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ガンバ大阪、独断と偏見で選ぶ2022年ベストゴール大賞!〜ありがとう4人のGK陣、ありがとうパトリック〜

年末ですね。

 

どーもこんばんは

 

さて、W杯イヤーの2022年が終わります。

そう、W杯が12月までやってたおかげでクリスマスも年末も「え、もう!?」感がありますがれっきとした年末です。来週には今年が去年、去年が一昨年です。ああびっくり。

 

 

2022年、ガンバ大阪、色々ありました。

新エンブレムと新ブランディング、そして片野坂知宏監督と共に大いなる期待と共に迎えた旅は徐々に暗転。宇佐美貴史東口順昭の長期離脱に始まり、積み上げられないスタイルと勝点、積み上げを見せ始めた頃には頂上から瓦礫が崩れてしまうように相次ぐアディショナルタイムの失点劇、みるみるうちに沈み始める順位表……最初に描いた夢は叶わず、いつしか見るべきものは現実から夢へと変わりました。

それでも松田浩監督共に歩んだ現実の道の中で手にしたカタルシスもあった。本来喜ばしくない歓喜は、一つの勝利と一つのゴールの尊さをより強く教えてくれた気がします。おっと、これ去年も似たようなこと言った気がするぞ。

 

…さ、という訳で今回は、2022年ベストゴール大賞】をお届けしていきます!

 

2022年振り返り連載『砂浜のキャンバス』も是非ご覧くださいませ↓

 

…とは言っても、ベストゴールって一概には決められないんですよね。ゴールそのものの凄さで決めるべきか、そのゴールの重要性などその一点が持つ意味の大きさで決めるべきか……それはベストゴールを決める時の永遠のテーマでしょう。

という訳で今年も例年同様、部門別に分けて考えていきます。部門としては以下の6部門!

 

①ゴラッソ大賞

②エロいゴール大賞

③ベストアシスト大賞

④美しい流れ大賞

⑤特別編:GKの皆さんありがとう大賞

⑥劇的ゴール大賞


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さぁ、今年を彩る珠玉のゴールの数々を振り返っていきましょう!

 

 

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

①ゴラッソ大賞

・純粋に「おおおおお」と言わせるスーパーゴールを選出。

 

 

2位 PSM G大阪2-1フランクフルト(2-1)、87分の山本悠樹のゴール

3位 第27節 名古屋0-2G大阪(0-2)、87分の鈴木武蔵のゴール

4位 第33節 G大阪2-0磐田(2-0)、73分のパトリックのゴール

5位 第1節 G大阪1-1鹿島(1-3)、26分の小野瀬康介のゴール

 

今年はミドルシュートでのゴラッソはなかなか多かったですね。山本とか鈴木のゴラッソはもう「おおえ!?!?」って感じでしたし。その中でやっぱり異彩を放つ磐田戦のパトのラスト・オーバーヘッド……。宇佐美の話を聞いてるとますますわけわかめ感を感じましたね…(参照)

 

 

1位 第7節 京都サンガFC1-1(1-1)ガンバ大阪

58分、ダワンのゴール

2022年4月6日18:30@サンガスタジアム by Kyocera

 

で、最も強烈だったのがこの一撃。Jリーグ公式でも4月の月間ベストゴールに選ばれたゴールをここでもそのまま使わせていただきます。

これ、やっぱり私はガンバファンかつサンガファンという立場なので現地で見てましたし、割と正面の位置からこの試合を見てたんですよ。いやー、これを目の前で見れたのは衝撃でしたねぇ…。ダワンにとってこれはJリーグで2試合目の出来事だったので、そのインパクトとファンのハートをガッと掴んでくる感じは鳥肌モノでしたね。

 

 

 

②エロいゴール大賞

・派手なゴラッソというよりも、唸るような技術的なエロさが詰まったゴールを選出。

 

 

2位 第3節 G大阪1-0川崎(2-2)、34分の山本悠樹のゴール

3位 ルヴァン第1節 G大阪1-2C大阪(2-3)、59分の山本悠樹のゴール

4位 第32節 横浜FM0-2G大阪(0-2)、79分のパトリックのゴール

5位 天皇杯3回戦 G大阪1-1大分(3-1)、49分の山見大登のゴール

 

2位と3位がどちらも山本という事に。山本のシュート、全体的にテクニカルでいちいちエロい。5位の山見はボールを受けてからGKをかわすシュートの打ち方に至る流れがエロさを感じました。4位のパトリックは、フィジカルを上手く使いながらワントラップで相手DFを翻した動きがたまらなかった。どこまでイメージ通りだったかはともかく、それをあの試合でやれてしまうのも強烈な魅力な訳で。

 

 

1位 第1節 ガンバ大阪1-1(1-3)鹿島アントラーズ

26分、小野瀬康介のゴール

2022年2月19日14:00@Panasonic Stadium Suita

 

