RK-3はきだめスタジオブログ

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SPECIALZ 〜ガンバ大阪 2024シーズン振り返り総括ブログ〜 第2話 ポヤトスガンバ・バージョン2.0 (2024.3.2〜6.30)

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前回までのあらすじ】

2023年、ガンバ大阪は屈辱的なシーズンをまたしても過ごしてしまった。しかしこれまでのシーズンと違ったのは、シーズンを通してやろうとしたことは貫いたということ…それはガンバの過去への未練とは2022年の残留と引き換えに別れを告げ、2023年からは新章をめくらなければならないことを印象付けるように。

大幅な選手の入れ替えを行い、フロントとしても多額の予算を投じたオフの大刷新がチームに及ぼした新たなる好循環はその渦のまま進み始めて開幕戦、前半のいつか見たような鬱屈した空気を切り裂いたのは背番号7の右脚だった。その軌道から、飛躍の2024年シーズンが始まる─。

 

【SPECIALZ 〜 2024シーズン振り返り総括ブログ〜】

第1話 熱宿る処に狼煙は立つ (2023.12.16〜2024.2.24)

第2話 ポヤトスガンバ・バージョン2.0 (2024.3.2〜6.30)

第3話 魘されて…夏 (2024.6.30〜10.2)

第4話 "U" R OUR SPECIAL(2024.10.5〜12.8)

 

 

【過去のガンバ大阪 シーズン振り返り総括ブログ】

2017年 -嗚呼、混迷のガンバ大阪-

2018年 -奪還-

2019年 -What is "GAMBAISM"-

2020年 -喜怒哀楽-

2021年 -さよならシンボル-

2022年 -砂浜のキャンバス-

2023年 -オトラブルー-

 

2024年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

町田との対戦となった開幕戦宇佐美貴史の劇的な同点FKでドローに持ち込んだガンバ。町田は昇格組、それもJ1での初試合という立場だったとはいえ、彼らの戦力値を「昇格組」のカテゴライズで語るのには無理があったし、元々昨季のガンバにとって苦手なタイプの相手だっただけに敵地でのドロー発進は悪いスタートではない。なんといっても宇佐美のFKが与えた期待感と高揚感には、勝点1以上の価値と興奮があった事は間違いなかったと言えよう。

しかしながら、前半はかなり苦しい試合展開を強いられてしまった事実は残る。何よりこの当時のガンバは実に半年以上も勝利から遠ざかっている。最後に勝ったのが2023年8月ときたもんだ、半年ほど勝利の凱歌を叫ばずにスタジアムを去る日が続いていた。だからこそ2018年のように、これがこのまま続くと…という不安感の燻りが否めなかった事は確かだ。そんな中、ガンバはホーム開幕戦となる第2節新潟戦を迎える。

 

 

新潟は2020年〜2021年に監督を務めたアルベル監督が作り上げたスタイルが基盤にある。同じスペイン人監督が率いるガンバとはスタイル的には近いところに位置するチームと言えるだろう。それだけにポヤトス監督も新潟と対戦時には会見で賛辞を贈ることが多い。

そんな似たようなスタイルにこだわる両者の対戦のスコアは僅差となり、展開としても新潟にもチャンスはあった。しかしこの試合で「やりたいサッカー」が出来たのは明確にガンバの方だった。後半に途中出場の倉田秋が獲得したPKを宇佐美が決めて1-0で勝利。半年ぶりの勝利は、いわゆる「強いガンバ」の時代とプライドを知り、背中で語れる2人からもたらせた得点で手繰り寄せた。

 

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後に宇佐美はガンバ公式YouTube内の番組で「一番ターニングポイントとなった試合」を問われた際に「あそこで勝ってチームというか、クラブとして勝ちの味に改めて気付かされた事で、やっぱり勝ち続けていこうよという空気になった」「シーズン始まった時はできるだけ早く勝っておいた方がいいので、みんなの中に一つになるタイミングがあの試合で出来た気がする」という理由からこの新潟戦を一番のターニングポイントとして挙げている。

