入れる意味は結構大きいので良い補強だと思う。あとは各方面でポテンシャルに絶賛の声が止まない鈴木彩艶の覚醒を待ちたい。

 

DF★★★★★

 

当初は中盤起用を希望しているとされた西だが、橋岡が移籍した事により当分は右SBでのプレーになりそう。だがそう仮定すれば、槙野智章岩波拓也、トーマス・デンなど核となる部分、レギュラーになり得る部分はしっかりしている。ただそれでも現状では層が厚いとは言い難い印象なので、そこを藤原優大(←青森山田高校)と福島竜弥(←浦和ユース)がどう拭ってくれるか。

 

MF★★★★☆

 

入団も退団も両方が非常に目立つエリアとなった中盤。特にボランチは長澤や青木、エヴェルトンがチームを去り、更に規律違反を犯した柏木陽介も退団が確定的。ほぼ総替えに近い形となった。それでも田中、金子といった注目株から小泉、明本のような「J1で見てみたい選手」として名前のよく上がる選手を補強し、大刷新を勧めたい意図は十分に伝わる。

 

FW★★★☆☆

 

執筆時点では正式リリースはされていないが、レオナルドの中国移籍は既に確定的で、クラブもそれを認めており、本人も惜別のTwitterを更新している。4-2-3-1であるならば武藤雄樹は「3」のところで起用されるだろうと考えると、シンプルにワントップになり得るのが興梠慎三杉本健勇のみになって単純に頭数が少ない。興梠は確実に計算出来るが杉本は未だスランプの中。今年も興梠依存は続くか…。

 

総合★★★★☆

 

リカルド監督の志向するサッカーはここ数年のサッカーとは異なるスタイルですし、2017年途中まで指揮を取ったペトロヴィッチ監督のスタイルともポゼッション志向では共通しながらもアプローチはまるで違います。要するに、浦和としては今季は優勝できなくてもいい、雑な言い方をすれば「捨ててもいい」という考えでしょうし、来年、再来年に繋がるための一年…という認識でしょう。カテゴリー問わず有望株の補強を積極的に行なったのもその意思が大きいかと。

レオナルドという核を失ってしまった以上、今季は苦戦すると思います。ただ、昨季の鹿島のように上手くやれば上手くいく時期も来るのを期待出来るので、チームとして挑戦と我慢の両方が求められます。

 

 

 

次回に続く!

 

 

うぬぼれ〜♪うぬぼれ〜♪

ではでは(´∀`)