ほんとエロかったです。

流れ的に、誰もがファーにズドンをイメージするじゃないですか。それを右脚を"振り切らない"という絶妙な……シュートとキックフェイントを同時にやってしまうような。そしてそれをしっかり成功させてしまうのがまた恐ろしい。とてもエロかったです。

 

 

 

③ベストアシスト大賞

・ゴールを演出した美しいアシスト、見事なアシストを選出。

 

 

2位 PSM G大阪2-5PSG(2-6)、70分の柳澤亘のアシスト(得点者:山見大登)

3位 第32節 横浜FM0-1G大阪(0-2)、8分のダワンのアシスト(得点者:ファン・アラーノ)

4位 第23節 G大阪1-0京都(1-1)、57分の石毛秀樹のアシスト(得点者:食野亮太郎)

5位 第6節 G大阪1-0名古屋(3-1)、26分の昌子源のアシスト(得点者:パトリック)

 

こうやって並べるとめちゃくちゃ三者三様ですね。柳澤のアシストはワンタッチのエロさと、ワンタッチでパスを出せる状況を作ったポジショニングが素晴らしかった(勿論そこを見逃さなかった奥野も)。ダワンのアシストはデザインセットプレーの意外性と、それを完成させたクオリティーが天晴れでした。

4位の石毛はあの根性プレーはやっぱり触れておきたい。5位の昌子に関しては、せめてアシスト編では取り上げておこうと………。

 

 

1位 ガンバ大阪1-0(1-1)浦和レッズ

33分、石毛秀樹のアシスト(得点者:齋藤未月)

2022年7月2日19:00@Panasonic Stadium Suita

 

カウンターの流れ自体も美しかったんですが、この石毛のサイドチェンジは嘘みたいに美しかった。サッカーでよく使う表現の「糸を引くような〜」とはこの事かと。むしろパスを受けた側の齋藤が引くレベルでのスーパーアシストでした。勿論、これをしっかりトラップでフリーに置いて決め切った齋藤も見事です。

 

 

 

④美しい流れ大賞

・アシストに留まらず、フィニッシュに至るまでの流れが美しかったゴールを選出。

 

 

2位 第3節 G大阪1-0川崎(2-2)、34分の山本悠樹のゴール

3位 PSM G大阪2-5PSG(2-6)、70分の山見大登のゴール

4位 第30節 神戸0-1G大阪(2-1)、55分のレアンドロペレイラのゴール

5位 第2節 浦和0-1G大阪、83分の福田湧矢のゴール

 

今季のガンバ、特に片野坂監督体制の間は良くも悪くも"形"にかなりこだわっていましたから、それゆえに得点は美しい流れのものが多かったりさたんですね。2位の山本、3位の山見、5位の福田のゴールはその典型というか。その中でも2位の山本は少し前のガンバの良かった時みたいなパスワーク、5位は片野坂監督の大分時代っぽいパスワーク、3位は片野坂監督がガンバでやろうとしていたやり方の決定版みたいなところでしょうか。

あと衝撃的な敗戦のショックで忘れがちですが、見返してみると神戸戦の先制点の流れは結構気持ちのいいパスワークでしたね。

 

 

1位 PSM ガンバ大阪1-2(2-6)パリ・サンジェルマン

34分、黒川圭介のゴール

2022年7月25日19:00@Panasonic Stadium Suita

 

片野坂監督が前日会見で「流れの中から点を取りたい」といって、まさしくその通りになったのがこのゴールと3位に挙げた山見のゴールでした。特にこの黒川のゴールは、片野坂監督がガンバでやりたかった形ってこういうのなんだろうな…とは思いましたね。最初の鈴木のシュートの時点で決まっていればベストでしたが、右WBの折り返しを左WBが決めるのは3-4-2-1を攻撃的に運用したいチームの理想形でしょうし。

結果的に、片野坂監督がやろうとしたことが最も出たのがPSG戦だったかもしれないのは何とも言えない部分がありますが…。

 

 

 

⑤特別賞:GKの皆さんありがとう大賞

・例年は東口順昭大賞としてノミネートしていたこの部門ですが、今年のガンバは開幕から東口の長期離脱というアクシデントに見舞われました。しかしながら、東口がいない間も守備が大崩れはしなかったのは石川慧、一森純、加藤大智といったGKが奮闘してくれた事が大きく。GK4人が全員先発したシーズンも珍しいですからね。そして帰ってきた東口はやっぱり凄かった…。4人全員にもう感謝感謝です。

 

 

2位 第12節 G大阪0-0神戸(2-0)、60分の武藤嘉紀のシュートを止める一森純

3位 第31節 G大阪0-0東口順昭、22分の連続セーブ

4位 第32節 横浜FM0-2G大阪(0-2)、90分の岩田智輝のミドルを弾き出す東口順昭

5位 第11節 G大阪0-0札幌、前半アディショナルタイムのシャビエルのPKを止める一森純

 

