B'z楽しかったー!
どーもこんばんは
(これはB'zを見に行く前に書いています)
(更新はB'z行ってからだと思われ)
さてさて、今回も先日のブログに引き続いて【ユース出身選手ベストイレブン最強選手権】と題し、ユースから大成した選手を多く輩出したチームで出身者のベストイレブンを組んでみました。今回は私の方では順位付けはせず、あくまでノミネートチームとして紹介していきますので、どこが一番かはお読みの皆様それぞれの評価基準と好みであーだこーだ言ってもらえれば幸いです。詳しい企画概要や趣旨は第1回を呼んでいただけますと幸いです。
今回は独断と偏見で勝手に12チームをエントリーしましたので、1回につき4チームずつ、全3回に分けて更新していきます。また、ノミネートには至りませんでしたがピックアップクラブとして、各回に1つのテーマに基づいた2〜3チームずつをノミネートとは別でご紹介させて頂きたい所存です。
【ルール】
・選出条件はプロ入り後の活躍度で判断するので、ユース時代の活躍度は考慮しません。選出ポジションも基本的にはプロで活躍したポジションで選びます。
・システムはあくまで便宜上であり、結構無理矢理捩じ込む形になりますので多少ツッコミどころが生じるのは予めご了承ください。
・ジュニアユース(U-15)のみ所属した選手はJリーグの選手登録に於けるホームグロウン枠やA契約枠の特例が認められている事に基づき、選出の対象とします。ただし小学校年代(U-12)のみ所属した選手は対象外です。
・情報は2023年9月時点での情報となっています。
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#9 ガンバ大阪
W杯出場者:宮本恒靖(2002,2006),稲本潤一(2002,2006,2010),大黒将志(2006),※本田圭佑(2010,2014,2018),※東口順昭,宇佐美貴史,※昌子源(2018),※鎌田大地,堂安律(2022)
アジアカップ出場者:稲本潤一(2000),宮本恒靖(2004),橋本英郎(2007),※本田圭佑(2011,2015),※昌子源(2015),※東口順昭(2015,2019),堂安律(2019)
五輪出場者:宮本恒靖,稲本潤一(2000),※本田圭佑,安田理大(2008),宇佐美貴史(2012),井手口陽介(2016),※林大地,堂安律,谷晃生(2021)
日本代表経験者:宮本恒靖,橋本英郎,稲本潤一,二川孝弘,大黒将志,井川祐輔,丹羽大輝,※東口順昭,家長昭博,※本田圭佑,安田理大,倉田秋,宇佐美貴史,※昌子源,井手口陽介,※鎌田大地,※荒木隼人,※田中駿汰,※林大地,初瀬亮,堂安律,谷晃生
Jリーグベストイレブン受賞者:稲本潤一(2000),大黒将志(2004),宇佐美貴史(2014,2015),※昌子源(2016,2017),井手口陽介(2017),家長昭博(2018,2020〜2022)
【その他の主な選手】
GK:谷晃生
DF:児玉新,井川祐輔,安田理大,下平匠,菅沼駿哉,※荒木隼人,※田中駿汰,初瀬亮
まぁ、私はガンバファンでありまして…。別に最終的に身内贔屓ヤッホイ的なことをやりたくてこの企画始めた訳ではないんですけど、いざこうやって並べてみるとちょっとエグいというか、日本代表への貢献度的なところから見ればちょっとレベチ感すらあるんじゃないかと…。
ガンバのアカデミーの歴史を紐解いていくと、まず大きかったのはヴェルディとマリノスしか明確なアカデミーを持っていない状態でアカデミーを創らねばならないとなった際にガンバは初代監督となる釜本邦茂氏が主催していた釜本FCをそのまま移管させる事が出来たので、ユースの叩き台を確保してから発展させる事が出来たという部分はあります(ちなみに一期生が宮本恒靖)。ここはガンバユースが早々と地位を確立するにあたって相当大きなポイントでしたし、1997年に稲本潤一というスターが誕生した事で「育成の名門」という評価はトップチームが結果を出す前の段階からされるようになっていきました。Jリーグユースとして1990年代からユース組が台頭していたのはガンバと千葉くらいではないでしょうか。釜本FC時代からスタッフを務めていた上野山信行氏を中心に当時から「4対2のボール回しにサッカーの全てが詰まっている」と語り、遊び心と創造性を育む事をテーマを絶対的な基本軸として育成を続けてきた結果、これだけの日本代表選手をどの時代でも輩出しているのはやっぱり圧巻なのかなと。家長や宇佐美のようなわかりやすいスタータイプの選手から宮本のようなDFリーダー、橋本のような職人気質な選手まで様々なタイプの代表選手を育てたところも素晴らしいです。