ある程度良い内容のゲームができても、引き分けが続けばその坩堝に呑まれてゆく。思えば昨年の開幕戦とホーム開幕戦、そしてその後に続く苦難の時期はまさにその表れだったと言えるだろう。だからこそこの試合では勝利が必要で、ここが引き分けに留まると昨年の二の舞になるシナリオは十分に考えられた。宇佐美の言葉はその記憶も踏まえて出たセリフなのだろう。「内容が良い試合で結果が出ない」という事実は、時として内容が悪くてフルボッコにされるような試合よりも物事を引きずる事がある。それはここ数年のガンバが、現実に引きずり込まれる前の夢を語れる段階だった時に何度も直面してきた実情で…。それだけに、久々の勝利を早い段階で、パナスタで、無失点で、そして"主役"の一振りで掴み取った意味は数字以上に大きかったと思う。

そして、開幕の町田戦は相手のスタイルに呑まれた部分があったとはいえ…開幕前にプレシーズンマッチとして行われた広島戦も上々の結果と内容を見せていたガンバの2024年版スタイル……言うなれば、ポヤトスガンバ・バージョン2とも言える形の輪郭は、この新潟戦の時点で色濃くなっていた。

 

 

 

2023年と2024年を比べた時に一番わかりやすい変化といえばシステムを変えた事である。昨季は「スペイン人監督」と書いてある意味最もイメージしやすい4-1-2-3だったが、今季はピボーテ(アンカー)とインテリオール(インサイドハーフ)を配置していた昨季から中盤の形をWボランチ+トップ下とする4-2-3-1に変更した。

 

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システム変更の効果はまず守備面に表れる。

それこそダワンや往年の明神智和のような選手を3枚並べるなら別だが、基本的に守備に於いては4-1-2-3より4-2-3-1のシステムの方が守りやすい。「4-1-2-3システムだが守備時だけWボランチ的な配置に可変する」みたいなチームもいるだろうが、守備崩壊に陥った昨季のガンバはインテリオールの背後を取られ、アンカーの脇を突かれる場面が多かった。ダワンならともかく、インテリオールに入っていた宇佐美や山本悠樹は元々守備を得意とする選手ではないし、ネタラヴィは守備そのものは上手いが、プレースタイル的にもアンカーの位置から広範囲のカバーを求めるのは余りにも酷。そこを抜かれた時にSBが処理しに行くのか、CBがフォローしに行くのか、ではSBないしなCBが出た時に誰がカバーに入るのか。2023年のガンバはそこの整理が最後まで上手くいかなかった感覚がある。

一方、そこをWボランチとした今季は、昨季まではインテリオールとして存在していた並列のポジションを位置列落とした事で、ミドルゾーンのスペースを一つ潰した状態から守備をスタートできるようになった。前に出るにせよ構えて対応するにせよ、Wボランチにした事で守備のファーストアクションの判断はシンプルになったように思う。言うなれば守備時に「自分が対処するべきエリア」は4-1-2-3の時も明確な状態を作る事ができていた。システム変更によりタスクの割り振りをスムーズに行えるようになり、チームという以上にチームを構成する個々の守備負担が軽くなった事は確かだろう。

 

 

 

また、昨季はDFラインでビルドアップをしようとしたら相手に狩られて失点、或いはピンチを迎えたような場面が大量にあったが、今季はパッと思いつく限りでは失点になったものは第31節京都戦、失点は回避したものも含めるなら第20節鹿島戦くらいしか思い浮かばない。それだけDFラインのボールロストが激減した事はチームとしてポヤトスサッカーの練度が上がったところも勿論だが、Wボランチへの変更がビルドアップの円滑化を進めた部分も大きいと言える。

