この試合を観に行った後のツイートが軽くバズれたんですよ。
…いや、ちゃんとバズり?ないしはプチバズり…?…わっかんないんですよね。どこからがバズりなのか、どこからがややバズりなのか。
話逸れましたが、そのツイートはこれ。
かつてクソスタ2トップみたいに言われてたガンバとサンガが、お互いに最高のスタジアムを手にしてJ1の舞台でホームとアウェイを戦えたのはこの上なく感慨深い。
— R (@blueblack_gblue) 2022年7月30日
15年前にはこんなの出来るとか思ってなかったもんなぁ…何を言われようが一生万博と西京極で生きていくもんだと思ってた小4のあの頃… pic.twitter.com/SRUZN3uuog
まぁ、要は……私が好きなガンバとサンガって、よく「Jリーグのクソスタ」みたいな話題の時に、それぞれのホームスタジアムが確実に名前を挙げられた訳ですよ。万博記念競技場と、西京極陸上競技じょ………すいません、京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場ですね。
無論、私としてはこのチームが好きで、この2つのスタジアム…特に西京極は自分にとって最も身近なスタジアムでしたから、思い入れはあるし、個人的には今でも大好きなスタジアムなんですけど、客観的に見た時に…良いスタジアムとは言えなかったはずで。まあ当然の如く屋根なんてない。小さい。見にくい。万博のスタンドはほぼ長椅子形式でしたし、西京極に関しては割と最近までトイレほぼ全部和式(これは2010年代半ば頃には解消されたけど)。西京極と万博しか知らなかった時に始めて長居スタジアム行った時はそのスケール感にガチビビりしましたし。「スタジアムってこんなデカいの?」って。
それが今や…ね。
まさかこの2チームが、Jリーグで5本の指に入る「行きたい!」と思わせるようなスタジアムを持って、その箱を武器にJ1でホーム&アウェイを戦える日が来るとは。
…という訳で、本日のスポーツ観戦日記は2022年7月30日にパナソニックスタジアム吹田で行われた明治安田生命J1リーグ第23節、ガンバ大阪vs京都サンガFCの一戦です。
↓
という訳で今日も着弾。
僕、なんやかんや言っても実は年パス持ってないというか、年パスを買えるほど毎年行けないみたいな事情があって。だからお家観戦の頻度の方が多いんですけど、ここに来て大阪ダービー→PSG戦→サンガ戦と怒涛の3週連続パナスタ。……どっかに荷物とか隠しといても良かったな…。
冗談はさておき。
やっぱりね、ガンバファンでいてサンガファンの立場とするとね……この絵はほんと、ずっと待ち焦がれていた絵ですからね。やっぱり初モノの興奮なるものは大きいですから、そこでの感動とか感慨深さは4月の対戦時の方があったんですけど…遂にサンガがパナスタに来たかと。
これですよ、これがずっと見たかったのよ……。
…ただ、この日は割とギリギリにスタジアム入りしたのでウォーミングアップは眺められず。
桧山進次郎のエントリーメンバー紹介とかいう謎エンターテイメントも見られず。
コラボタオルで貰ったガンバ大阪×阪神タイガースのタオルの写真を撮ってくるのも忘れ…!
ブロガーとしての職務を完全に放棄するほど慌ただしいスタジアム入りとなりました。
…で、スタメン発表。
ガンバは7月のホームゲームでは、J1リーグ公式戦ではなかったPSG戦以外の3試合で打ち上げ花火をドッカンバッカン。
…私事ですが、最近スマホを変えたんですよ。
私、あんまり「新作出たからiPhone買い替えよう」ってタイプじゃなくて、1回買ったiPhoneとことん粘ってやろうタイプでして。それゆえにロシアW杯前に買ったiPhone8で戦い続けたんですわ。もうちょい戦うつもりだったんですわ。明らかにボロが来てたけど、iPhone14までは粘るつもりだったんですわ。
そしたらこの有り様。
iPhoneのカメラが逝くとうっすらインスタストーリーみたいになるよね!!#絶望 pic.twitter.com/8pCpqtOxEm
— R (@blueblack_gblue) 2022年7月12日
(カメラが完全に逝った)
iPhoneのカメラが完全に逝ったことで随分アヴァンギャルドな映像になってしもうた pic.twitter.com/o9fyoQ21bT
— R (@blueblack_gblue) 2022年7月16日
(カメラが完全に逝った…!)
もうどうしようもないんでiPhone8の戦いを諦め、13にシフト。まさかロシアW杯前に買ったスマホをカタールW杯前に買い替えるとは。お前のスマホはワールドカップか。
…でもね、やっぱり凄いよ新しいiPhone。
ざっくり言うと、スマホを替えたのはC大阪戦とサンガ戦の間なんですね。
技術は進化するなぁ…(スマホが壊れただけだろ)
さて、試合前ですね。
選手入場の時は電気を消し、スタジアムを青のLEDブレスでライトアップ!
明るい!
すごく明るい!