ガンバの場合、よく言われるのは…上の表でも「※」をつけた選手が多いように、本田や鎌田、東口に昌子のようにユースチームに昇格できなかった選手の大成が目立つところで、その結果を額面通りに受け取るならば「見る目がない」と言われるのも仕方のない部分はあるんだとは思います。ただここに関しては前回の横浜FMや前々回のFC東京の項でも書いたように、その後のキャリアにおいてガンバユース時代に受けた指導や経験の功は確実にあったはずで、そもそもガンバユースにいた事自体が高校や大学で意味を成している場合もある。ましてや育成年代の場合は無理に囲うよりも適切にリリースする方が選手の為にもなる訳ですから、その点で育成手腕を疑問視される謂れはないのかなと考えています。
#10 セレッソ大阪
W杯出場者:柿谷曜一朗(2014),山口蛍(2014,2018),南野拓実(2022)
五輪出場者:山口蛍,扇原貴宏,杉本健勇(2012),南野拓実(2016),ク・ソンユン(2016),瀬古歩夢(2021)
日本代表経験者:※森島康仁,柿谷曜一朗,山口蛍,扇原貴宏,杉本健勇,南野拓実,瀬古歩夢
Jリーグベストイレブン受賞者:柿谷曜一朗(2013),山口蛍(2013,2019),杉本健勇(2017)
【その他の主な選手】
DF:※河面旺成
FW:永井龍,※河田篤秀,前川大河,※池田昌生,山田寛人,藤尾翔太,北野颯太
Part2でも述べたように関西のアカデミー事情はガンバがほぼ独走しているような状態でしたが、そこを猛追するような形で独自の育成ブランドを築いたのがセレッソでした。2006年のJ2降格くらいのタイミングで若手路線に舵を切った事やユース組ではありませんが香川真司のブレイク、柿谷曜一朗という天才の出現、若手登用に積極的なクルピ監督の就任が重なった影響もあるのか、J2だった2007〜2009年の3シーズンでユース組中心の編成にかなりシフトしたような印象ですね。特に2013年は柿谷を筆頭に山口、扇原、杉本、南野といったユース組の大活躍して代表デビューも果たし、その上で好成績を収めた事は理想郷的な側面すらあったと思います。近年は瀬古や西尾、舩木のような守備のタレントの台頭も目立ちますね。
セレッソの特徴としてはトップチームを株式会社セレッソ大阪が運営しているのに対し、2010年よりアカデミーは一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブと別組織で運営している事が挙げられます。これによりアカデミーが単体で動ける形になるので、2021年からは風間八宏氏をアカデミー技術委員長として招聘して抜本的改革に着手するなど、アカデミー独自の創意工夫が可能であるところは一つの特色と言えるでしょうか。
【ピックアップコーナー③高校サッカー組に重きを置いていた名門3クラブのアカデミー】
W杯出場者:市川大祐(2002)
アジアカップ出場者:北川航也(2019)
日本代表経験者:市川大祐,菊地直哉,山本海人,北川航也,立田悠悟
W杯出場者:吉田麻也(2014,2018,2022)
アジアカップ出場者:吉田麻也(2011,2015,2019)
五輪出場者:吉田麻也(2008,2012,2021)
日本代表経験者:吉田麻也,磯村亮太,小島亨介,※森島司,菅原由勢,藤井陽也
Jリーグ開幕当初と言えばまだまだ高校サッカーが主流で、スターはやっぱり高校サッカーに多くいました。なのでPart2で取り上げた鹿島なんかもそうですが、特に静岡という無限の泉ばりに有力選手が出てくる場所に本拠地を構える清水や磐田は高卒からそのまま、或いは大学サッカー経由の静岡出身選手を獲得する事が中心だったので、当初はユース生はどうしてもそこに埋もれてしまうところがあったと思います(ただし清水の市川はフランスW杯メンバー最終候補の25人の中で唯一ユース出身選手だった)。名古屋に関しても新人選手の獲得はそういう傾向がありましたし、同時に大型補強を頻繁に行うクラブでしたから、なかなかそこが台頭してこない部分がありました。