ビルドアップをしっかり心掛けて前進していく狙い自体は昨季と同じコンセプトではあるが、昨季はネタラヴィがビルドアップの出口としてあまりにも機能しすぎた事で、相手からすれば「ボールを取りに行くよりネタラヴィへのパスコースを消す」という選択肢がわかりやすくなってしまった部分がある。チームとしても昨季は特に「クリアした方が良い場面でも少し無理してでも繋ぐ」という事を意識付けるように取り組んでいた部分があるので、ネタラヴィへのコース、WGへのパスコースを閉じられた時点で窒息するかのようにバックパスに逃げてボールを奪われる場面が多かった。

それが今季はWボランチにした事で、単純計算だが昨季は一つだった最寄りの出口が2つ確保したような形になる。その出口はネタラヴィや鈴木徳真が担い、ダワンが少し前に出る事はいわゆる「偽SB」と呼ばれるようなポジショニングを右SBの半田陸が取る事で、ビルドアップの出口になる人間が2人いる状況を常に維持した。昨季はビルドアップというか、パスが目的と化してしまっていた節があっただけに、出口を増やした事でどの場所でも出口を視認できるような状況を作れた意味は大きい。それこそ駅に例えれば、昨季は出口を探す事が目的と化していたガンバはだったが、常にどこからでも出口が見える状況になった事で目的に意識を「出口を出て目的地を目指す事」に向けることができる。そもそもビルドアップとは目的ではなく、守備から攻撃へ移行する手段にすぎない。特にオフェンスとディフェンスの間の空間を支配するような鈴木徳真の働きはその意識をクリアに植え付ける大きな助けになったと言える。Wボランチに変更した事で個々のタスクがシンプルになり、昨季まで苦しみながら取り組んで培った感覚が一番しっくりくるよう落としどころを見つけたんじゃないかと思う。その上でGKにマリノスから復帰した一森純が入った事で、ビルドアップに至る出口と流れの構築は完成に近い状態になり、シーズン終盤には保持時には鈴木をアンカーのような位置にするアレンジを効かせられるようにもなっていった。

そしてなんといっても中谷進之介である。

 

 

2023年はリーグワーストタイの失点数だったガンバは、2024年には失点が2番目に少ないチームとなった。監督を交代し、チームスタイルを一変させたチームならこういう事象はあるかもしれない。だが監督も基本スタイルも変えずに1年でこの変化を成し遂げるなら、それはもはや"マジック"に近い何が必要となる。

その"マジック"がまさしく中谷だったのだろう。もちろん、純粋な守備者として中谷の対人守備のやカバーリング能力は凄まじかったのだが、それよりも特筆すべきだったのがDFリーダーとしての魔力にすら近い統率力、牽引力だった。今季のガンバはチームとしてゾーンディフェンスを徹底する意識を常に持ち、焦れない守備を徹底していこうと意識は確かに持ち合わせていた。その意識と規律に中谷を乗せた事で中谷自体が守備陣にとって明確な軸と基準となり、三浦弦太や福岡将太といったコンビを組む相方CBのストロングポイントを最大限引き出せるようになっていった。三浦は対人でチャレンジする守備、福岡はカバーリングとパス出しにおいて、中谷が常に構えているという状況から「規律の中の自由」を得る事になる。サッカーに限らず、ビジネスにしても旅行計画でも「一つの軸が定まれば後の事は自然と固まる」という事は往々にしてあるが、今年のガンバにとってのそれはシステム変更と中谷の存在だったのだろう。

 

 

 

新潟戦を制したガンバは続く磐田戦を宇佐美とダワンのゴールで勝利。その後の広島戦京都戦はドローに終わったが、西野朗体制や長谷川健太体制の良き時代でもスタートダッシュに弱かったガンバは開幕5戦無敗という結果を手にする。

この頃になると、世間の注目は背番号7に集まっていた。

 

宇佐美貴史──7番を受け継ぎながらも、昨季はキャリアの正念場とも思わされるほど苦しいシーズンを過ごした男の2024年はあまりにも眩い輝きを放った。7番を背に掲げ、腕章を腕に纏ってピッチで躍動する姿に高揚感を覚えたのは必ずしもガンバファンだけではないだろう。