そういえば…思い返すこと4月、サンガスタジアム by Kyoceraでやった時、サンガは選手入場の時に電気を消しますと。サンガファンは紫のペンライト持ってきてくださいと。ガンバファンもTwitterで、サンガがこういう企画やるから青のLEDブレス持っていって盛り上げようぜと。非常に良い流れになってたんですよ。両チームサポーターが団結したというか。
その結果。
明るい!
これをデジャヴと呼ばずしてなんと呼ぶか。
…そう、デジャヴ………この言葉はガンバにとって2時間後、重い意味を持つ────。
さぁ、試合開始。
スポーツ的な事を書いたマッチレビューはこちら↓
まず、上のマッチレビューでも書いたんですけど……PSG戦で好感触は少なからずあったガンバに対して、サンガが置かれた立場はかなり深刻なものだった訳ですね。新型コロナウィルスの感染者がすごく出た事で主力が思っクソいない状態で、スタメンのほとんどがあまりスタメンで出てこなかった選手だったような。
ただ、そういう中でも戦い方のベースは下敷きとして共有されていたサンガに対して、ガンバはワントップにボールを収められる鈴木武蔵も競れるパトリックも出れなかったので、そういうプレーを得意としていない食野亮太郎を本意ではない場所で使わざるを得ない状況となってしまったんですね。その影響もあって、ガンバはガッツリ劣勢。サンガは攻勢……サンガにとって、この日の木村勇大は発見でしたね…。
でも先制したのはガンバで。ガンバの先制点…あれは目の前でしたね。目の前というか、直線の角度で見れましたね。
お?あ?え?お?おーーー?おーーー!!!
…って感じのゴールでしたね。
この日のガンバは全体的にあんまりでしたけど、このゴールに至る流れだけは綺麗でした。そして何と言っても石毛秀樹の粘りと食野亮太郎のボディバランスですよ。
あれ、リプライで見てわかったんですけど、意図的じゃないでしょうが、GK上福元直人の動きが微妙なフェイントっぽくなったんですよね。食野はあのごちゃごちゃしたところでよく惑わされずにボールを捉えたなと。上福元にしても最初の石毛のところでゴールを許さなかったのはさすが。
しかし壮絶だったのはその後でした。
チームの状況から手負いみたいになっていくサンガ、試合のフラストレーションとこれまでの苦境にそれぞれが焦燥感に苛まれていくガンバ……1-0になってからの時間はお互いにとってパナスタは悲壮な戦場にも化したように見えまして。結局、その空気感がガンバからすれば山見大登やウェリントン・シウバの賛否のあるシーンにも繋がっていったと思うんですよね。
その点、サンガにとってのこの試合は勝点1をもぎ取れば望外。それを思えば、サンガの方が開き直る事は出来た。むしろガンバはここ数試合の色々な事がチラついた……そう、デジャヴ。デジャヴだった。
基本的に私はスタンスとしては「どっちが勝っても嬉しい」「どっちが勝っても悔しい」って言える立場なんですよ。良くも悪くも。ただ、この日の最後のPKの時は……これまでの状況、この試合の状況…その全てを勘案した時に「やっちまった…」って感覚だけが募り…。
これに関してはマッチレビューの方に濃く書いたんですけど、サンガファンとしては引き分けという結果は本当に大きかった。曺貴裁監督が言ったように、勝点3に匹敵する意味を持つ勝点1でしたし、残留争いの6ポイントゲームとして、この状況でガンバに差を縮められる事を回避できたことの意味は計り知れない。サンガファンとしては歓喜でしかないドローだったんです。
ただ、ガンバとして見たら……うわぁ、やってもうた…と。正直なところ、この試合で仮にサンガが負けていたとしても、それは状況的にはある程度割り切れる部分はあったと思うんですよ。逆に言えば、ガンバは何が何でも勝点3を取らないといけなかった。ましてや、試合が終わってから若干両サポTwitterでギスギスしてましたし。なんというか……4月の対戦は、いわゆる兼業ファンとして喜びを心から味わえた試合だったんですけど、この日は兼業ファンの苦味を突きつけられたような試合だったのが素直な感覚でした。
ただやっぱり、冒頭でも言ったように…4月の対戦と7月の対戦、ガンバvsサンガというカードを、これだけのスタジアムで見られた事はやっぱり感無量でした。
初めてガンバvsサンガを現地で見たのは2006年8月の西京極。この時は晴天だったので特に何か問題もなかったんですけど、その年の11月に万博で見た試合は11月の寒さの中でとんでもない雨に打たれ。寒いのなんの。あの試合、勝たなきゃ優勝出来ないガンバと勝たなきゃ残留出来ないサンガって構図の試合の中でマグノ・アウベスが伝説になったんですけど……試合前にマグノの引退の報を聞き、これだけのスタジアムに足を踏み入れ、自分もサッカーを見始めてから結構な時間が経ったんだなぁ…なんて思う日でした。
帰りの大阪モノレール、やっぱサンガ戦だと阪急に乗り換えても混んでる。
ではでは(´∀`)