ベストセーブはベストゴールを選ぶ時以上に「そのセーブが持つ意味」が重要になってくると思うので、そういう観点を第一に選びました(東口劇場と化したPSG戦からは選んでいないのはその為)。

東口の柏戦と一森の札幌戦はもはや伝説というべきだと思います。この2試合だけでも彼らが見せたセーブはリストアップしていったらベスト5に収まりそうもなく…。しかし、その2試合を出し抜いても2位に置きたかったのが神戸戦の一森のセーブでした。前述の札幌戦の次の試合に当たる試合でしたが、札幌戦は一森もゾーンみたいな感じになっていたと思うんですけど、神戸戦のガンバってずっと攻めてたんですよね。その中で唯一くらいのチャンスで特大の決定機を作られてしまった中で、それを止めた一森は札幌戦の数あるセーブよりも今の大きなセーブだったと思っています。

 

 

1位 第31節 ガンバ大阪0-0柏レイソル

67分、ドウグラスのヘッドを防いだ東口順昭

2022年10月1日15:00@Panasonic Stadium Suita

 

現地で観てましてが、正直何が起こったのかわからなかったです。東口自身が「(身体の)どこかに当たれと思っていた」と語っていたように、状況的にも例えば上で挙げた2位や4位のセーブとは違って狙ったセーブでは無かったんだと思います。そうなってくるともう、理屈では語れない世界というか。そしてそこでも止めてしまう辺りが、このGKが最強と呼ばれる所以なのでしょう。0-0に終わって意気消沈としたスタジアムの空気でしたが、それでもこの試合を0-0に持ち込んだ英雄は試合後に「この勝点1が大きな意味を持つ」と言い切った。そしてそれが現実になった。英雄は一番後ろにいました。

 

あと…ベスト5にはいれませんでしたが、石川も加藤も素晴らしかったです。石川は第3節川崎戦がフォーカスされがちですが、開幕戦の鹿島戦と第2節浦和戦は石川劇場とも言うべきパフォーマンスでした。加藤は目立ったスーパーセーブという場面はあまりありませんでしたが、そもそも第4GKの立ち位置から出場したJ1リーグで安定感のあるパフォーマンスを出来てしまう辺りがヤヴァイですし、足元の繋ぎの面に於いては他の3人を上回るものすら感じた。不安だらけの今年のガンバでしたが、GK事情だけは本当に何の不安もなかったです。

 

 

 

⑥劇的ゴール大賞

・言わずもがな、ドラマチックな劇的ゴールやそのゴールの重みが強かったゴールを選出。

 

 

2位 第27節 名古屋0-2G大阪(0-2)、87分の鈴木武蔵のゴール

3位 第8節 清水1-1G大阪(1-1)、90+7分の小野瀬康介のゴール

4位 第32節 横浜FM0-2G大阪(0-2)、79分のパトリックのゴール

5位 第12節 G大阪1-0神戸(2-0)、81分のクォン・ギョンウォンのゴール

 

やはり、絶体絶命の状況から生き返ったという意味合いが2位の鈴木と4位のパトリックのゴールには強いですね。3位の小野瀬のゴールの時点ではそこまで窮地では無かったですけど、結果的にあの小野瀬のミドルがなければ最終節を異なる立場で戦わなければならなかったかもしれないですし。5位のクォン・ギョンウォンのゴールは試合として見てもここ数試合として見ても点が取れてませんでしたから、そこでのゴールというのが大きかったです。

 

 

1位 第24節 アビスパ福岡0-1ガンバ大阪

90+4分、パトリックのゴール

2022年8月31日19:00@ベスト電器スタジアム

 

最大の窮地はこの後に訪れる訳ですけど、やっぱりこの試合のシチュエーション、この対戦相手、この時間帯で点を取ったパトリックとその一発の意味は本当に大きかったです。この前の試合の名古屋戦とこの福岡戦で勝てたことが、この後の神戸戦に敗れた後も松田サッカーが「立ち返る場所」になれた部分もあったでしょうし。

やっぱりパトリックって、その勝負強さというか…思えば2014年ナビスコ杯決勝もそうですし、崖っぷちになったチームを繋ぎ止めてくれるゴールをこれまでも取ってくれた。それはシンプルな選手として能力であったり、戦術との適合性では測れないパトリックの特殊能力であり、そして魅力だったと思います。

パトリック……その名はいつでもこのクラブの歴史にレジェンドとして生き続けます。アラウージョマグノ・アウベスのようなパーフェクトストライカーでは無かったかもしれない。だけど…むしろだからこそ、人間離れしたフィジカルを持つ貴方には誰よりも人間くささがあって、それがまたパトリックを特別な存在にした。間違いなくパトリックは万博とパナスタのヒーローでした。また会う日まで…!

 

 

ガンバファンでサンガファンのワイ、不思議なきもち。

ではでは(´∀`)