昨季の宇佐美はインテリオール起用を構想されながら、最終的には左WG、CFなど起用法以前に起用位置が定まらなかった。しかし今季はゼロトップというポジションを得た事で、宇佐美の持つ個のスキルとチームスタイルが有機的に絡み合うようになる。近年は「中盤ぐらいのポジションまで下がる宇佐美」が議論の対象になっていたが、宇佐美をゼロトップにしつつトップ下に坂本一彩や山田康太が入る事で、トップ下がゼロトップを追い越す形の流れを作った事でチームとしての重心を下げずに宇佐美をフリーマン的にチャンスメイクに参加させられるようになった。

宇佐美とポヤトス監督は合わないんじゃないか?とはよく議論されるテーマで、あれだけの活躍をした2024年が終わってもなおその事を唱える人がいる。しかし昨季から「スペースをつくる・スペースを見つける・スペースを使う」といった事を口酸っぱく強調するポヤトス監督のサッカーでは、一般的に「スペースに走る」ようか「スペースをつくる」選手ばかりがスペース活用に長けた選手として言われがちだが、スペースは作ったところでそこにボールが飛ばなければただの空間である。そのスペースに短距離だろうが長距離だろうが、容赦なく抜群の精度のスルーパスを飛ばせる選手が他ならぬ宇佐美なのだ。これは昨季から言っている個人的な見解なのだが、おそらくポヤトス監督が宇佐美を買っている要素はシュートやドリブル以上にこのパスセンスなんじゃないかと想像する(シュートやクロスの精度も含めれば「キック技術」という事になるが)。そもそもポヤトス監督は、一般的にイメージしがちな「スペイン式サッカー」を目的ではなく点を取る、勝利に繋げる手段として用いる事ができる…要は優先順位を間違えるマネージャーではないという点で優れた監督である。この辺りは昨年の総括ブログでも散々書いたのでそちらも参考にしてもらいたいが、ポヤトスサッカーにとって宇佐美が異物というより、ポヤトスサッカーを成立させるに当たって仕上げの宇佐美が必要なのだろう。元々強烈なインパクトとパーソナリティを持つ宇佐美だけになかなかそのイメージと結びつかないところを持つ人は多いが、そこを踏まえればある意味で宇佐美は「ポヤトスサッカーの文脈の中で過小評価されている存在」なのかもしれない。

 

 

とはいえ、宇佐美ゼロトップシステムが元々今季のファーストチョイスではなかったのは確かだろう。現に同じスタメンを起用したPSM広島戦と開幕の町田戦で宇佐美はベンチスタートであり、基本構想はCFにジェバリと坂本、トップ下は宇佐美と山田で競わせるものだったはず。もちろんオプションとしては宇佐美ゼロトップも考えていただろうが、現在も9番タイプの獲得をポヤトス監督が求めているところを踏まえると、このシステムはジェバリの離脱も重なった結果の副産物である事は否めない(おそらくジェバリをCF、宇佐美をトップ下に置いた第21節町田戦の形がポヤトス監督の中で理想に近い形と思われる)。

それでも、中盤でのチャンスメイクに参加する宇佐美を坂本か山田が追い越す事で変則3トップを作る形、いわば4-2-3-1が宇佐美とトップ下が入れ替わる事で4-2-1-3に近い形になる攻め方は、新たに加わったウェルトンの突破力や山下諒也のスピードも合わさり、ガンバに流動性とダイナミズムをもたらした。宇佐美が前を向いてボールを持った時、前の3人が一気に前へ走っていくような…。その姿には間違いなく躍動感が、そして高揚感があった。

この頃のガンバの戦術的な話については下記のブログも読んでもらいたい。

 

 

しかしそれでも、昨年16位のチームが順風満帆に走れるほど甘いリーグではない。第8節鳥栖戦第9節浦和戦こそ劇的な勝利を収めたが、ここまで未勝利だった相手に敗れた札幌戦や攻め倒しながら決めきれなかった横浜FM戦のように勝ち切れない試合も続いた。