ただ三者ともチームの獲得方針ゆえに台頭こそ遅かったですが、ユースとしての体制自体には力も入れており、ユース主流になった最近ではG大阪や広島辺りからは遅れをとる形にはなりながらもW杯出場者を輩出するなど台頭。特に名古屋ユースは最近まで「吉田麻也の一発屋」みたいな感じがありましたが、近年はトップチームとの連携を含めてクラブとして育成組織の強化にかなり力を注ぐようになり、菅原が代表に定着した他にも藤井が代表初選出を果たすなど目に見える成果がチームに反映されてきています。
#11 サンフレッチェ広島
W杯出場者:駒野友一(2006,2010),※森重真人(2014),槙野智章(2018)
アジアカップ出場者:駒野友一(2007),森脇良太,柏木陽介(2011),※森重真人(2015),槙野智章(2019)
五輪出場者:駒野友一,森崎浩司(2004),※森重真人(2008)
日本代表経験者:駒野友一,髙萩洋次郎,森脇良太,※森重真人,柏木陽介,槙野智章,※前川黛也,野津田岳人,川辺駿,荒木隼人,満田誠
Jリーグベストイレブン受賞者:槙野智章(2010,2015,2016),駒野友一,髙萩洋次郎(2012),森重真人(2013〜2016,2019),柏木陽介(2016)
【その他の主な選手】
GK:佐藤昭大
MF:田坂祐介,高柳一誠,大﨑淳矢,茶島雄介,※塚川考輝,東俊希
「Jリーグ屈指の育成組織は?」という問いの中で、確実に5本の指には入ってくるのが広島です。駒野、柏木、槙野といったJリーグを代表するスタープレーヤーや日本代表選手を多く輩出しており、トップチーム自体もユース組を中心にした編成を実現。特に2004年にクラブユース選手権を制したチームのレギュラー11人は全員プロ入りを果たしました。ミペトロヴィッチ→森保一体制で迎えた黄金期メンバーはユース組を中心に構成されており、そのメンバーでリーグ制覇を果たした事は物凄く大きなポイントでしょう。近年は大迫のようにストレートにトップ昇格する選手もいますが、荒木や満田のように大学を経由してトップ加入するルートも増えてきていますね。
広島ユースの源流は前身のマツダSC時代にまで遡り、強化担当兼監督に就任した今西和男氏がプロ予備軍として当時の二軍扱いだったマツダSC東洋を強化。当時のコーチにはハンス・オフトがおり、オランダのクラブを参考にしたセカンドチームの整備を目指しました。このチームはユースではなくあくまでサテライトとしての位置付けでしたが、Jリーグ開幕に伴い育成組織の保有が必須となった時にもマツダSC東洋時代からの育成ノウハウを持ち合わせており、そこに安芸高田市の協力もあって1994年の時点でJクラブ初となるユース寮を設立。広島が確立した全寮制+地元高校との提携システムはJリーグにとって革命的な出来事であり、京都サンガFCが育成改革を行った際に広島のシステムをベースに構築した事が物語るように後のクラブにも大きな影響を与えていた事からも、選手育成のみならずアカデミー体制の構築という側面でも広島ユースの功績はJリーグにとって大きなものだったと言えます。
#12 大分トリニータ
アジアカップ出場者:西川周作(2011,2015),清武弘嗣(2015)
五輪出場者:西川周作(2008),清武弘嗣,東慶悟(2012)
日本代表経験者:梅崎司,西川周作,清武弘嗣,東慶悟,松原健,岩田智輝
JリーグMVP受賞者:岩田智輝(2022)
Jリーグベストイレブン受賞者:清武弘嗣(2011),西川周作(2012〜2016),岩田智輝(2022)
【その他の主な選手】
言わずと知れた九州屈指のアカデミー組織を持つ育成の名門。今となっては九州の各クラブアカデミーも実績を残し始めましたが、東福岡高校、国見高校、鹿児島実業高校、福岡大学など選手供給源は複数あった中で早くからユース育成に力を入れていたのが大分でした。西川、清武といったトップタレントから梅崎、東、松原といった代表経験者、更に昨年は遂にJリーグMVPまで輩出。西川や清武に加えて高校から獲得した金崎夢生や森重真人らを中心に躍進した2008年辺りから大分の育成ブランドは確立された感がありますね。
言っても育成に力を入れているクラブの多くはトップの運営と並行してユースにもリソースを割ける予算的なキャパシティーの幅があった中で、クラブ史の殆どが予算との戦いだった大分がユースに力を注ぎ続けていた事は相当な功績です。大分ファンとしては複雑な心境もあるでしょうが、いわゆるアカデミーからの輸出クラブとしてのサイクルを最初に確立させたのは大分になってくるのでは。
完。
ガンバつえーをやりたかっただけだろと言われれば否定はできん
ではでは(´∀`)