第10節鹿島戦、第11節福岡戦を落として今季初の連敗。その状態でガンバは5月6日、パナスタにセレッソ大阪を迎える。

 

 

セレッソ視点でもそうだったと思うが、この試合の立ち位置は「優勝戦線を進んでいけるかの分水嶺」のような位置だった。そして何より、ガンバにとって「セレッソをこの場所で倒す事」は、同じ転落を繰り返し続けたここ数年の呪縛にケリをつける為に必要なシナリオだった。

熱量──少なくとも2022年終盤は残留を目指したそれがあったが、2023年は目的意識は持つ中で、熱にならない冷たい悩みが支配しているように映る場面もあったシーズンだった。それを経て今季、開幕当初から宇佐美はこのフレーズを多用し、それがチームに伝播していく。その熱量が最も問われるこの試合、最初にそれを示したのはスタメンに抜擢された10番倉田秋だった。不利と思われていたチームの序列から不屈の闘志と姿勢で信頼を掴んだ35歳のファーストプレーに熱気が充満するパナスタ。一気に爆発したのは27分、宇佐美の右脚から放たれた一閃の弾道……。

 

 

今考えてもそれは、近年の呪縛との訣別にあまりにも出来すぎた試合だったと思う。もちろんこの試合でガンバがチームとして見せたパフォーマンスもこの上なく素晴らしかった。

その舞台で、最も望まれた男の一打が闇を切り裂く…三浦弦太が離脱してすぐの試合だった事や、何よりもこの日が誕生日を迎えるという要素を含めて、まるでこの大阪ダービー宇佐美貴史の為に用意された舞台だったんじゃないかと思うほどに。開幕の町田戦この大阪ダービーそして後の札幌戦…主役とはなるものではなく、なってしまうものなのかもしれない。パナスタに響く凱歌が沸々と強めたその想いは、ここからガンバを2024年で最も良かった期間へと走らせていく。

 

 

 

続く第13節名古屋戦も勝利したガンバは、第14節東京V戦のドローを挟みつつも第15節川崎戦の逆転勝利から4連勝を果たす。

前半戦のラスト、6月最終週はJリーグの中でも大きな注目を集める連戦となった。第18節終了時点で首位町田が勝点38、2位鹿島が36、3位ガンバが34、4位神戸が33。その上で3連戦となる第19節〜第21節の中に直接対決が5試合も組まれる強烈なスケジュールが誕生した。しかも4チームの中では下位に当たるガンバと神戸は全3チームとの戦いを残す。ガンバが近年知らなかった興奮という狂気の1週間は、昨年にこれでもかと辛酸を嘗めさせられた神戸を後半の2ゴールで倒して5連勝を果たしたところから幕が開く。続く鹿島戦こそ0-0のドローで勝ち切れず連勝こそ止まるが、第19節の時点で鹿島と並んだ同率2位(得失点差でガンバが3位)というポジションは維持してみせる。

そして6月30日、パナソニックスタジアム吹田。さぁ、機は熟した。今が時だ!昨年までの鬱屈とした空気を吹き飛ばす快進撃を見せたガンバは、勝点差2で首位に立つ町田との直接対決を迎える事になる。

 

《第3話 魘されて…夏》につづく

第1話から読む

 

 

【SPECIALZ 〜ガンバ大阪 2024シーズン振り返り総括ブログ〜】

第1話 熱宿る処に狼煙は立つ

第2話 ポヤトスガンバ・バージョン2.0

第3話 魘されて…夏

第4話 "U" R OUR SPECIAL

 

【過去のガンバ大阪 シーズン振り返り総括ブログ】

2017年 -嗚呼、混迷のガンバ大阪-

2018年 -奪還-

2019年 -What is "GAMBAISM"

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2022年 -砂浜のキャンバス-

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